青龍神界鏡

次はまた首相してみんかお前。
https://www.youtube.com/watch?v=CsI7GSs4d1s

百七面目   堕落

2012年11月01日 23時00分00秒 | 投稿

ビル・クリントンは沼の中に座ったまま澱んでいます。
両腕を左右に引っ張られての水面より上の姿は決して美しい自己犠牲の磔刑ではありません。
欲望と傲慢、摂理跳躍と暴力嗜好の政治手腕が相互に自己主張し合った結果の稀有なる力場に身を置いている人類未踏の境地です。
要するにビル・クリントンが求めた真の執務室です。
そこでの職務には自己内省が含まれています。
今までの自身の道程、自身がちぎってきた人生の阿弥陀くじに思いを馳せるのです。
“何なんだろう一体・・・
一体何がどうなって、このような結末に至ってしまったのだろう・・・
もう無になりたい・・・
何もかも終わりにしたい・・・
そう思うとそれはお前の欲望だ、と声が聞こえてくる・・・
脳波を読まれているようだ・・・
凄まじい科学力だ・・・
恐ろしい・・・
どうすればいいのか分からない・・・
何もかもがもう終わりだ・・・
終わりの無い終わりだ・・・”
この思考はいつもの事です。
習慣です。
そして再び彼は惰性的な謝罪想念の発揮を惰性的に始め出すのでした。
もはや自動走行存在です。
このような段階に達した人体細胞に対しては、ある脳波段階に達したなら驚愕の激痛が加えられる事になります。
真剣な謝罪を開始したとしても、激痛の投与という条件を考慮し、さらなる追加的な反省が必要となるのです。
多くの人々の懸命な人生を不当に奪った罪人に、無になりたいなどという欲望や怠慢は認められないのです。
理由は簡単です。
短き一生の感覚的利益の最大化のために、他者の精神的利益を破壊し尽くしておきながら、最後は無になればいいという精神的観念座標からの逸脱でやはり感覚的利益の低減を回避する試みなど認められないからです。
こんな事を認めておけば宇宙は無になります。
附言しておきますと、霊的存在への罰は凄まじいものがあります。
数十億年はざらです。
宇宙を無にさせないために自動的に出来上がった摂理です。
浅ましい欲望主義は霊的存在にも見られるのです。
自分さえ良ければいいなどとのたまう愚か者に、無になりたいなどという欲望などを、自分さえ良ければいい愚か者が周囲への謝罪が間に合う前に出力出来る謝罪想念程度でさっさと叶えてしまえば、謝罪完遂の面倒さと、堅気に生きる面倒さを相関させ、捕まえるまで周囲を無にしてでも欲望の限界を満たす魔物を横溢させてしまう事になるのです。
故に罰に妥協はあってはならないのです。
興味深い事を言いましょう。
元地球人の人間のある魔物共が私に手を出して元気良く喰らっているパイセな空間での苦痛とは、全身一ミリの隙間も無く鋭利な刃物を超高速でコンマ毎秒ごとに突き刺される激痛です。
全く動けません。
感覚は十割で、発狂も出来ず、意識があります。
それが何と百兆年続きます。
あるのは深い深い深い絶望と後悔、悲しみです。
入獄期間を入念にinculcate済みで、適宜からかいに遊びに行っています。
それだけの事をやらかしたのです。
簡単に言いますと、全宇宙の支配未遂です。
失敗したのです。
どこぞの若造国家の官庁職員はかまし上げようとした事を考えておくべきです。
ただの翻訳係には私は何もしていません。
一人では何も出来ない分際が私の計画を邪魔しようとした連中は宇宙を支配しようとしたのです。
銀行強盗ならぬ宇宙強盗の未遂事件です。
犯人共をあっさり無にしてしまえば、宇宙強盗の成功の可能性に賭けてみる事と堅気に石舟を彫刻して得た展覧収益で異星人を追い出そうとする事を相関してしまい、また日本政府に秘密上納している情報神経を更に拡大する事になるかもしれないのです。
自らの意思で八百万人の命を売り抜けてセルフはまだ国家公務員として給与をせしめています。
これは明らかにおかしいです。
どんな映画にもこんな意気消沈な物語はありません。
頭の中でジェリー・ブラッカイマー氏(やたら登場するので誰か調べました)のdynamicな脚色を小妄想してセルフの犯行を国家の一大事と自慰しても結局は地味に薬殺される脇役なのです。
もう十分楽しめました。
あーもー面倒だし、言論形成に関係の無い、現実世界への言及だからここだけ砕けた口調でいくよ。
あのね、あんたらね、みんな死ぬよ。
新婚だろうと女だろうと、ガキがまだ若かろうとね、みーんな死ぬ。
もうジャーナリストやら動いている。
俺の投稿で仕事増えているだろ。
それで首回んなくなって、配置替え喰らうだろ。
それね、クビってこと。Firedだよ。
この意味を知っているのは上の連中だけであせっているね。
俺の投稿に関する生のやり取りの詳細やら、責任の押し付け合いのつばぜり合いを知っている下っ端がね、クビになった後のバイトのためにジャーナリストにゲロされちゃ困るでしょ。
国柄分かっているだろ。
CIA何て下っ端はアホの兵隊ばかりだった。
コマだ。
この一大事だからみんな下っ端扱いになっているんだよ。
政治家が生き残るためだ。
クビになった後、薬殺か行方不明になるんだ。
何で下っ端共にいちいち律儀に、黙っていてくれって頼むんだ。
みーんな死ぬよ。
政治家は日本政府に狙われている。
逃げても無駄。
かつてのCIAの不祥事で情報の中枢経路を掌握されているんだ。
それを使用するのは適宜重大局面のみ。
普段は知らない振りをしている。
