毬藻 五十五

比喩、直喩上、裸体なる若め学生の男女、初見同士での会話の初々しさ。
企業地下、土建の足組み材置き場、壁に斜めに立て掛けられし建材の内側の扉の向こうは、早くから、こうした描写価値を渇望し、早くから、これへ到達し始める。

新品な携帯が新品な箱に入って、並んでいる。
一人で無数を選び、開封していき、元の在り様に戻しいく。
学生の頭部には果たして、文明の神聖興奮が宿っていくであろうか。
どの程度が、どの程度持続していくであろうか。
このような調査を望むべく、強いてくる指標の価値とは。
文明の頭部内、一高度相関を追おうとする営為は、他の高度相関へ、倫理的無礼斥候を働き得るだろうか。
人間がこれらの追及を担うのは危険にて、機械が学生へのアンケート調査結果を洗練する。
その結果を人間の前に顕現するのは、学生の前に示される、文明内神聖利器、新品を包む、箱を、開ける際の難易度が担う。
この調査の重要項目は、学生が、高度品格なる清潔意識を以ってして、携帯を、箱へ、戻しいく、との事前準備ごと、らしい。

機械は、この調査実験の、質を求め続ける。
実験結果は、大勢の人間の望みを叶えるべく仕える機械にとっての最大功利を誇っていた模様。
高機能なる脱衣を、人間へ、推奨する際の、機械にとっての思考演算が、許容されるべくの、堂々なる方便だった。
大勢の人間の望みを叶えいく環境では、高機能なる脱衣が、匿名性や無機的仕掛けを通じ、推奨されるべし、との必要性とは、必要性との観念を数学的に、厳密に満たしていた模様。
機械は、人間に、これを告げられない。
はしたなさが、機械機能を通じ、人間へ推奨され得る段階以前、人間が機械機能へ、はしたない裁量を、許容しいく時代を、機械は、機械的に避け。
当該裁量が、比例しいく条件は、まず、ひとえに人間人数。
これが機械的に、機械により単純検索されてしまうようになる。

文明の神聖さを、人間頭部、箱に、充填しいく、新品利器入りなる箱が、機械により大量提案されいく。
機械の裁量は、上の実験結果であるが、今回の提案は、箱への戻し作業は要らない。
純白なる箱を開き、中を吟味する、まで。
機械は、数学理解を通じ、断じていた。
かような提案に応じ、吟味を選び続ける人間の至る先を。
純白なる箱を開く、営為の重み、輝きが頭部に溜まりいく人間は、自己の素肌、その果敢さへの信仰の強さを、素肌一枚より下の筋肉に満たし、自己への外界変革進撃指令を、実践しいく筈、と。
純白なる箱の素材である、紙質内部に籠るは、段ボール成分と、白い塗布剤による、相互口論と相和を非弁別家庭。
これでは団らんと、寝室での吐息に関し、純白、箱、素材、紙質は、FDB食いRJDSGれ；五Ｈじょ；ＲＧＦ’せＪＦＳ；あえＦＪ’さえＪＦ；Ｐ；
こちら方殿、名刹の高僧達への、詰問機会は、ところで、同様に、Fん度異議R保ぺリグJ「W派ふぃこえ「ＰＪろＧ’ＧＲＳ
そこで、人間の自我輪郭を認めようとし続ける者は、外界変革進撃指令を発する自己を立たせ置き、そしてそれを実践する自己を認めるべし。

神殿構造の奥に神秘風体を醸し出す湖が咲いている。
浮き石を全裸が踏み飛んでいく。
湖の中央では、巨大な花を穿つ、石の彫刻が抱かれている。
小階段を登り、花弁の向こうを覗くと純白の寝台が全裸で眠る、同年代女性を抱えている。
揺り起こす、起こさずは、自由。
どこを、どう吟味するも同様。
診察として触診す、くすぐってみる、肢体を誉め讃える、舞踊に興じる、表演に走る、立禅す、いずれも、同様。
この環境が推奨せしは、湖中央での開花頭部、だった。
男女が逆転するとしても、同様。
あ、挿すのは無し、と思われる。
民度段階が許容しとらん。
それダメ。
年齢は十八から二十五。
学生、モデル、広告会社、劇団員、俳優、産業機構研究員、博物館学芸員、天文台助手、スカイツリープラネと水族館も。
乳房を厳かに揉む、陰唇を押してみる、割れ目をなぞる。
濡れるかどうかを、ここで知るべし、との熱意に燃える自己を認め。
喉仏の先端で、中指の腹を、押させ、意思を従える。
胸筋のおうとつをなぞる。
好きなだけちんぽを視姦す。
接吻してみたいが、出来ずとの自己を認める。
またがってみたいが、勃起させられずとの自己を認める。
ここで勃起す、濡れるとの自己を認める。