後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

雨の力

2017年06月24日 | Weblog

怪物級の胡瓜だ
火曜日夕方には、まだ収穫は早いと見送った
水曜日は丸一日目 雨が降り続いた 
慈雨だった
木曜日は午前中の太鼓の稽古がお休みなので畑に行った
そして収穫したのが、この巨大な胡瓜


極普通のキュウリは平均的に150グラム前後ではないかと思う
この巨大胡瓜は580gもあり、長さは38cmを超えた
2日も経たないうちの急成長である
竹取物語の翁もビックリすることだろう
表面は柔らかく、中身も瑞々しい
雨の水は作物を成長させる
水道水とは同じにできない力がある


里芋は順調に育っている
日本人のルーツに諸説あるが
南方の民族が関係していることは間違いないだろう
それは里芋を等しく好む点にある
北海道は知らないが、九州から東北まで
田んぼの片隅に里芋を植えている
あのまったりしたネバネバ食感は日本人が好む共通の嗜好だ



西瓜食害事件に懲りて、トウモロコシにカラス対策を施した
種をもらって植えたトウモロコシが10本
果たして収穫に至るだろうか


いろんな種類のカボチャを植えている
不思議おじさんか子供のころ、
父母は牛(馬)小屋の前に植え、蔓は小屋の屋根に這わせていた
今だとニガウリなどで作る日陰作りを兼ねてのことだろう
牛は暑さに弱い
ちょっとだけ真似して、スナップエンドウの柵をそのまま利用した


サツマイモも90%以上が根付いた
枯れた数本の補充苗は、畑仲間のS津さんから分けていただいた


黄色マクワウリも順調に実をつけている
近所のおばさんは「自然に任せていてはダメだと力説した
カボチャもウリも、蜂がほとんどいないのだから
朝の8時前に人工授粉することが必要だ」と言う
雄花を雌花に擦り付けて受粉させるという
鹿児島弁おじさんは「そこまでしなくてもいい」という
観察していると、結構、蜂は飛んでいる
一応、自然に任せることにした


オクラだって元気に根付いた
こいつは収穫時に目を見放せない
一日採るのが遅れると巨大化するからだ


ナスビやキュウリは毎日の収穫
有難いことだ


落花生の成長について知りたいと希望される人が居る
いろいろ疑問があるようだ
種を蒔いたらすぐに発芽した

毎朝、7時20分に公園前を通るオジンがいる
このクソ野郎のことを「時計ジジイ」と密かに呼んでいる
その行動は時計のごとく正確である
茶色と言うか金色(糞色)の帽子を被り
前かがみで不愛想な顔で歩いていく

2年ほど前、トルテが吠えると
「ウルサイ!」と歩きながら捨て台詞を吐いた
数か月後にも同じようなことがあった
「ウルサイとはどういうこっちゃ!」と行き過ぎるオジンに
文句を投げかけたが、彼はそのまま行ってしまった
数週間後、彼は不思議おじさんがトルテを連れてくるのを待っていた
不思議おじさんは、彼を固く睨み付けながら通り過ぎた
彼は一言も発せず、ことはそのままになった

彼の行動経路と時間は把握できているので
トルテの散歩で彼と遭遇しないように配慮してきた
彼はほとんど経路を変更しないが、
一年前から小宅の前を通るようになった
そのため余計に注意して、あのクソオジンと会わないようにしてきた

今朝のことである
いつもの公園の散歩に出て、
ラジオ体操おばさんグループと歓談
彼女たちは公園掃除を毎朝してくれている
今朝は不思議おじさんも老人会の公園掃除なので
「いつもありがとう。お蔭で掃除が楽で助かってます」と礼を言う
「大きな犬のウンコが落ちているのはよろしくね」と頼まれる
黒のシュナウザーのパンちゃんも一緒だ
パンちゃんは11歳だが、トルテの倍以上神経質
パンちゃんが嬉しがって鳴いているところに
あの時計クソジジイが通った
「ウルサイ犬やのう」と大きな声の捨て台詞を吐いていく

ラジオ体操女性グループの反応が面白かった
「あのオッサン、前から挨拶してもよう返事せぇへんのや」
「道で会って2回ほど挨拶したけど、無視されたから
その後はこっちも無視したってんのや」云々
「パンが鳴いたら『ウルサイ!』と通りざまにどりよんねん」

そうか、皆それぞれうっとおしい体験をしてはるんやなぁ

「あれやったら、嫁ハンに逃げられてるやろなぁ」
「嫁をもらっていても 絶対に嫌がられるはずやわ」
「だれも相手にせえへんから、かわいそうな独り暮らしやろな」
「絶対に近所から煙たがられてるで」
などと勝手な推理を連発して楽しんでいる

不思議おじさんも腹に据えかねているあのジジイ
女性陣は、いともたやすく叩きのめして凱旋を上げている
オトコどもが真面目な対応(例えば喧嘩?)をしようとするのとは異なり
貶して、笑い飛ばして解決している
女性の勝利である
あのクソジジイはこの女性たちによって叩きのめされている
それで良いのである

この程度のことをまともに解決しようとすれば
多大な労力と思いもしないトラブルを引き起こすことがある

世の中には、このように勝手に切って捨てて解決する
そのような対応のほうが良いこともある
女性陣の勝利でだと思う
クソジジイと下手にかかわって
さらに嫌な気分になるより数段ましというものだろう






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