CIAは日本の公安に適わないんだ。
あんたらの言及にいちいち厳格表現もってくるのめんどくせーからつらつら書いたよ。
力場分かっているかな。
異星人がずーっとおまえら睨んでいるよ。
激怒だよ。
この糞ガキ共ってね。
とくにむかついているのは外交と文化だ。
絶対に宇宙に来させないって聞こえる。
誘拐だ文化侵略だってやることが非常識過ぎたんだ。
感覚が麻痺しているんだよ。
あんたら強いから許容されるって思っているんだ。
そんなことが許容され続けたら世界はどうなるんだい。
自分らやられたらすぐ怒るくせにな。
傲慢すぎるんだ。
頭ん中は映画ばかし。
目的は知っている。
出世、金、女だ。
欲望だ。
その時その場のてめえの欲望最大化手法が地下権力なんだ。
もっと言うと自国の国威が落ちても気にしない。
だから止めない。
そして罠にかけられてそんな振る舞いを止められなくなっている。
日本の歌謡曲に英語垂れているのって、日本の罠だよ。
そしてアメリカはそれを知っていながら、止められないんだ。
そう言う風に日本が追い込んでいるんだよ。
めでてーなあんたら。
やられるのが悪いだって、アホ。
それで英語垂らしての返礼は日本語垂らすじゃないんだよ。
神経は外国に掌握されているんだよ。
終わり。
やっているのは日本、フランス、イギリス、ドイツ、中国。
文化侵略なんて非常識かますから加害以上の被害を喰らうんだよ。
俺の霊視でもアメリカ終わり。
俺の霊視の鋭さは後で入念に何発も自慢するよ。
あんたらが馬鹿にしている今の中国以下になる。
中国は異星人達と対等に渡り合う。
地球内の独特な権勢で敬意を集める。
アメリカは国内は異星人文化の展覧会。
dead space何てのごろごろ。
あれ、意味分かったかな。
子供の修学旅行先が死体置き場に絶対指定されているって事。
浜崎あゆみを殺そうしているの意思を放棄した振りをしているね。
おい、見え見えだぞーお前。
白んぼのくっせーchubbyなデブ。
仕事の継続による権益が欲しいからだ。
金、女、食もん、早期退職。
方法は人殺し。
ゴミ。
こんなんばっか。
パイセランド
未来真っ暗なのにセンズリマンセー
俺がパイセランドの投稿を連投する意味って分かったかい。
ムカつく奴らが泳いでいるプールには塩素じゃなく硫酸入れるだろ。
飲むようにチョコビーンズ混ぜてな。(異星人情報)
滅殺中ってことだよーーー。
上が配置替えの意味言わんから俺が教えてやったんだ。
雑魚ん分際で俺に舐めた口聞いた愉悦で十分だろ。
ガキも女もみんなはよ逝け。
この大量虐殺者共。
俺の非難の口調を不思議に思うな。
お前ら自国民大量に殺したんだ。
分かってんのかアホ共。
“今ならまだ、今ならまだ”ってこればっか。
ぜんべーナンバーワンの何とかMBA holderなんて知らんて。
どーでもいーよ。
余裕。
UFCの何とかって人も知らん。
目の赤みをくちゅって痴漢すりゃいーんだ。
身長とか体重なり、ベンチ何キロは後でぜーんぶ聞く。
行くぞ、いてーところを聞いてみるぞ。
お前らさ、一人で俺に何か適うのかい。
百戦錬磨の俺にセンズリばっかのガキ共が勝てるのかい。
他人と群れないと便所にもいけねー思春期の少女じゃあるまいし調子にのんな。
俺が調子に乗りすぎだって聞こえたぞ。
お前らが調子に乗ってんだ。
ゴミ共が毎日ちゃっかり俺の投稿を穴が空くほど見詰めてやがる。
見るな。
アトランティスとか口にすんな。
お前ら沈めて映画化して満足する方だろ。
年齢とか権勢とか社会的地位とか知らんて。
どーでもいーよ。
通じると期待すんな。
知らん。
ずーっと侮蔑してます。
”Statesの力を見せてやる“(離れ際にニヤッ):abductionのplot
これじゃStatesが誘拐団じゃねーかこら。
勤務時間中に犯行の所属団ほのめかしてどーするんだこら。
“ああ、そうだ。やってやろう。このJap黙らせてやる。”
そいで結局はセルフの方が永遠に黙るんかこら。(死ぬってこと)
笑徳高しめ過ぎだこら。
心配すんな。
おめーらのパイセっぷりは宇宙までしろしめてやっているところだから。
地下基地への資材搬出入作業に付け込んだ異星人追い出し作戦も含めてな。
おめーら火星まで巻き込もうとしているだろ。
太陽系のクズめ。
最後にブスーッと土っ子情報刺しとくよ。
考えたコンサルは薬殺される。
Yes, I killのヒトに。
これはばれねーかなー、切り札だかんなーって考えているヒト。
バレてます。
そいでしろしめます。
ビルクリの鼻の下にはクソをしろしめています。
資材搬出入誤魔化し作戦でYes, I killは薬液曼荼羅からの解脱を狙っていますが無駄です。
ちゃんと曼荼羅に自らの意思で着床するように手伝ってやります。
あ、ビルクリのスレがいつの間にか堕落してしまった。
あいつが堕落野郎だからか。
今回は堕落、をsex upして責任回避しとく。
スレの堕落はビルクリの堕落が所以だ。
それとビルクリの鼻の下にセルフのクソ付着のsex upはまた今度にしとく。
このスレは回避せん。
何せクソ饗応だからな。
自らの意思で糞徳(くそとく)を高しめておられたのだ。
遠隔透視で詳細にしたためて地上に放送いたします。
ああ・・・前半の慇懃な語調が砕けて、話題は元のビルクリに戻ったと思ったら糞になっとった。
毎日連投しとるとこういう事もある。
話題が元に戻る時は人間の性質が表れるという事です。
ええいもう前半の慇懃な語調も話題に戻ってきたビルクリの鼻の下の糞も
“クアンスインタン“

