TPPに関連して主要な大手の全国紙が真実を伝えようとせず、虚偽を連発する中で、「日刊ゲンダイ」は頑張っている。昨日の「なぜTPPを推進するのか 経団連米倉会長 ボロ儲けのカラクリ」はすばらしい。下記サイトにある記事を一部引用します。
****引用開始*******
http://gendai.net/articles/view/syakai/133825
TPPに参加すると、アメリカから「遺伝子組み換え食品」が大量に入ってくる恐れが強い。日本は遺伝子組み換え食品に“表示”を義務づけ、一定のブレーキがかかっているが、アメリカは表示義務の“撤廃”を求めているからだ。その時、国内最大の農薬メーカー、住友化学が大儲けするというのだ。一体どんなカラクリなのか。
「住友化学は昨年10月、アメリカのモンサント社というバイオ会社と提携しています。モンサント社は、強力な除草剤『ラウンドアップ』と、ラウンドアップに負けない遺伝子組み換えの種子をセットで売っている。遺伝子組み換え種子ビジネスの大手です。ベトナム戦争で使われた枯れ葉剤を作っていました。要するに、遺伝子組み換え食品が広まると、モンサント社が儲かり、ビジネスパートナーの住友化学もウハウハというわけです」(霞が関事情通)
しかし、自分の会社の利益のためにTPPを推進しているとしたら許されない。遺伝子組み換え食品にどんな危険があるか分かっていないからなおさらだ。
****引用終わり*******
TPP参加の一断面がここにある。もちろん遺伝子組み換えの問題は、TPPによって発生する巨大な問題群の氷山の一角にすぎないが、遺伝子組み換え作物が自由化され、日本の農地もモンサントが特許を持つ遺伝子組み換え作物で席巻されることになるだろう。その帰結は日本の生態系と食の安全を崩壊の危機に追い込むだろう。
米倉氏は、経団連会長という公的立場を利用して、モンサントのビジネスパートナーとしての自社利益のために、「TPP=国益」と偽って旗を振っている疑いが強いのである。大手紙は、大王製紙やオリンパスを取材する力の少しでも振り分けて、こちらも取材すべきであろう。
「いくら何でも、水戸黄門に出てくる悪代官と越後屋みたいな、そんな古典的に分かりやすいことはないでしょう。現代政治は」
原発事故の前は、そう考える人が多かった。しかし、この国は悪代官と越後屋の構造に支配されている、じつに分かりやすい国であることが明らかになってしまった。遺憾なことに、この国に悪代官と越後屋はそろっていても、水戸黄門はいない。
モンサントが北米大陸でやってきたことは恐るべきことである。
遺伝子組み換え作物は、花粉が風で運ばれて非遺伝子組み換え作物と自然に交雑してしまう。ふつうの作物が、風の力で遺伝子組み換え作物に変わってしまうという遺伝子汚染が発生するのだ。
モンサントは、遺伝子汚染で知らないうちに自分の農地内に遺伝子組み換え作物が紛れ込んでしまっていた農家を、「特許権侵害」で訴えて、農家から多額の賠償金を支払わせるという脅迫まがいのことを繰り返してきた。日本でも同じことが起きると考えるべきだろう。
日本の生態系はモンサント特許の遺伝子で汚染され、身に覚えもないのに誰もが特許権侵害で訴えられる可能性も発生する。輸入食材のみならず、日本の農地もモンサント種子に支配され、私たちの食費の一部は「特許料」としてモンサントの懐に消えていく。米倉氏はその片棒を担いでいるわけである。
99%から収奪して1%が肥え太るという、米国のウォール街占拠運動が問題にする構図が日本にも本格的に上陸するわけである。
モンサントの訴訟作戦について詳しくは安田節子さんの下記記事参照。
モンサント社に脅される農民
http://www.yasudasetsuko.com/gmo/column/030728.htm
モンサントの脅迫戦術から農民を守る 対GM農民保護法
http://www.yasudasetsuko.com/gmo/column/090128.htm
またモンサント社の脅しに屈せず、同社との裁判闘争を闘いぬきライト・ライブリフッド賞を受賞したカナダの農民パーシー・シュマイザーさんのインタビュー動画は「デモクラシー・ナウ」の下記サイトで見れます。
http://democracynow.jp/video/20100917-1
****引用開始*******
http://gendai.net/articles/view/syakai/133825
TPPに参加すると、アメリカから「遺伝子組み換え食品」が大量に入ってくる恐れが強い。日本は遺伝子組み換え食品に“表示”を義務づけ、一定のブレーキがかかっているが、アメリカは表示義務の“撤廃”を求めているからだ。その時、国内最大の農薬メーカー、住友化学が大儲けするというのだ。一体どんなカラクリなのか。
