みみかほう

こころの耳をすませて すてきな果報にであいたいとおもいます。

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● ツリー・オブ・ライフ(映画)

2011年08月18日 | ✿映画
映画『ツリー・オブ・ライフ』予告編



映画館から出てきて、
さて、困りました。言葉が出ません。
感想は、頭の中をぐるぐる、かけめぐるのですが、言葉にするのは、難しい。





解説・・『シン・レッド・ライン』テレンス・マリック監督が、ブラッド・ピットとショーン・ペンというハリウッドの2大スターを迎えた壮大な家族物語。1950年代のテキサスを舞台に、ある一家の40年にわたる日々を描きながら、人生の根源的な意味を問い掛ける。本作で製作も務めるブラッド・ピットが厳格な父親を熱演し、その成人した息子をショーン・ペンが好演する。何げない日常の風景を鮮烈に映し出すマリック監督の映像美に酔う。

あらすじ・・ 1950年代のテキサス。オブライエン家の両親と3人の兄弟は、慎ましくも幸せに暮らしていた。だが、長男ジャックは、力こそすべてと考え世俗的な成功を求める厳格な父と、自然を愛し子供たちに精一杯の愛情を注ぐ優しい母の狭間で葛藤し、次第に父への反感を募らせていく。やがて大人になり“成功”したジャックは、深い喪失感の中で、少年時代に思いを巡らせるのだが…。





伝説の監督テレンス・マリックの世界観が炸裂する映像詩です。
それは、家族とその存在意義を地球の起源まで遡って問いかけます。

映像を追いながら、時間の概念を捨ててしまわねばならないことに気づきます。

『1950年代のアメリカ南部が舞台で、ブラッド・ピット演じる厳格な父親とその家族の物語』
そんな、
物語の筋を負うのをやめなければなりません。

家族の物語を見に来たつもりが、
宇宙、地球誕生、ジュラ紀、人類創世、そして、死後の世界
壮大な世界へと連れ出されます。

もう、ただただ、唖然としました。





人間を大自然の中の一部としてとらえるのは、
映像作家テレンス・マリックの一貫したヴィジョンなのだそうです。


物語の軸となるのは、父と長男ジャックの葛藤です。
1950年代。
父親は、威厳を持ち、家族を守る存在でした。
それは、日本も同じです。
子供たちをとりまく環境が、遠い、記憶と重なって、
アメリカも、同じなんだあ、と、変に感心してしまいました。





父と息子
母と息子
兄弟の繋がり
もどかしい葛藤を繰り返しながら、時を重ねる。
しかし、
中年期になったジャックの記憶の海では、父も母も弟たちも穏やかに存在しています。
その海こそ、過去から未来へと命の絆を受け継ぐ“約束の地”


物語は、海から始まり、海に終わります。
分かりやすい物語ではありません。感想の言葉が出ないくらいですから。


哲学的な物語とめくるめく映像美。
「キューブリックの『2001年宇宙の旅』にも似ていたね。」と、主人。

参考までに↓「2001年宇宙の旅」予告編です。




『ツリー・オブ・ライフ』
生きるとは何かという問いが、
ぎっしり封じ込められた、2時間半の物語です。



余談)
ブラット・ピット、歳とりましたね~
『ジョーブラックをよろしく』の時は、美しかったわあ~





コメントは一度 大切に保留する形をとらせていただいています。
・・私に届いています。

今日はこの辺で 
コメント (22)
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