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香炉の修理

アンティークの香炉ではなかなか作られた年代を決めるのはできない。そもそも、ただ古ければよいのかということもあります。一般的に人の手で作られてきたものはやはり古いものの方がしっかりと作られているのは明白です。材料の品質の高さもそうですが、一番はやはり手間のかかることなので作る人の人件費が今と昔では違います。

汚れていたり痛んでいてもそれはそれで自分が納得をして集めてきました。汚れていれば磨くとかすればきれいになります。香炉そのものは、それほど悪い取り扱いのされていないことが多いと思います。大体が使われなくなったからという理由で市場に出てきます。祖父や祖母が好きで使っていた物や集めていた物などが現在は興味がない、必要がないと考えるからでしょう。
受け継ぐという人が少なくなっているからでしょう。
今日は使わなくても飾っておくからよいと思っていた香炉の修理をしました。

蓋の上の獅子が取れてしまうもの。
火を入れて接着している工程はなく、ピンで止めるだけなのでやってみました。


蓋の裏側ですが六角レンチを活用しました。
当初は針金で止めるようにピンを作りました。

しかしこれではピンを入れやすい分固定がしっかりとできなくて、使えないことはないのですが獅子がぐらついてしまいます。


手持ちのレンチの中から、

穴に入るサイズを選び

パイプカッターですんなり切れました。
切ったL字部分を差し込み、ハンマーで少し叩いて伸ばして固定をしました。

店に香炉を飾るようになったら子供が触りたがります。獅子が取れてしまうものに触ったらきっと子供は壊してしまったと感じてしまいます。いやな気持にさせる前に修理をしました。

「これは触ってはいけないよ!」と言ってもついつい触ってしまうのが好奇心のある子どもです。



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