現在のオーストラリア、南米、東南アジア、北極海、日本近海、ベーリング海、大西洋中央に位置の子孫をたどる地域で超太古、環境汚染が起きていた。
その程度たるや、現在の地球文明の四千倍だ。
この頃には恐竜は居ない。
無名の機序群の無機的な決定は、地球へ隕石を射出した。
倫理的責任者はしかし、不在だ。
肉の花弁種とは異なる当時の地球人は果敢に宇宙の汚濁資本の頓服を継続中であった。
類似した隕石の射出例は四度起きている。落下地は北極、大西洋、インド洋の最南、浮上以前の日本。
恐竜の絶滅を図るべくの射出は予期済みの計画だった。
恐竜の放牧は地球人の倫理性を嘲笑しての叱責兼、余剰資本の減却行為だった。
最後にこの星で起きた人間の降臨は百十年前のオーストラリアの辺境で起きた。
衣服を着ていた。
衣服は異界の手工業業態の工場で作成されていた。
牧歌的文明段階が、住人のだらしなさによって常に肯定されていた。
出身は、無罪であるも自己規律皆無の路上生活者が住む地獄未満世界のアホであった。
とにかく、こんなのは要らん。
要らん者は要らん。
言語はこいつはいかれたのを話す。聞かん方がいい。聞くだけで良識がパイセしていく。身振り手振りで共同体に侵入していく。それが可能な地域が自動的に選ばれる。世界間の遷移に大抵は、気付かない。異世界への訪問意思が意識の一定以上をいずれ占め出す、例えば一人旅を歩いていると、何と地球に居る。降臨条件を満たす属性は定義が細々(こまごま)としている。
降臨が起きる理由は、その辺境に住んでいた未開人間の存在たる、門戸の解放状態。
簡単に言うと、未啓蒙さ。
人の家を訪れる際に、礼儀を示さない地域。
他人の郵便物を覗き見ても無罪を主張する、微罪的強欲さ。
言語不自由時期の子供への悪口。
産婆(さんば)が出産への手伝い時に示す、因習へのおもねりに期待する安心。
これらは、教育の有無に関わらず、重罪。
説明に際する言語の駆使が、面倒だ、と俺はここでいちいち謳う。
喝を優先する。優先すべきか否かの議論より喝を優先する。
スコットランドの食人鬼、ソニー・ビーンの出自は、他星に降臨した地獄出身の学名“蛙人間”だ。
目的は喰う、これのみだ。
人間に性善説は当てはまらない。この宇宙なら尚更だ。
日本の皇族の異界の学名の接頭辞はこれだ。
“腐食せしゴミ鎖の団子状の絡まりたるゴミ、玉砂利吸着が常故、ゴミの真意常時更新性、律儀につき大辞典の一項目、ゴミ枠たるゴミ箱の外枠、時に要する更新の典礼のあらゆる動態”
現代の地球文明は代を区切るとすると、八代目だ。
七度、末期を迎えている。
物質文明の属性を数えると、六代目だ。五代は滅びた。
肉の花弁が支配した文明は二代のみだ。
物質文明が最興隆を迎えたのは四代目で、現代以上だ。
大地を後継している地域を探すと、インドネシアのスマトラ辺りだ。
タクシーが重力操作で飛行する小型飛行機。
国民には仕事が無い。経済も無い。
常に勉強に勤しんでいる。人間精神が理想とすべくの理念の洗練化が目的だ。建物は屋根が卵形状で内部は美的意識を洗練する選色。
統べる人種には腕が六本、目が額に更に一つある。目は薄い青色。身長は百四十から百六十。
文明の遺構は皆、無となった。