久しぶりにお気に入り玩具のディスプレイを整理したren.です。
ここ数年、追加する一方でカオスな状態になっていたので(w
まあ結局、配置を変えた程度で、あまり間引きはしませんでしたが。
さて、この週末はF1中国GPでした。
とにもかくにも、ウェバーのレースだったといえるでしょう、悪い意味で(w
マレーシアGPでの「マルチ21」騒動で話題をさらったウェバー。
今回の中国GPでは頭を丸めて登場しましたが、「床屋に行ったら勝手に刈られちゃった」とのこと(w
レースでは予選でまさかのガス欠リタイヤの憂き目に。
チーム側による給油装置の故障によるミスだったそうですが、予選後に燃料サンプルが提出できなかったため、予選タイム剥奪という重ペナルティを喰らい、グリッド最後尾に。
決勝でピットスタートを選択したウェバーでしたが、なぜかスタート時に履いていたのはソフトタイヤ。
どういう戦略なのかと思っていたら、1周目で即ピットに入りミディアムタイヤに交換。
交換義務を解消するための作戦かと思っていたら、ベルニュに追突。
遅いセカンドチームとはいえ周回差的にも競い合うべきところだと思うのですが、ウェバー曰く「当然、避けるものだと思ってた」。
しかし、レース後の審議ではウェバー側に非があるとして、次戦3グリッド降格のペナルティが課されました。
マシンダメージは軽かったものの、その修でタイヤ交換を行ったものの、突然のスローダウン。
「すぐに戻れ」とのチームの指示に従おうとしたものの、なんと右リアタイヤが外れてリタイヤ。
交換作業ミスと思われますが、チーム側は「問題なく取り付けたはずなのに、原因不明」だそうで。
結局、タイヤ脱落については「危険なリリース」として5000ユーロの罰金ペナルティ。
……なんですかねぇ。
ベルニュとの一件はともかく、チームの嫌がらせかと勘ぐりたくなるほどのついてなさ(w
もしタイヤが外れたときにSC導入になっていたら、ベッテルの支援になったわけですしねぇ。
もちろん、チーム側はそんな"制裁"の噂を否定していますけれど。
まあ、こんなにペナルティの重ね掛けされたら、チームの評価にもつながるんだけど。
ちなみにウェバー、今回のレースについては
「誰かが書いた脚本みたいだ。まさに事実は小説よりも奇なり」
との感想だそうで、言葉の端に含みを感じる(w
あまりにウェバーの件が衝撃的でしたが、中国GPでは見所がいくつもありました。
コースコンディションとタイヤ戦略を鑑みた、"誰も走らない"予選もそのひとつでした。
まあ、下位チームまで走るのを警戒する状況というのは、サーキットやピレリ、ひいてはFIAの責任でしょうが。
せっかくお客さんもたくさん入っているのですから、興行としては失格です。
噂によるとピレリは「FP用にタイヤのセットを追加する」と言っているそうですが、根本的な解決にはならないな。
Q3ではバトンがグリッドを失ってでもミディアムタイヤを温存する作戦が話題に。
まあ、これは以前のレースでも観られた戦略ですが、これもお客さん泣かせだわなぁ。
スポーツとしては正しいのだろうけど、エンタメとしてはつまらない。
まあ、F1に慣れ親しんでいるファンは、逆にそういう思惑が見て取れて楽しめるけれど(w
そんなわけで、レースはグリッド上位のハミルトン、ライコネン、アロンソを、バトンがどう追い上げるのかが最初の見所でした。
実際、終盤までバトンは健闘を見せましたが、やはり今年のマクラーレンには戦闘力が足りない感じ。
バトンは結局5位フィニッシュでしたが、この状況での試行錯誤で今期自己最高順位を手に入れたのは大きいでしょう。
スタートで注目が集まっていたのは、7番グリッドを手に入れたリカルド。
今回はアロンソに前を取られたとはいえ今年好調のマッサなど中堅と、終始好勝負を繰り広げるものの、1歩及ばず7位フィニッシュ。
しかし、今年初の完走でこの結果なら、次戦以降も期待がかかります。
ここ3週間のオフ期間に日本旅行をしていたことが話題となったグティエレス。
レース序盤、ヘアピンでブレーキミスをしてスーティルに追突し、両車リタイヤ。
そして、危険行為のペナルティで、次戦5グリッドダウン。
せっかく好感度上がってるのに(w
ウィリアムズはFPから終始いいところなし。
14位だったマルドナドを、ボッタスがグリッド位置から逆転して13位。
まあ、大きなトラブルもなかったので、これが今のところ今年のベストレースかもしれない。
さて、上位3台はクルクルと順位を入れ替えながらのデッドヒート。
常に接戦のレースを繰り広げます。
序盤にライコネンがペレスと接触する場面もありましたが、破損したノーズで冷静な走りを見せ健闘。
さらにこの3台にバトン、マッサ、ベッテルが果敢に襲い掛かり続ける、緊張感のある先頭集団となりました。
その集大成がファイナルラップ。
アロンソがペースをつかみトップを走り、ライコネンが欠けたノーズのまま10秒後ろをキープ。
ハミルトンがその後ろに続いているものの、ベッテルが猛追。
3位争いはコントロールライン直前まで続き、3位を死守したハミルトンとベッテルの差は0.203秒!
たった5周ほどで6秒あった差を埋めてくるんですから、やはりベッテルの闘争心は止めてはいけないのかも。
ほら、ますますウェバーの立場がなくなっていく(w
その他の結果はこちらで。
表象台でのライコネンへの黄色い悲鳴は、セナフィーバーの時代の日本を思い出しました(w
今回のレースでは、序盤1桁の周回や、残り5周程度でのタイヤ交換というシーンが多く見られました。
サーキットや天候にも因るのでしょうけれど、ますますピット戦略や作業ミスがレースを左右しやすい印象。
少なくとも中国GPでは、タイヤとドライバーの両方に見せ場がある面白いレースでした。
次戦はバーレーンGP。
また、情勢が悪くなっていて、サーキットの近くでも爆破テロがあったことが伝えられています。
いつかとんでもないことになるんじゃないかとハラハラします。