鼻の下

四千二百六十四青字


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百六面目   憂国 その一

2012年11月01日 09時00分00秒 | 投稿

今から数十年前、日本の三島由紀夫という作家が自衛隊の市ヶ谷駐屯地に乗り込み、演説を聴衆に語った後に割腹自決を遂げるという事件が起きました。
私はこの作家の小説を何編か読了したことがありますが、感じたことは霊的感性を働かせて得る感想と変わりません。
人間が触れてはならない、触れる必要の無い感動の門を指でなぞり、その指を切断し、粉砕し、墨汁に混ぜ込んで一筆丁寧にしたためたようなものだ、です。
”麗子は良人のこの若々しく引き締った腹、さかんな毛におおわれた謙虚な腹を見ているうちに、ここがやがてむごたらしく切り裂かれるのを思って、いとしさの余りそこに泣き伏して接吻を浴びせた。
横たわった中尉は自分の腹にそそがれる妻の涙を感じて、どんな激烈な切腹の苦痛にも堪えようという勇気を固めた。”
新潮社発刊の三島由紀夫著”憂国”参の抜粋です。
学生の頃、三島の作品を読むにつけ感じたのは、清潔で危うい精神の天才が日本人の古めかしい堂々さを謳うのを止めなかった、という事です。
格調高い銘文を読む度に、肉体的練磨を通じた精神修養を感じさせる気高さが文頭から文末まで鞘も柄も無い日本刀を握って読者に立会を挑んでくるような雰囲気を感じていました。
心理学者(一時期、大学教授としての資格について疑義を呈するような議論が起きましたが、私見では立派な学者だと思っております。)の岸田秀氏の”続ものぐさ精神分析”を読んでいたため、三島氏の精神構造を初めから特徴的に見る角度を持っていました。
岸田氏曰く、”三島の精神は死んでいた”そうです。
優秀な成績から、昭和天皇に銀時計を下賜されるほどの秀才であったより過去、厳格な祖母に狩り籠めにされた幼年期を過ごしたそうです。
岸田氏によると三島少年は祖母によって二階に閉じ込められ、実の両親とは血肉のこもったやりとりの時を奪われていたとされます。
三島の振る舞いたるや、何とダンスホールに母親を誘う有様だったようです。
しかし彼の文士としての才覚は現在でも輝きを忘れません。
そして彼の精神の危うさを抱えながらの偉業も同様です。
三島の目的は磔刑でした。
彼の頭の中あったのは義のために身を捧げていった大勢の侍、戦時中の特攻隊、在りし日の華族の潔白さ、尊皇攘夷の念、そしてイエス・キリストでした。
彼は日本の歴史の中の自己犠牲の芳名録に列名を為し、文学的自己陶酔の疑義を避けないまま、日本が超克すべき病理、軍事的中風の象徴と見ていた防衛庁で磔刑の儀に望む事にしたのです。
私は現在、防衛省管理の歴史保存施設となっていた三島の自決現場を見学した事があります。
入口の天枠に残っていた日本刀の切れ込みが印象的でした。
伝え聞く話では、彼への介錯として繰り出された首元への振り込みは緊張の力みから斬撃力は十分な切れを逆に得られず、幾度も幾度も一物を振り下ろす事になったそうです。
岸田氏によれば、三島の自決行為とは三島は病んでいた自身の精神を自己治癒せんとしたが、とどのつまり、死を以って彼が心酔していた愛国的矜持との合一しか道は残っていないほど症状は重篤であったので、そうする他はなかったとされます。
私の見では、彼を突き動かしたのは、文学者として永遠の金字塔たる歴史人物への列名欲と、日本国の言わば救済装置としての象徴となる意思でした。
そのために彼は立派に命を捨てたのです。
太い魂でした。
立派な文学作品を残し、彼は腹を割いて、日本国との婚姻を為したのです。
切腹の起源は説が多々あります。
魂が宿るとされていた腹を割いて、自身の魂の穢れの具合を周囲に露見せんとする試み。
