長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

最近の悪いもんは、どうなっとるのかねぇ~チミ!  ~オール仮面ライダーシリーズ復習、8時間目~

2016年02月04日 22時54分11秒 | 特撮あたり
映画『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』(2015年3月公開 95分 東映)

 東映の『仮面ライダー』シリーズと『スーパー戦隊』シリーズのクロスオーバー作品である『スーパーヒーロー大戦』シリーズ』の第4作。前作『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』に引き続き、仮面ライダーを物語上の主軸にしており、当時の最新ライダーだった仮面ライダードライブが主演。過去の『スーパーヒーロー大戦』シリーズで仮面ライダーと共演していたスーパー戦隊は、ドライブと同時期の『手裏剣戦隊ニンニンジャー』のゲスト出演に留まっている。
 本作のタイトルにもなっている「仮面ライダー3号」は、映像作品としては初登場のライダーであるが、その存在自体はシリーズ第1作『仮面ライダー』(1971~73年)の放送中に新キャラクターとして考案され、1972年10月に雑誌掲載されたコミカライズ版で初めて世に出たものであった。だが、最終的に3号ライダーは次作『仮面ライダーV3』(1973~74年)の主人公・仮面ライダーV3に変更された。本作の3号はコミカライズ版の3号とはデザインも設定も異なる新キャラクターであり、V3とも対決する。
 物語のクライマックスで展開される、仮面ライダーたちによるレース対決「仮面ライダーグランプリ」は、『仮面ライダードライブ』の「車に乗る仮面ライダー」という要素が強調されたもので、その撮影は栃木県茂木町のツインリンクもてぎで行われた。
 春の東映ヒーロー映画の恒例となった、歴代仮面ライダーに変身する人物の出演は、本作では仮面ライダーBLACK/仮面ライダーBLACK RX役の倉田てつを、仮面ライダー555役の半田健人、仮面ライダーギャレン役(『仮面ライダー剣』より)の天野浩成、仮面ライダーゼロノス役(『仮面ライダー電王』より)の中村優一などが顔を揃えた。また、物語の中心人物となる黒井響一郎(仮面ライダー3号)役は、及川光博が担当する。

 全国307スクリーンで公開され、2015年3月21・22日の初日2日間で興行収入1億8千万円、動員14万人を記録し、映画観客動員ランキングで初登場第6位を記録した。


あらすじ
 1973年2月10日、秘密結社ゲルショッカーの大首領は仮面ライダー1号と仮面ライダー2号に追い詰められて浜名湖の基地と共に爆死し、世界には平和が戻ったかのように見えた。だがその直後、ゲルショッカーが最後に生み出した最強の戦士・仮面ライダー3号が現れる。1号と2号は最後の力を振り絞り立ち向かったが、3号の圧倒的な力には敵わず戦死してしまう。その後、ゲルショッカーは総力を挙げて再びショッカーとして復活し、ついに世界征服を達成してしまった。
 時は流れて2015年現在。地球はショッカーによって依然として完全に支配された世界となっており、1号と2号の亡き後に誕生した仮面ライダーたちは「正義」と「悪」の二派に分かれ、正義のライダーたちは残り少ない人類を守るために、悪のライダーたちはショッカーの大幹部ショッカーライダーとして人類と正義のライダーたちを完全抹殺するために戦い合う状況を呈していた。
 ショッカーの支配する世界の中で、仮面ライダードライブこと泊進ノ介はショッカーライダーとなっており、「すべての仮面ライダーは自分が倒す」と息巻いていたが、正義のライダー・仮面ライダーBLACK こと南光太郎の「子供たちの未来を守る」という叫びを聞いたことに加え、それとは対照的に平然と子供を盾に取るショッカーの姿を見て、「間違っているのは自分たちではないか」と疑念を抱くようになる。そして、進ノ介の同僚である詩島霧子が負傷した光太郎を匿ったことによって進ノ介もショッカーへの反逆者とみなされてしまい、一転してショッカーに追われる身となってしまう。
 絶望にうちひしがれる進ノ介の前に黒井響一郎と名乗る男が現れる。「正義に目覚めた者同士、協力してショッカーを倒そう」と提案する響一郎に進ノ介も同意するが、響一郎こそが、この狂った歴史を生み出した元凶である仮面ライダー3号その人であることに、進ノ介はまだ気づいていなかった。


