つくづく書店の斜陽を感じるren.です。
「Amazonに客を横取りされている」と文句を言う前に、まず自店で努力をしろと。
そうでなくとも北海道などの地方は発売日がずれるというのに、その上、品揃えが悪きゃな。
少なくとも、アニメ化された漫画の単行本が(ずれた)発売日に店頭になきゃ見捨てられるわな。
ま、それでも本屋の雰囲気が好きだから、つい立ち寄ってしまうんだけど(w
さて、今日は先日DL購入したゲームについてです。
当ブログにしては、かなり辛い内容になります。
ただし、これは私個人の好みによる感想だということは特記しておきましょう。
● 「ギンガフォース」 XBL(2013)Qute
殖民惑星セブンティア。
その治安維持組織・MSS(ミツルギ・セキュリティ・システム)に入隊した新人、アレックス。
先輩のマーガレットともに専用機・エンフォーサーを駆り、凶悪犯罪者に立ち向かっていく。
しかし、一連の犯罪の裏には、思いも寄らぬ裏があった ───。
プレイ中にステージが継続せず、1つ1つのステージを個別にクリアするという珍しいSTG。
それぞれのステージは、チャレンジするごとにエクステンドが増え、アイテムの購入資金が溜まります。
購入したアイテムで武装やエンジン、支援プログラムを組み合わせることで、自分の攻略に適した自機にカスタマイズできます。
そういった仕様は、「アーマードコア」に似ているといえるでしょう。
ストーリー性が強く、ゲーム中にはフルボイスによる会話が流れ、よく聞けば攻略のヒントにもなります。
キャストはぶっちゃけ無名声優だらけですが、その中でもほぼ同時期に「ガルパン」のそど子で頭角を現し、「ウィッチクラフトワークス」のたんぽぽや「セハガール」のメガドライブで声が覚えられた井澤詩織さんが2面ボスの少女ハッカー・ティニーを演じています。
上の動画でもちょっと声が聞けますね。
収録時期を考えると、「ガルパン」以前なのかも。
実は、私が「こんなSTGを遊んでみたい」と思っていた形が、ここにはありました。
しかし……今まで作られなかったというのは、よほど斬新なのか、よほどゲームとして欠陥があるのか。
そういうことなのだと痛感させられました。
まず、最も特徴的である、それぞれのステージが独立という仕様。
確かに、従来のSTGでは後半のステージを遊ぶためには、家庭用移植ではお約束のトレーニングモード以外では、1面からの継続プレイが必要です。
ステージが後半になるということは、当然それだけ難しいというわけです。
つまり、1面からそこそこの難易度が最初からあるということです。
もちろん私も、難易度イージーから始めましたが、まさか初見でステージ中盤にも到達できないとは(w
「バトル・ガレッガ」をアーケードで初めてプレイした時を思い出しました。
しかし、その理由は難易度以外にもあります。
このゲームで、もっとも私がダメだと思うところ。
それは、とにかく画面が観づらいということに他なりません。
まず、1面をスタートして思うのは画面の青さです。
背景もアイテムも、さらに自機やショットさえも青いのですから驚きます(w
それだけでも目に大変厳しいということがわかるかと。
敵にも青系のキャラが多く、笑ってしまったのは7面で自機の同型機が大量に出てくること。
さらにはエクステンドアイテムも同じ色と形をしているというおまけ付き(w
たとえカラーチェンジが出来るアイテムで自機の色を赤く変えていても、間違うことはなはだしい。
さらに、その敵が画面の高低差を利用してくるので、自機と同じ高さにいるのか、高い・低いところにいるのかがわからず、さらには急上昇・急下降で体当たりしてくるのですからたまったものじゃない。
敵だけでなく、ミサイルや爆発といったエフェクトが自機の上にかぶさり、その中で隠された敵弾に当たってミスということも多いです。
やっぱりSTGは"見栄え"よりも"見易さ"が大切ですわな。
全ての表示の一番上が敵弾で、次が自機。
その他はその下にあるべき。
とにかくミスの理由が事故死ばかりで、次のプレイでどう攻略に生かせばいいのか途方に暮れます。
なので、敵弾を防げるバリアー系の特殊装備ばかりに頼りがちになり、他の装備を試せません。
事故死といえば、ゲーム中に参照すべき残機数やショットパワーのゲージ、自機の可変スピードやボス撃破までのリミットタイムといった表示は画面の4隅に点在しています。
プレイ中に、横長で大きなHDテレビの端を見ていれば、そりゃ死にますよ(w
ステージ中に1000機(前のプレイからもカウントは継続)撃破するごとにエクステンドアイテムが出現します。
それを取れば次のプレイでも残機が増えてスタートするため、それだけ先に進める……という仕様なのですが、それはつまり"連コイン"と同じわけで、基本的な攻略方法は物量作戦になってしまいます(w
残機数をオプションで制限することもできますが、スコアラーじゃなきゃやんないよねぇ。
また、たとえミスしても、いくばくかのアイテム購入資金が手に入ります。
それによって、ステージに適した武装を買うのが攻略のひとつです。
バックショットやホーミングミサイル、溜め撃ちショットにバリアーなどなど、豊富なアイテムが用意されています。
しかし、強い武器のアンロック条件はステージのクリアです(w
まあ、その他の条件もありますが大半はこれなので、結局は難しいステージで詰まります。
そこからは腕前を鍛えろって言うなら、最高のジョークですね。
装備を試行錯誤するにしても、ミスした後にリトライすると装備を変更できないというのも困った仕様。
一度メインメニューに戻ると、「もう、いいや」と電源を落としてしまいます。
「地球防衛軍」のように、ノーマルやハードの初期ステージでアンロックを稼ぐにしても、前述のように1面からかなりの難易度なので、エクステンドを繰り返し物量でクリアするしかありません。
「STGサイド」のインタビューによると、「RPGの成長要素をSTGで表現する」という結論が「ミスすればするほど強くなる」というこの仕様だそうですが、これはマゾプレイに慣れてないとただの苦行ですよ(w
いやま、「RPGこそマゾプレイが醍醐味だ!」という人も結構いそうですが。
インタビューといえば、斜めアングルの特殊シーンについても書かれていました。
「弾避けしづらくなるのはわかるけれど、面白さは必ずある」という理由で各ステージに特殊アングルの箇所がありますが、結局は理不尽に殺されてストレスが溜まるだけです。
1面の事故車両避けは当たり範囲がわかりづらいですし、7面のエレベーターシャフトの突起避けと、ボスのバイク特攻には、もはや笑うしかありませんでした。
会話の挿入も初見プレイ時にはいいのですが、何度も繰り返しチャレンジしていると耳の邪魔になります。
一部では会話中にステージ進行が止まってしまうこともあり、これはデモと違いスキップできずイライラさせられます。
スーパースィープ・安井さんのかっこいいBGMが聞こえなくなってしまうこのも、いかがなものかと。
だからって、オプションで音声を小さくするのは、声優さんに失礼な気がしちゃうんですよね(w
こうしたところはSTGにおける物語演出の難しさを突きつけられた思いでした。
途中からはストーリーが継続しているのに、ステージ独立の仕様でテンポを崩しているのも本末転倒ですしね。
そんなわけで正直言って、個人的には不平しか出ないゲームでした。
まだイージープレイのみですし、大半の装備もアンロックされていない有様ですが、疲れちゃった(w
セールで安く買えた事が、まだ救いでしょうか。
まあ、気が向いたら残機稼ぎでもします。