死ににくいとされる割腹自傷により蒙る多大な苦痛での謝罪を為す。
三島の場合は、武道やボディビル等の肉体的練磨と作家営為という知的陶冶でしつらえた魂を日本国の歴史に捧げるために、侍の身の処し方が結果的に好まれたようでした。
ともかく、彼は大勢の日本人の経る一大叙事詩的な日本の精神神経回路を形成する事に成功したのでした。
彼を知る、彼を読む日本人は要するに三島の流血を見るのです。
そして結果的に日本の陥っている病理と自己破滅的耽美に走った作家の末路を抱える日本国について悩ませ、病理の根治無き日本を未だ三島を生む日本として捉えさせてくるのです。
しかし幾ら三島を読んでみても、架空の小説世界の移ろいに日本の解決策はありません。
三島の死ぬまでの真似をさせようとしているのです。
現実世界で日本のために尽くせという事です。
彼は小説の論壇から日本の現実世界を変えようとしたのです。
自己磔刑に赴いたイエス・キリストの救う後世の人間はいかほどでしょうか。
イエスは歴史に名を残し、人を救い続けているのです。
自ら苦痛を厭わずに死地に赴く者は必ず矜持という美しい冠が力に頂いています。
矜持なかりせば、肉体に無益な自己殺傷など不可能なのです。
力の最大化のみを求める今生の肉体本能の奴隷には力の矜持は無いのです。
つまり矜持とは力を律する意志なのです。
死地に自ら赴く者とは即ち、奴隷ではない自由意思のある人間なのです。
矜持を求めて死ぬ者とは、合一を果たした矜持の美しさ故、死後も俗世の価値からの自由者として永遠の象徴となるのです。
私の霊視では三島の魂は人間の肉体的制約条件と文学的理想との乖離を如何なる文学的人生推移で埋めていくかが課題でした。
特殊だったのです。
彼の文士としての凄まじい才覚は前世が所以です。
江戸時代初期の、寺子屋に務める士族に憧れを持つ官吏が物語の執筆に正座をして大変な修練を積んでいる姿が見えます。
容貌は頭にちょんまげを結いた、まま三島由紀夫です。
彼は魂の命ずるまま、その才覚を以って魂の課題に取り組む事にしました。
幼少期の精神的軋轢による心理狭窄も彼にとって人生課題の言わば線路でした。
ちなみにこういう事を霊術で解消しようとすると、凄まじい悪因縁が倍加して絶対に襲ってきます。
彼は霊術などに走らず、現実的力に訴え立派に往生を遂げました。
彼を死地へ向かわせた胆力は、私の三島作品の理解を調整するものです。
”人間が触れてはならない、触れる必要の無い感動を指でなぞり”と私は先述しましたが、彼は死を以って触れる必要のない感動を実体験してしまう人々を減じる事が出来たと評価しております。
彼はそのような危険な領域を文学として扱っていることを自覚していました。
そして彼の文学に心酔する日本人の歩む道、日本の向かう方向をも彼の文学的視野に入っていました。
それは論壇を領域とはしておらず、大いに現実世界に属する事です。
彼は自身の論壇から現実世界に跳躍しての、自身に集う信徒の救済をする際にきちんと現実的力を使ったのです。
論壇での作家活動でも霊能力でもありません。
短編”憂国”の最終節を血肉で執筆したのです。
私が感動するのはこの最終節なのです。
それまでは異星人に日本刀で斬りかかった後に必定な日本への爆撃を宇宙船の窓から見る主人公のただれ落ちる臓物の中に日本列島形象があったので我既に日本と合一を果たしたる満足を得たりが如きの読了感です。
三島は文学的感動という、陶酔による現実からの乖離の危険性を何と、現実世界で執筆して警告を発したのです。
彼はこれからも永遠に日本人を感動させ続け、短編集ならぬ短刀集で腹を、魂を咲かせ続ける事でしょう。
”麗子は中尉の死骸から、一尺ほど離れたところに坐った。
懐剣を帯から抜き、じっと澄明な刃を眺め、舌をあてた。
磨かれた鋼はやや甘い味がした。
麗子は遅疑しなかった。
