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らじかのよかん

ふっ急になんかわかんないんですけど↑

寝る方法

2007年01月03日 | 落語
落語を聞くに限ります。

なるべく、年配の演者がよいですねえ。
声量が極端に変化しないことも必要。
聞き取りやすい声であることも。
(録音があまり古いと、やはりよくないようです)
生の口座を見ていない演者のほうが、いいようですね。
できれば、知っている噺がよいです。
音量は、大きからず小さからずで。

これを、イヤホンで聞きつつ眠りに入ると、いいんですねえ。

まれに真剣に聞き入ってしまい、
寝そびれることがあるのが欠点なのですが。


さて、現状の演者ベスト3は、
① 桂 米朝 師匠
② 六代目 三遊亭 円生 師匠
③ 五代目 柳家 小さん 師匠

でしょうか。

これね、眠くなるから、つまらないのではありませんよ。
名人でないと、絶対眠れないんですね。(やればわかります)
不思議なことです。



今は、午前二時十五分です。
つまり、
「真剣に聞き入って、寝そびれた」わけですな。
(たちぎれ線香 は、ヘビーだったようです。あたりまえか)

さっ、軽い噺で寝るとしますか。
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陰陽

2006年11月16日 | 落語
えー毎度この、陰気陽気なんてことを申します。
手でも、こう伏せますと陰の手で、
こうしますと、これが陽気になります。
幽霊は陰で、陽木の柳の下にでますと、
釣り合いがとれるというわけで。
ご夫婦でもおんなじこと、
男の方が陽で、女の方が陰でございます。

「ウチは反対だね」
 なにが
「あたしが陽気で、あんたは陰気だから」


あーそうかい。
以後、俺は陰気に暮らすことにしよう。
左右の姪 改め 座右の銘は
「常に陰気に!努めて陰気に!」

当然、食卓にも会話は一切無い。
お米が「あきたこまち」から「どまんなか」に変わっても、
その議題で三分間の話しなど無しなのだ。

「ふんっ」
「はんっ」
「ほんっ」
などの発声のみで、用はたりるからな。

俺はガッツとファイトで、陰気暮らしに励むことにしよう。

天網恢恢疎ニシテ漏ラサズ
オーウ、ニホンジン、ツメタイデス。
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車座

2006年07月23日 | 落語
深夜、下町の中華屋で車座になり、
麦酒、紹興酒および下町のナポレオンを鯨飲する集団。

さっきまで、「百年目」で涙していたのでは?

まっ、このように即座に準日常に戻れるのが、
落語のよいところだな。
そして、即座に日常に戻さないのが、
これまた、いわゆる醍醐味でしょう。

六十九分の高座が、四十五分くらいに感じられたもんなあ。
集中のあまり、
視野が狭くなり、背中がぞくぞくするって、
そうそうは、ないからね。

堪能させていただきました。
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切迫

2006年07月16日 | 落語
怪談噺の会である。
新作だからストーリーは演者以外知らない。
主人公の男女は不仲になりつつある。
伏線も十分にはられた。
そして別れ話がもつれてきた。
場内の緊張は高まる。
針を落としても振り向く程にだ。

そのとき、きた。
明らかに下痢のものであり、
三秒気を抜けばその場で果ててしまう。

噺はあとどのくらいか。
十分か二十分か。
とても二十分はもつまい。
しかし、ここで退場もできない。
場内は緊張しきっているのだ。

両の手で太腿を握り締める。

殺人がおこなわれる。

波状的に迫ってくる。
気を抜くな。

ついに幽霊が現れる。
息をのむ。

歯を食いしばる。

下がった。
溜息、拍手。

拍手。

ゆっくりと体制を整える。
静かに立ち上がる。
階段に注意して移動。

すごい会だったな。
師の力量、恐るべし。

そして精神力は勝利した。
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小沢昭一的こころ

2006年07月10日 | 落語
一九七三年放送開始。
父が聴いていたので、俺も当初から聴取している。
歌も覚えたよ。
「おじさん達の歌」「ハーモニカの歌」とかねえ。
「どーしてかとしても、欲しかったんだ。戦争は負けえたんだー」
とか歌ってた変な餓鬼だったわけだ。

昨年の六月下席(二一~三〇日)新宿末廣亭に、
小沢昭一氏が出演した。
定席は基本的には落語協会とかに所属していないと出演できないのだから、
これはもう、大変なことだったのよ。
しかも、末廣亭は昼夜入れ替えなし。
この席は、
昼仲入り 春風亭小朝師、昼主任 柳家花録師、
夜仲入り 古今亭円菊師、夜主任 柳家小三治師 であって、
もうほっといたって、お客が入るのだ。
そこに、小沢昭一氏が出演したもんだからさあ大変。
一二時開演のところ、お客が九時から並ぶありさま。
俺も行きたかったが、流石にあきらめてたんだ。

ところがお席亭が、お客の入り過ぎを「危険」と判断、
六月二八日~三〇日の三日間は、昼夜入れ替え制にした。

さあ、そうなるとだな、俺も仕事を半日サボれば行ける事に気がついた。

行きましたよ、二九日に、初めて仕事サボって。
一四半時に並んで、最前列を確保、一七時開演。

いやあ、よかったなあ。
あったかいのよ、高座が寄席が。

「随談 小沢昭一」
この日は、上方の「桂米朝」師のおもいで。
まさに「話芸」だったな
そしてハーモニカ。
按摩の笛。

俺、小沢昭一さんをはじめて生で見たんだよね。
あの「おじさんたちの歌」の人は、
おじいさんになっていた。
そりゃそうだ。
俺がその「おじさん」になってるんだもんな。

このときの速記が本になった。
「小沢昭一的新宿末廣亭十夜」
読みつつ、思い出にひたっているわけよ。
だけどあれね、「聴く」のと「読む」のは、違うんだね。
手元の帳面を見ると、高座は二十五分間。
対して読むのは、せいぜい五分ってこともあるんだろうけど。

記憶に記録が加わると、なんだか得した気になるね。

その日、後にあがった、紙切り 林家正楽師匠の
「相合傘」を、いただいてきた。
その男の人は「小沢昭一」さんなんだよ。
コメント (2)
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末廣亭の高座

2006年02月04日 | 落語
師匠とお席亭の特別のおはからいで
開演前の高座にあがらせていただいた。

美しいんだ、これが。
客席につつまれているようだったよ。

「かぜ」でたたかれた床に
手をおいてみた。
六十年こうしてあって、
今日もあるんだね。

いい聴き手になれるといいなあ。
あくまでも、2006年の聴き手としてね。
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