主な登場キャラクター
黒井 響一郎 …… 及川 光博(45歳)
 本作のもうひとりの主人公。ゲルショッカーによる改造手術を受け、ショッカー史上最強の戦士となった青年。
 勝利に対して異常なまでに執着しており、すでに戦闘不能になった仮面ライダーに対しても、完膚なきまで攻撃を加える。また、歴史については「勝てば『正義』、負ければ『悪』」という考えを持っている。
 1973年にて仮面ライダー1号と2号を倒し、ショッカーの世界征服を確実なものにしたが、実は脳改造を受けておらず、彼らを倒したことを後悔しており、自分たちに敵対したギャレンやゼロノスを諭した。最終決戦ではショッカー大首領の電子頭脳に取り込まれ、ライダーロボに変形し歴史改変ビームを放ち多くの仮面ライダーを歴史から抹消する。
 脚本を担当した米村正二によると、黒井は過去に妻子をショッカーに殺害されており、それを仮面ライダー1号と2号のせいだと誤解しているという裏設定がある。

仮面ライダー3号
 黒井響一郎がベルトのタイフーンによって変身する改造人間。変身時には仮面ライダー1号・2号・V3と同様にジャンプする。
 基本的な外見は1号や2号に似ているが、全体的にかつての仮面ライダー旧1号を連想させるダークトーンで複眼はイエロー、コンバーターラング、クラッシャー、グローブやブーツは青緑色、肩から脚にかけて伸びる3本のラインとマフラーはゴールド。クラッシャーは上下に鋭い牙が覗く形状となっている。手首と足首には引きちぎられた鎖がつながったショッカーの手枷・足枷がついている。

ショッカー
 本来の歴史においては、仮面ライダー1号と2号によって1973年の時点で壊滅したが、改変された歴史においては、仮面ライダー3号によって1号と2号が倒されたことを機に勢力を再び拡大させ、世界を手中に収めた。
 正義の仮面ライダーの大半を倒し、ショッカー大首領の電子頭脳(歴史改変マシン)によって洗脳し大幹部ショッカーライダーにしている。街中ではショッカーの監視隊員が市民の言動に目を光らせており、ショッカーの支配に反発する者、仮面ライダーを「正義」の象徴と唱える者などに対しては、たとえ子供であっても容赦の無い処分で応じ、反対勢力を倒すためなら子供に刃を向けることも辞さない。

追田 現八郎 / チーターカタツムリ …… 井俣 太良(39歳)
 本作オリジナルのショッカーの新改造人間。カタツムリの粘液で敵の動きを封じ込め、チーターの速度で電光石火の攻撃を仕掛ける。本来の歴史ではうっかりした一面を持ちつつも正義感に溢れる刑事だったが、改変後のショッカーの世界ではその面影が全く見られない冷酷非情なショッカーの手先となっている。

ショッカー大首領 …… 関 智一(42歳 声の出演)
 シリーズ第1作『仮面ライダー』最終話と同様にゲルショッカーと共に滅びるが、仮面ライダー3号が生まれたことで歴史が狂い、ショッカーは復活して2015年の時代にも健在である。後に大首領自身も、電子頭脳を利用することで生き延びていることが明らかになる。
 映画本編のクライマックスでライダーロボの破壊と共に消滅したかと思われていたが、映画の続編である dビデオスペシャル『仮面ライダー4号』で実は倒されていなかったことが判明する。再起動した歴史改変マシンから現れたその姿は、『仮面ライダー555』の乾巧と瓜二つであった。

ライダーロボ
 最終決戦でショッカー大首領により、電子頭脳が仮面ライダー3号を吸収して変形した巨大ロボ。歴史改変マシンの力で発射する歴史改変ビームで相手を歴史から消し去る。

ブラック将軍 / ヒルカメレオン …… 高田 延彦(52歳)
 ショッカー最高幹部として登場する。本作でも用意周到な面は健在で、立花藤兵衛に化けて正義の仮面ライダーたちに罠を張る。

立花 藤兵衛 …… 井手 らっきょ(55歳)
 本作では TVシリーズ版のキャラクター設定はなく、石ノ森章太郎によるコミカライズ版と同じく本郷家の執事として登場する。本郷邸に立ち寄った桜井侑斗に地下室を見せるが、そこにあったのはショッカー大首領の意識が宿った電子頭脳であり、立花もショッカー最高幹部ブラック将軍が化けた姿に過ぎなかった。なお、コミカライズ版では本郷邸の地下には本郷猛の電子頭脳が設置されていた。

