◎酔いを味わうだけらしい・・・(老子狂言)
『酔いを味わうだけらしい・・・
高いも低いも
どうということはない
優秀と劣等とを
一体 誰がきめるというのだ
それでも
月は月を生きて死ぬ
スッポンはスッポンを生き切る
こうあるらしいことが
こうあるらしいのだ
それにしても
この一瞬よ!
ああ この一刹那よ!
説明できない力が
生命を駆りたて続けている
私はすべてらしきものとして
酔いを味わうだけらしい・・・』
(老子狂言/ダンテス・ダイジから引用)
以下【】内は上掲詩から引用。
【高いも低いも
どうということはない
優秀と劣等とを
一体 誰がきめるというのだ
それでも
月は月を生きて死ぬ
スッポンはスッポンを生き切る】
高低(偏差値、金、評価)、美醜、好悪など、決められた方には、よい方もいれば、よくない方も必ずいる。
それでもよい方もよい方を生きて死に、よくない方もよくない方を生き切る。
そうした躍動や成功や栄誉や忍耐と屈辱と絶望の繰り返しが、
【こうあるらしいことが
こうあるらしいのだ】
そのシナリオの動画の連続の中に刹那の隙間がある。刹那の隙間こそが、ニルヴァーナ、真理。
【それにしても
この一瞬よ!
ああ この一刹那よ!】
その刹那と、終わりなき無限の夢幻ドラマを
【説明できない力が
生命を駆りたて続けている
私はすべてらしきものとして
酔いを味わうだけらしい・・・】。
真理(第七身体ニルヴァーナ)とマーヤー(夢幻)を双方見ながらゆえに【らしい・・・】とついている。