正義の味方の、首都の治安維持に対する効果を考察する。
●分類
公設の例
主に官憲自身 ないし ばっかく が組織したもの
・江戸の牙
・遠山の金さん
・桃太郎侍
私設の例
自主的に組織したもの
無料系
・破れ傘刀舟悪人狩り
有料系
・必殺仕掛人
●解決手段
お上に任せる系(摘発のみ)
・遠山の金さん
自力救済系
そのまま冥途遺棄とするもの
・江戸の牙
・桃太郎侍
・破れ傘刀舟悪人狩り
・必殺仕掛人
●武器
刀剣類のみ(鍼を含む)
・普通の正義の味方一般
刀剣類ならびに重火器(手榴弾、無反動砲、迫撃砲、榴弾砲など)
・江戸の牙
●広報
お仕置きないし冥途遺棄が世間に認識されるか
・闇のなかタイプ
破れ傘の先生が代表的。
先生が冥途遺棄にしたことは、どうやら町方与力等によって、
「闇のなか」にされているらしい。
悪者の悪事は「ばれないように行われている」のに対し、
破れ傘の先生は、発覚をまったく恐れていない。
(先生が冥途遺棄直後に、お祭りで子供の頭をなでていることからも、
自身の行為は「闇のなか」であることに確信をもっていると考えられる)
・広報タイプ
江戸の牙 の「かわら版」が代表的である。
事件の詳細が、一部たったの二十五文で広報される。
この「かわら版」屋の情報収集能力には驚くべきものがある。
あるいは江戸の牙 が、
情報をリークしているとも考えられる。
その目的は二つ。
・抑止力としての広報活動
・活動資金調達のための情報売買
理由は牙 の活動資金不足。
とりわけ おひょいさん の重火器に使用する火薬類の資金が、
ばっかく から十分に与えられていないらしい。
●効果
悪者の新たな悪事を抑止できるか
上記の「公設 私設」 「お上系 冥途遺棄」 「刀剣類 重火器」 「闇のなか かわら版」
で順位付けしてみよう。
組織の安定性で 「公設」
恐ろしさで 「冥途遺棄」
更に恐ろしさで 「重火器」
広報は当然 「かわら版」
とこうなったわけだがね。
組織の安定性をみれば、圧倒敵に「公設」がよい。
なにしろ自身は「絶対にパクられない」んだから。
(破れ傘の先生 はかなり変わり者、っーか正常な判断能力に欠けているのでは?)
また、冥途系(重火器)が、圧倒的な効果があるなあ。
なにしろ、下っ端にいたるまで、たったの数分で冥途遺棄だからなあ。
(一瞬にして屋敷ごと爆破という手段もとる。三十数名一気に冥途遺棄)
お上系だと、島流し がありうるけどね。
あとは、冥途遺棄の数量と屋敷等の破壊力
ならびに 「かわら版」 等の広報手段の有無にしぼられたぞ。
●結論
首都治安維持効果 第一位の正義の味方は、
江戸の牙
あと、残り三話だぞ!!