ショッカーグランプリの出場者(ナオキ、ミツル、シゲル)
 ショッカーグランプリのレースに優勝した3人の少年。
 なお、少年たちの名前はシリーズ第1作『仮面ライダー』や映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』(2011年)に登場した少年ライダー隊の少年たちと同名である。

ショッカーライダー
 ショッカーに負けた正義の仮面ライダーたちが洗脳されてショッカー大幹部となっている姿。
 2015年の時点ではほぼ全てのライダーが洗脳されており、洗脳されていないのは仮面ライダーBLACK、ファイズ、ゼロノス、マッハのみとなっている。
 BLACKなどの正義の仮面ライダーの説得で洗脳が解ける者も存在し、ドライブといった一部のライダーは自力で洗脳を解いた。

桜井 侑斗 / 仮面ライダーゼロノス …… 中村 優一(27歳)
 黒井響一郎(仮面ライダー3号)の行動に疑念を抱き監視する。

乾 巧 / 仮面ライダーファイズ   …… 半田 健人(30歳)
 ショッカーの支配する世界で、ショッカーライダーとして正義の仮面ライダーたちに襲いかかる。
 しかし実際にはショッカーに洗脳されておらず、守るべき対象の存在しない戦いに疑問を感じており、独自の考えを貫いていた。

橘 朔也 / 仮面ライダーギャレン  …… 天野 浩成(36歳)
 ショッカーライダーである仮面ライダーレンゲルの配下だったが、レンゲルの「アンデッド開発」に異論を持って仮面ライダーブレイドと共に妨害を図ったため、ショッカーに対する反逆者の烙印を押される。しかし実はこれらはショッカー大幹部になるためにゼロノスたちを欺く演技だった。

仮面ライダーレンゲル …… 北条 隆博(28歳)
 ショッカー大幹部となっており、仮面ライダーブレイド、カリス、ギャレンを配下として従わせている。変身後の姿のみでの登場だが、声は変身前の上城睦月のままとなっている。ショッカー開発部門の指揮者として不死生物「アンデッド」の開発を研究している。

仮面ライダーブレイド …… 椿 隆之(32歳)
 変身後の姿のみでの登場だが、声は変身前の剣崎一真のままで、橘からも「剣崎」と呼ばれている。仮面ライダーレンゲルの配下だったがギャレンと共に妨害を図ったため、ショッカーに囚われの身となっている。しかしこれらは正義のライダーたちをおびき出す演技だった。

仮面ライダーカリス …… 森本 亮治(32歳)
 変身後の姿のみでの登場だが、声は変身前の相川始のままで、仮面ライダーレンゲルの配下としてショッカーの敵になる者を薙ぎ払う。

仮面ライダー1号 …… 稲田 徹(42歳 声の出演)
 常に仮面ライダー2号とともに行動する。1973年2月10日にゲルショッカーを壊滅させるが、その直後に現れた仮面ライダー3号に倒されたことで2015年はショッカーに支配された世界になってしまう。しかし、倒された際に密かにショッカーの電子頭脳に自分たちの意識を移植しており、電子頭脳が変形したライダーロボを利用して新たな肉体を得て復活し、ショッカーライダーの洗脳を無効化した。

南 光太郎 / 仮面ライダーBLACK …… 倉田 てつを(46歳)
 子供たちの夢を守るために、ショッカーに対して反旗を翻し仮面ライダーBLACK として戦っていた。この行動が歴史改変を受けショッカー大幹部となっていた泊進ノ介(仮面ライダードライブ)がショッカーに反逆するきっかけとなった。

その他のキャスティング
泊 進ノ介 / 仮面ライダードライブ …… 竹内 涼真(21歳)
詩島 剛 / 仮面ライダーマッハ   …… 稲葉 友(22歳)
詩島 霧子             …… 内田 理央(23歳)
仮面ライダー2号          …… 河本 邦弘(39歳 声の出演)
ライダーマン            …… 石川 英郎(45歳 声の出演)

主なスタッフ
監督      …… 柴崎 貴行(36歳)
特撮監督    …… 佛田 洋(53歳)
アクション監督 …… 宮崎 剛(51歳)
脚本      …… 米村 正二(51歳)
音楽      …… 鳴瀬 シュウヘイ、中川 幸太郎(46歳)
クリーチャーデザイン …… 竹谷 隆之(51歳)

主題歌
『Who's That Guy』(歌・及川光博)


dビデオスペシャル『仮面ライダー4号』(2015年3~4月配信 全3話計78分)
 NTTドコモの動画配信サービス「dビデオ」で配信されたスピンオフ作品で、映画の後日談にあたる。映画の入場者プレゼントとして先着100万名に本作品第1話の DVDが配布された。
 本作オリジナルの仮面ライダーとして、作品タイトルにもなっている仮面ライダー4号が登場するが、本格的に登場するのは第2話からである。

