後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

山田洋二と藤沢周平

2007年09月04日 | Weblog
ある先賢に藤沢周平を薦めた
先賢は、おじさんとほぼ同期間に読了し
その間に900枚の原稿をしたためた とのこと

その先賢から 藤沢と日本共産党について問われた
少なくとも 山田洋二との類型性を有していることについては
同意見であった。
「危うさが無い」とそのときに答えた

藤沢は、下級侍、農民、職人が営々と自分の分を守り、
黙々と生きる様について
その中にある種の”強靭さ”を垣間見ている。
そのような暮らし方、生き方、社会のあり方に
ある種の憧憬を抱いている。
藤沢にとって、平和な社会の理想像かもしれない。

フーテンの寅さんが可笑しくて悲しいのは
庶民そのものの暮らしの側に観客がいるからである。
何年たっても同じように団子屋を営むおいちゃんとおばちゃん
朝日印刷のたこ親父と共産党支持風の博さん
さくらとみつお  (おじさんの場合はみつおとさくら!)
庶民の何変わらぬ凡々とした暮らし(こんなことは現実には無いが…)

小市民は卑下すべき存在ではなく、
小市民でいられる幸せのなかに生きられる社会に
憧憬を感じる藤沢と山田の2人の共通性

日本共産党の本質に保守を感じる所以だろうか

ただし藤沢は山田より何回りも大きい
映画と小説の違いを超えた視座を持っている

さらに「保守」については、またの考察にしよう

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