さっきあれほど死んでゆく良人と自分を隔てた苦痛が、今度は自分のものになると思うと、良人のすでに領有している世界に加わることの喜びがあるだけである。
中略
麗子は良人の信じた大義の本当の苦味と甘味を、今こそ自分も味わえるという気がする。”
(三島由紀夫著”憂国”伍の抜粋)
割腹した軍人の夫の後を追う若妻の内的世界たるや味わってはならぬ自己破壊厭わぬ耽美節です。
何故、三島はかくも日本国を憂いたのか。
戦後の経済重視、国家理念軽視、片務的な軍事安保条約の奇形傾向の日本が三島を現実世界での文学的耽美磔刑への疾走を許したのです。
そして彼は立派に成功を収めました。
私は賛辞を送ります。
ここで私の説を開陳しておきますが、そもそも異星人契約による技術の流入とは麻薬なのです。
手っ取り早い快楽なのです。
体は腐っていくのです。
得た便益の分、力を求める意志が消失してしまうのです。
人間の身体に置き換えると、自ら意思を発して腕を切断して機械にするようなものです。
そんな人間はもはやこの世界に要らないのです。
哲学的な啓示をいちいち待たずとも、そんな人間はもはや生きる意思を放棄していると言っていいのです。
異星人契約の提案とは、生きる意思の放棄の可能性を疑われたも同じなのです。
力が欲しいなら、力を求める意思を発するのです。
強い力が欲しいなら、強い意志を発するのです。
異星人契約とは、国家を人間人体に置き換える事の出来る哲学的含蓄を含んでいるのです。
異星人契約に走った日本人は三島由紀夫の憂国を読んで得た感動を腹にしたためて腹を割けば良いのです。
そうすれば私は絶対に叩きません。
もはや欲望の奴隷などではなく、矜持の短刀で人を刺す刺客です。
信頼出来る私の同士です。
望み通り、いくらでも異星人情報を譲渡します。
強い意志とは激痛や死の恐怖を超克しての行為で表明出来るのです。
日本を憂いた作家の作品を読んだ感動の直後に奔る割腹の激痛は力を地球外への外注で済ませようとした売国奴を文学的、現実的に三島由紀夫にしてしまうのです。
今時優れた医療技術を持つ病院は東京に幾らでもあります。
日本民主党の異星人契約に走った議員は腹を切れと言う事です。
翻ってこんな偉そうな事をのたまう私はどうなのでしょうか。
私は手首に包丁を十度ぶち込んだ事があります。
空振りを恐れなくなった、内三、四振りは全力でした。
強い意志を示したのです。
私の左手は小指が不自由です。
しかし私が永遠の生命を得た日でもありました。
腹を切れと言われても、どうせ実行出来ないでしょう。
私に救済条件を提示されても、欲望の奴隷人間など、強い意志は発揮出来ないのです。
だから私に嘲笑され、剥離的に人生をずたずたにされていくのです。
一日恐怖に打ち勝てば済む事なのです。
後の破滅が分かっていてもそれが出来ません。
そのくせ大勢の日本人の生命、財産を危機に晒しています。
どこの世界にもこんな人間は要らんのです。
だからその内、党に消されて地方遊説説でも流されて終わりです。
そのように仕向けます。
私が影武者も準備させません。
ところで三島由紀夫の断首された死に顔の写真は東京の神保町の古書店街で出回っています。
売られているのです。
店主は罪深さに気付くでしょうか。
矜持のために死した人間の名誉の瞬間を経済に流しているのです。
得た金銭はその者の飲食費や遊興費にでも当てられるのです。
いっそ賭博費とでもいいましょうか。
日本国を憂いた男の強き意志の姿を侮辱して利益になるかどうか分からぬ瞬間に呆けるのです。
これで異星人契約の罪深さが分かるでしょうか。
しかし、欲望の奴隷の愚か者はやはり自らの意思で奴隷なので外的な力に律動されるのです。
そういう訳で結局私が滅殺するのです。
わざと力んだ振りをしなくとも何故か青龍神界刀の残虐力には関係ありません。

