らじかのよかん

ふっ急になんかわかんないんですけど↑

初出

2010年08月19日 | 大藪春彦GUN研究
『長く熱いころし』(復讐にルビがふれないのだよね)であるが、
徳間文庫の上巻には「1973年7月に徳間書店から刊行されました」とあり、
下巻には「1974年12月に徳間書店から刊行されました」とある。
(文庫版は80年12月初版だ)

さて、文庫版上巻の163頁で
「スウィス・アーミ一・ポケット・ナイフのハンツマン・モデルの罐切り」を使い、
上巻の224頁で
「バック・フォールディング・八ンターのナイフ」を装備し、
同230頁で
「折り畳みナイフの鞘は、シースではなく、馬に付ける銃ケースを呼ぶ時と同じスキャバードと称する」
同231頁
「起こした位置でしっかりとロックされたバックの刃は、
ガ一バ一やラブレス(引用者注:ラヴレスにあらず)などの刃のような切れ味にはちょっと劣るが…」との記載。
更に342頁で、ベーコン一キロと卵五個でつくったベーコン・エッグス、
及び細切りにしておいた三個分のジャガイモを前記ベーコンから出たラードででつくった
「アラスカ式ポテト・フライ」を食していること。

以上から一九七二年九月のアラスカにおける、
御大初めての海外ビッグ・ゲーム・ハンティングと前後して執筆されていたと考えられる。
ならば1973年7月に刊行されても矛盾はない。
(「ラブレス」が「ラヴレス」表記になったのは1973年の著作以降である。
でもすでに「スキャバード」が出てきている。フシギ)


では下巻であるが。
28頁
「ゾーリンゲン・ヘンケルの大きな牛刀」を使い、
40頁で男根を挽き切りったりしたのち、重大なシーンがある。

下巻59頁~62頁にかけて、
主人公の鷲尾がバック・フォールディング・八ンターで武装して関東会の戦闘員4名をヤルわけだが、
やられた4人がそれぞれステキなナイフ等を携帯しているのだ。


うふふ、以下次号。
コメント
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