あらすじ
 世界征服を企むショッカーによる仮面ライダー3号にまつわる事件は解決し、世界は平和な日常を取り戻したはずだった。
 4月4日、特状課で居眠りをしていた泊進ノ介は詩島霧子からの電話で叩き起こされる。霧子とその弟である剛と共に映画を見る約束を忘れていた進ノ介は、腑に落ちない様子でドライブピットに向かうが、そこへ乾巧(仮面ライダーファイズ)と桜井侑斗(仮面ライダーゼロノス)が現れ、進ノ介に「街でショッカーが暴れている」と告げる。しかし、進ノ介はショッカーという名前にも、そもそもこの2人にも見覚えがない。釈然としないまま街へ駆けつけた進ノ介の目の前には、まさしく人々を襲う改造人間たちの姿があった。仮面ライダーに変身してショッカーと戦う巧と侑斗の姿を目にした進ノ介は妙な頭痛を感じると同時に、彼らが共にショッカーと戦った仲間であることを思い出し、すぐさま仮面ライダードライブに変身する。進ノ介と合流した剛(仮面ライダーマッハ)を加えた4人の活躍でショッカーの改造人間チーターカタツムリは倒されるが、チーターカタツムリの自爆の道連れで剛が命を落としてしまう。悲しみに暮れる進ノ介と霧子たち。すると世界を謎の緑の光が包む。
 そして、再び霧子の電話によって、特状課でどこか既視感を覚えつつ目覚める進ノ介。目にした時計には、4月4日の表示が。そして再び現れ増えるショッカー、剛の死、巻き戻る時間。ショッカーの陰謀はまだ終わっていなかったのだ。
 はたしてショッカーが進める「4号計画」とは一体何なのか。進ノ介たちはこの世界の謎を解き明かし、ショッカーの企みを再び阻止することができるのだろうか。


主な登場キャラクター
仮面ライダー4号 …… 松岡 充(43歳)
 ショッカーが仮面ライダー3号に続いて新たに創造した4人目の仮面ライダー。空軍のパイロットを思わせるボディの他、顔やタイフーンの形状は1~3号に近いが、クラッシャーはバッタではなく、本来の仮面ライダー4号であるライダーマンのように人間の口を模した形状となっている。
 他の仮面ライダーたちのような特殊な能力こそないものの格段の防御力と攻撃力を持ち、ドライブ・ファイズ・ゼロノスの仮面ライダー3人を同時に相手にしても圧倒する実力を持つ。また、専用マシンのスカイサイクロンから飛び降りる際には、ムササビのように飛行服を広げて滑空することができる。

アリマンモス …… 関 智一(声の出演)
 本作オリジナルのショッカー改造人間。
 アリの俊敏さとマンモスのパワーを併せ持つと自負するが、野太い声と高い声の別々でしゃべるという、どこかコミカルな面も持ち合わせる。パワーを活かした突進攻撃と分身能力を用いる。

ショッカーライダー
 歴史改変マシンの繰り返しによって、ショッカーの配下となった仮面ライダーたち(王蛇、サソード、ダークキバ、バロンの4人)。
 いずれも「変身者が死亡もしくは怪人」、「時間に関係している」、「ショッカー怪人とモチーフが同じ」、「怪人を部下にしている」、「王という地位やキーワードに関わっている」などの共通点がある。

海堂 直也 / スネークオルフェノク …… 唐橋 充(37歳)
 ショッカーの陰謀に翻弄される乾巧たちの前に現れ、ショッカーとの戦いから身を引くことを要求し、巧たちに拒まれつつも警告を重ねる。

主なキャスティング
泊 進ノ介 / 仮面ライダードライブ …… 竹内 涼真
乾 巧 / 仮面ライダーファイズ   …… 半田 健人
桜井 侑斗 / 仮面ライダーゼロノス …… 中村 優一
詩島 剛 / 仮面ライダーマッハ   …… 稲葉 友
詩島 霧子             …… 内田 理央

主なスタッフ
監督      …… 山口 恭平(34歳)
脚本      …… 毛利 亘宏(39歳)
特撮監督    …… 佛田 洋
アクション監督 …… 宮崎 剛
クリーチャーデザイン …… 竹谷 隆之




《言わずと知れた本文マダヨ》
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