感得対象:三島由紀夫
突き刺されし衒学的感動の刃抜かずのまま死にゆく文士
過去の自刃未遂への恥故、自ら生やしたる悔恨として刃を晒すがまま
悠久の感動をしたためるがため、大義への殉死見届けるだけであった悔恨故の自刃の未遂の悔恨はもはや文士として悠久の感動をしたためても贖われないのだ
ただ死にゆく文士、悠久の大義に自身より抜いた刃で向かい、もはや矮小であった大義に下手介錯を喰らう滑稽でついに筆を置く
大義無き矮小な世で死にゆく人々は文士の死の前に理解を集め、悠久の大義は世を照らす
悠久の大義なる刃、日の本の民を貫きて三島を産まん
三島達は再び憂国をしたため、日本は永遠に三島由紀夫を抱き続けるのだ
三島由紀夫
大義のために流したる血の色を日の丸に見るが日本男児の本懐
大義のための感動を突き刺す文士は日の丸を血の色にす
日本男児は三島を読み血の色を覚えよ
日の丸を知るために
そして三島という禁断の血を避けるために
日の丸を刃で描こうとしたる文士
日本の血を太陽より赤く染め上げん

短刀集

四千六百十四青字


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百六面目   ウサギ、ネザドワーフ、ミナ、オスのヒゲ置き場。

2012年11月01日 09時00分00秒 | 投稿

ウサギ、ネザドワーフ、ミナ、オスのヒゲ置き場。


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