この週末はなかなか頭痛が抜けない、ren.です。
薬を飲むと、しばらくはいいんだけれど。
さて、今日はようやく札幌でも暑い一日でした。
北海道各所でも夏日を観測したようです。
なんか、桜もあっという間に散ってしまったし、今年は春がなかったような気がする(w
では、モナコGP。
予選では一時雨が降りましたが、決勝は快晴。
やはり、モナコは美しい町並みです。
多少、建物の外観は変わったものの、数十年、見慣れた風景を守るというのは素晴らしいことです。
最近のサーキットは沿道風景に特徴があまりないからなぁ。
PPを獲得したのは幼少時代をモナコで過ごしたロズベルグ。
メルセデスはFPから強さを感じさせましたが、前レースまでを観ていると、決勝ではいかばかりかと思いました、が。
レースは全体的に荒れ気味でした。
30周目、マッサが1コーナーでクラッシュ。
FP3でもサンデボーテで前輪周りが壊れてコントロール不能になり、同様のクラッシュを喫しています。
首を痛めて苦しそうなマッサの様子が映されましたが、幸い大きな負傷にはならなかったようです。
これで、今年のF1初となるSC導入。
短いモナコのコースとはいえ、10周近い隊列走行となりました。
46周目、とんでもない光景が映ります。
タバココーナーでマルドナドがチルトンに踏まれて外れたフロントウィングに乗り上げ(タイヤ同士が接触して弾き飛ばされているようにも見えました)、そのまま操縦不能でクラッシュ。
エアマットが大きくはがれて、その中に包まれるような状態に。
マシンの撤去とマットの修復のため、レッドフラグが振られてレース中断。
ひどいぶつかり方でしたが、マルドナドに怪我はなかったようです。
20分ほどの中断を終えて、SC先導でリスタート。
49周目にレースは再開されます。
62周目、ヌーベルシケインのエスケープに、リチャルドが進入する場面が。
どうやらトンネル出口で背後から、グロージャンにぶつかられた模様。
今年はおとなしかったグロージャンの、久しぶりのミサイル攻撃でしたが、これには次戦に10グリッド降格の処分が下されました。
これで2回目のSC。
その隊列走行中、トップ走行中のロズベルグが鳩を轢きそうになる珍事。
多分、日本にもいるシラコバト(埼玉の県鳥)と同種でしょう。
川井ちゃんによると、このコーナーにいつもいる鳩じゃないかとの事(w
というわけで、3回のSC、1回の赤旗というレースで、時間も大きく伸びました。
事故関連以外での注目点は、個人的に2つ。
まずはスーティル。
ロウズ・ヘアピンでの果敢なオーバーテイクが素晴らしかったですね。
しかも、相手にはアロンソやバトンといったレース巧者でしたからね。
本人も「抜けないモンテカルロ」でのオーバーテイクに満足なようで、結果も6位健闘でした。
そしてペレス。
こちらは逆に、ダーティとも言える印象を強くしてしまいました。
なんだか、衝突上等でカーレースゲームをやっているように見えたのは、私だけでしょうか(w
特にヌーベルシケインでの争いでは、相手にミスやコースオフさせてペナルティを与えるのが目的のラインをとっているように見え、実際に「危険である」という批判が各所からあげられています。
こちらも相手はアロンソをはじめ、チームメイトのバトン、さらにはポイント争いに関わるライコネンにはダメージを与えてしまったのですから、今後も遺恨を残すのは間違いなさそう。
本人はケロッとしているようですが、ラスト5周前にアントニー・ノーズでマシンを停めてレースを終了。
この接触で大きく後退を喫したライコネンが、それでも10位入賞で連続ポイントゲットを成し遂げたのは、もう一つの見所でした。
さて、トップ争い自体は終始、ロズベルグが制して、ポール・トゥ・ウィンの優勝。
ここまでのメルセデスの結果、何度もあったSCによる損、常に3秒以内を追い上げて来るベッテルと、決してロズベルグに有利なレースではなかったはずですから、これは見事な勝利です。
どうしても30年前の父親・ケケの優勝を引き合いに出される姿には、二世ドライバーの悲哀も感じましたが(w
2・3位はベッテルとウェバーのレッドブル勢。
レース前には「優勝は難しいかも」と言っていましたが、口三味線だったのではなかろうか(w
どこかで歯車を違えれば、簡単に順位はひっくり返っていたことでしょう。
ひとつ懸念といえば、このレースの前に行われた、ピレリとメルセデスによるタイヤテスト。
これがシーズン中のテストを禁止しているレギュレーションに反していると、問題になっています。
でもまぁ、今年のここまでのタイヤを見ると、ピレリが試験対象にメルセデスを選ぶのは、仕方がないよなぁ(w
どうやら、FIAとピレリの間で、テスト実施に対する確認作業を怠っていたのが原因のようですが。
今後は法廷で審議されるそうですが、こういうのは相変わらずしらけますよねぇ。
我らがウィリアムズ。
マルドナドは前述の事故でリタイヤとなりましたが、ボッタスは12位完走。
本人やチームはそれなりに手ごたえを感じているようなので、ここからもう少しの挽回を期待したい。
ところで、レース後のインタビューはプロストがやると話していたはずだったけど、結局久しぶりのスタジオでしたね。
やっぱり、モナコ大公の目前で話すことには気が引けたんだろうか(w
その他の結果はこちらで。
次戦は大西洋をまたいで、カナダGP。