らじかのよかん

ふっ急になんかわかんないんですけど↑

ザ・ビッグ・ゲ一ム

2011年02月05日 | 大藪春彦GUN研究

読みこぼしがあった。

御大が狩猟について書いたエッセイつーかルポは、おもいのほか少ないのだ。

・『野獣を撃つ(上・下)』'76年 カッパブックス(光文社) 
'72年9月 御大初の海外狩猟であるアラスカから
'73年5月~6月 ニュージーランド ~ オーストラリア
'75年9月~10月 アフリカ(ザンビア)
を収録(未読)。

・『ザ・ビッグ・ゲ一ム』'79年01月 集英社
・『ザ・ビッグ・ゲ一ム(上・下)』'91年10月15日初版 徳間文庫(写真上)
上記『野獣を撃つ(上・下)』の
'72年9月 アラスカ
'73年5月~6月 ニュージーランド ~ オーストラリア
'75年9月~10月 アフリカ(ザンビア)
に加え
'77年7月 モンゴール
'77年9月~11月(?) カナダ ブリティッシュ・コロンビア・ロッキー ~ アメリカ モンタナ・ロッキー
を収録し、「僕の浅学から起こった誤謬を正すとともに、大量の書き込みを行った。」もので、
文庫版は、それを再編集したものだ。
※これが未読であった。
ちょうどハードカヴァー版が店頭から消えつつある時期に御大を読み始め、
文庫版の'91年には追いかけていなかったからであろう。

つーのは、
・『灼熱のサファリ』'83年11月30日初版 徳間書店(写真左下)
のハードカヴァーはちゃんと読んでいるからだ。
ここには、
'80年8月~10月 アフリカ 南ア ~ ボツアナ
が収録されている。
(たしか文庫も出ていたはずだ)

絶筆なったのは、
・『孤高の狙撃手』2004年6月20日初版 光文社文庫(写真右下)
に収録されている
「ハードボイルドの原風景」に書かれている
'72年9月 アラスカ
'73年5月~6月 ニュージーランド ~ オーストラリア
であって、海外ハンティングの総まとめを意図していたらしい。
これの脱稿をみる前に没したから、'80年以降の海外ハンティングは推定せねばならん。
(あとでやる。これ、絶版前に買っておいたほうがいいよ)


さて、少なくとも上記の海外ハンティングは、
すべて「雑誌のグラビア取材/撮影」のために行われていて、
多額の費用は出版社がもったようだ。

さて、それぞれの内容を分析するとともに、
それらの実行為に影響された作品を探すというお楽しみが始まる。
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