「住友化学は昨年10月、アメリカのモンサント社というバイオ会社と提携しています。モンサント社は、強力な除草剤『ラウンドアップ』と、ラウンドアップに負けない遺伝子組み換えの種子をセットで売っている。遺伝子組み換え種子ビジネスの大手です。ベトナム戦争で使われた枯れ葉剤を作っていました。要するに、遺伝子組み換え食品が広まると、モンサント社が儲かり、ビジネスパートナーの住友化学もウハウハというわけです」(霞が関事情通)
しかし、自分の会社の利益のためにTPPを推進しているとしたら許されない。遺伝子組み換え食品にどんな危険があるか分かっていないからなおさらだ。
****引用終わり*******
TPP参加の一断面がここにある。もちろん遺伝子組み換えの問題は、TPPによって発生する巨大な問題群の氷山の一角にすぎないが、遺伝子組み換え作物が自由化され、日本の農地もモンサントが特許を持つ遺伝子組み換え作物で席巻されることになるだろう。その帰結は日本の生態系と食の安全を崩壊の危機に追い込むだろう。
米倉氏は、経団連会長という公的立場を利用して、モンサントのビジネスパートナーとしての自社利益のために、「TPP=国益」と偽って旗を振っている疑いが強いのである。大手紙は、大王製紙やオリンパスを取材する力の少しでも振り分けて、こちらも取材すべきであろう。
「いくら何でも、水戸黄門に出てくる悪代官と越後屋みたいな、そんな古典的に分かりやすいことはないでしょう。現代政治は」
原発事故の前は、そう考える人が多かった。しかし、この国は悪代官と越後屋の構造に支配されている、じつに分かりやすい国であることが明らかになってしまった。遺憾なことに、この国に悪代官と越後屋はそろっていても、水戸黄門はいない。
モンサントが北米大陸でやってきたことは恐るべきことである。
遺伝子組み換え作物は、花粉が風で運ばれて非遺伝子組み換え作物と自然に交雑してしまう。ふつうの作物が、風の力で遺伝子組み換え作物に変わってしまうという遺伝子汚染が発生するのだ。
モンサントは、遺伝子汚染で知らないうちに自分の農地内に遺伝子組み換え作物が紛れ込んでしまっていた農家を、「特許権侵害」で訴えて、農家から多額の賠償金を支払わせるという脅迫まがいのことを繰り返してきた。日本でも同じことが起きると考えるべきだろう。
日本の生態系はモンサント特許の遺伝子で汚染され、身に覚えもないのに誰もが特許権侵害で訴えられる可能性も発生する。輸入食材のみならず、日本の農地もモンサント種子に支配され、私たちの食費の一部は「特許料」としてモンサントの懐に消えていく。米倉氏はその片棒を担いでいるわけである。
99%から収奪して1%が肥え太るという、米国のウォール街占拠運動が問題にする構図が日本にも本格的に上陸するわけである。
モンサントの訴訟作戦について詳しくは安田節子さんの下記記事参照。
モンサント社に脅される農民
http://www.yasudasetsuko.com/gmo/column/030728.htm
モンサントの脅迫戦術から農民を守る 対GM農民保護法
http://www.yasudasetsuko.com/gmo/column/090128.htm
またモンサント社の脅しに屈せず、同社との裁判闘争を闘いぬきライト・ライブリフッド賞を受賞したカナダの農民パーシー・シュマイザーさんのインタビュー動画は「デモクラシー・ナウ」の下記サイトで見れます。
http://democracynow.jp/video/20100917-1
思わずお気に入りにしましたよ!
日本政府は遺伝子組換食品の表示の撤廃には抵抗するとは思いますが、交渉能力的に米国に押し切られそうな気がします。交渉の内容に関して、皆で神経を尖らせて監視せねばならないと思います。
しかしこの「弁証法的空間」でともに議論をしていこうという皆様にわかる説明でなかったのだとすれば、コメントをした意味がなかったことになります。そこで、皆様に対して再度、説明を試みます。
私が言いたかったのは、
1.遺伝子組み換え作物の人間の健康に対する悪影響は未解明
2.遺伝子組み換え作物を栽培することによる環境への悪影響はかなり明らか
ということです。
例を挙げると、
1.ラウンドアップレディ作物(除草剤ラウンドアップに耐性がある遺伝子組み換え作物)の人間の健康への影響は未解明(可能性を示した論文はある)
2.ラウンドアップがほとんどの植物を枯らし、両生類を殺すことは明らか
1.Bt作物(バクテリアの一種がつくる毒を生産することで害虫に食われないトウモロコシ)の、人間の健康への影響は未解明
2.Bt作物の花粉が、害虫以外の多くの昆虫にも悪影響を及ぼすことは明らか(ただし、Bt毒を直接まくよりは影響は小さい)
といった具合です。
それで私は、他人に遺伝子組み換え作物の問題を説明するときに、まず、遺伝子組み換え作物をつくることによる環境への悪影響から話すことにしています。その際の対象は職業柄、農家、行政関係者、環境に関心がある市民などで、こうした説明でだいたいわかってもらっているという確信があります。
しかし、相手が変われば、わかりやすさも変わってきます。さて、皆様が理解できる説明になりましたでしょうか?
