後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

正月元旦の一人歩き

2007年12月04日 | Weblog
大阪のへそは どぶ池である
いわゆる船場 商売の町

土日の2日間は立ちっぱなし
卸売りスーパーのマネキン役
ひたすら試食品を作り
わが社の歳暮品を売り込む

一日中 同じ言葉の繰り返し
セールストークと
試食した人への親しげな話し言葉
その切り替えが効果をもたらす

同業他社の年季の入った女性からは
客を盗られると 笑いながらも嫌まれた
それもそのはず
土曜にはわが社で過去最高の売り上げ記録

しかし慣れない仕事は疲れる
民謡の一節にもあるとおり
「仕事に楽はありゃしない」

御堂筋の銀杏が黄金色に輝くころ
真っ直ぐに家路に着いた
この賑やかな街は 他人の街
自分の居所は ない

ただし たった一日だけ
この街が自分のものになる

何時のころからだろうか
正月元旦に大阪の街を歩いている
朝9時に家を出て10時に大阪駅に着く
そこから自宅を目指して約30km
ひたすら 歩く

元旦の御堂筋の朝は
車も 人も いない
建物も木々も道路も
余所行きの顔ではなく
何となく親しげである

ここ2年ほどは中止している
御堂筋は無理でも
家の近くは歩こうかと思う
もちろん
後ろ歩き初めになることだろう







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