屋良有作と郷里大輔のいる冒険のとめどないワクワク感 ～映画『シンドバッド虎の目大冒険』～

映画『シンドバッド虎の目大冒険』（Sinbad and the Eye of the Tiger　1977年８月公開　113分　アメリカ）

　『シンドバッド虎の目大冒険』は、レイ＝ハリーハウゼンの「シンドバッド３部作」の最終作で、ハリーハウゼンがストップモーション・アニメーションの技法を用いた最後から２番目の映画でもある。監督はサム＝ワナメイカーで、シリーズ最大の800万ドルをかけて作成された。実写撮影部分は1975年6～10月にスペイン、マルタ、ヨルダンで撮影され、ストップモーション・アニメーション部分は1975年10月から製作された。完成は1977年３月。

あらすじ
　数々の冒険を成功させ、久しぶりに都シャロックの港に入港したシンドバッド。だが旧友カシム王子は呪いの力でヒヒの姿に変えられていた。息子ラフィを王位に就けようと企む、継母である魔女ゼノビアの仕業であった。 カシムの妹ファラー姫を助け、窮状を打開すべくシンドバッドは航海に出た。カシュガルの賢人メランシアスの助けを得て、呪いを解く方法が極北のアリマスピの神殿にあることを知る。 ヒヒの姿となって人間の心を失いつつあるカシム王子には残された時間は限られている。時間がかかり過ぎたら、王子の呪いを解く方法も通じなくなるだろう。シンドバッドは、カシム王子、ファラー姫、賢者メランシアス、メランシアスの娘ディオーネを船に乗せて、さらに極北の神秘の神殿を目指す冒険の旅に出た。魔女ゼノビアもまた、息子ラフィとともに魔術の限りを尽くして、シンドバッド一行を妨害すべくシンドバッドの船を追う。


主なスタッフ
監督　……　サム＝ワナメイカー（58歳）
脚本　……　ビヴァリー＝クルス（46歳）
製作　……　チャールズ＝H＝シュニア（57歳）
撮影　……　テッド＝ムーア（63歳）
特撮　……　レイ＝ハリーハウゼン（57歳）
音楽　……　ロイ＝バッド（30歳）
配給　……　コロンビア映画

主なキャスティングと日本語吹替え版声優
シンドバッド　　　……　パトリック＝ウェイン（38歳　小林修）
賢人メランシアス　……　パトリック＝トラウトン（57歳　千葉耕市）
魔女ゼノビア　　　……　マーガレット＝ホワイティン（53歳　来宮良子）
ファラー姫　　　　……　ジェーン＝セイモア（26歳　高島雅羅）
メランシアスの娘ディオン　……　タリン＝パワー（23歳　幸田直子）
ラフィ　　　　　　……　カート＝クリスチャン（？歳　井上和彦）
ハッサン　　　　　……　ナディム＝サワラ（41歳　屋良有作）
マルーフ　　　　　……　サラミ＝コーカー（？歳　郷里大輔）
カシム王子　　　　……　ダミアン＝トマス（35歳）