私なりに調べて、農薬が残るものが増えるとか、ラウンドアップレディ!準備万端て意味だとは!以外のものが育たないとかは理解したつもりです。違ったら教えてください。いいと思うわけはなくて、むしろよくないと思いますが、本気でそれを広めている人はあまりいないんだと思ったのです。しかも、知るだけで目を向けるだけで、どうにもしようがないことについて、管理人さんにどうして話題になっていないのかを質問したのですが、あなたのおっしゃることだと、私へのまるでおしつけを感じるだけなんですけど。私には知識はないのでできませんが、知識のありそうなあなたは色んな人にそれを伝えているのですか?わかっている人がそういう態度だからひろまらなんじゃ?
遺伝子組み換え作物、もちろん私も反対ですが、実は遺伝子組み換えそのものの危険性はあまり深刻には考えていません。
もちろん、モンサント社が睨みを利かせているために、危険性を示す論文を公表できず、危険性の解明が著しく滞っているという問題はあります。しかし、すべての遺伝子組み換え作物が人間に対して強い毒性を持っているとも思えません。
それよりもはっきりしている問題があります。遺伝子組み換え作物の多くが、皆殺し型農薬への耐性を持つように開発されたものであり、その栽培が地域の生態系と農業の持続可能性を破壊する、ということです。
私は、だからこそ遺伝子組み換え作物を買いたくありませんし、日本に遺伝子組み換え作物に依存した農業のやり方が入ってくることにも反対です。
自分の健康ももちろん大切ですが、遺伝子組み換え作物の栽培が地域の生態系を(そして多くの場合、地域の人々の生活も)破壊していることにも、同時に目を向けていただければ幸いです。
気になったので、いろいろ見てみたら、
パパイアが遺伝子組かえでもう、売るん
ですね。(食べませんけど)
それに、ちょっと、忘れちゃったんです
けど、遺伝子組替えの何かも、栽培されてるとか、これからされるとか?
知識がなさすぎてよく分からないのですが、まとまったサイトとかもなかった
ですし。探し方が悪いのかな?
ちょっと気づくのが遅かったって
感じですかね(・・;)
やっぱり話題になってないので、これからもそっちに行くんんですかね(* *)
影の会長様、すばらしいサイトの紹介ありがとうございました。かわいらしくて、わかりやすくて、おそろしい・・・・。作成者の安田さんはすごい能力ですね。
それで、モンサント社の遺伝子組み換え作物が国内に入ったが最期、国内農家はモンサントのやり方に従うか、モンサントの食い物にされる恐怖におびえるか、という、とんでもない二者択一を迫られることになるのです。
たいへんわかりやすく説明したウェブページがあったので、見てください。
http://luna-organic.org/tpp/tpp-7-3.html
実はあまりよくしりませんでした。
ツイッターで遺伝子組かえとモンサントというのを知り、こちらに来ました。
ほんというと、TPPと遺伝子組かえが何の関係があるのって感じで。
TPPで遺伝子組換え表示がなくなるかもしれないんですね?
その結果として、そういうものが店頭にならぶ、と。驚きました。
・・・いやですね。ええ、私、いやです。それなら。
TPPが遺伝子組かえに関係あるなんて聞いたことない気がして、どうなのでしょうか?友だちも知らないって言ってました。
>米の生産量を落としたいのなら、減反よりも減農薬
米倉会長に農薬不買運動で対抗するというのはすばらしいと思います。
>まずはラウンドアップの使用そのものを全面禁止したいところです
これもすばらしいです。TPP反対派議員に議員立法を働きかけたいところです。ラウンドアップが禁止なら、ラウンドアップ耐性の遺伝子組み換え作物は無意味になります。
USTRは怒り心頭で潰そうとするでしょうが、そのくらい揺さぶりをかけて、彼らの反応を見るというのもまた一興です。
賛同者は、ツイッターなどで拡散してくださるとうれしいです。
日本でも田んぼの畔の除草剤などに使われていますが、これをまくと植物がほぼ全滅するため、植物の根に支えられていた畔が崩れやすくなり、かえって管理が面倒になります。
最近は危険性が認識されたのかあまり使われなくなってきているようですが、今なお、「古い畔の農薬をまいたら、カエルやイモリが皆、死んでしまった」という話をしばしば聞き、実際にそれらしき事例も見ています。
これだけの理由でも、まずはラウンドアップの使用そのものを全面禁止したいところです。モンサントのやり方と、「多くの生き物と共存できる農業」は相いれません。
その住友化学の収益の柱は、農薬と肥料だし、それなのに、日本の農業を潰そうとしているわけで、農薬不買運動が起きないのが不思議。
米の生産量を落としたいのなら、減反よりも減農薬、というのも効果がある。