アヴァターラ・神のまにまに

精神世界の研究試論です。テーマは、瞑想、冥想、人間の進化、七つの身体。このブログは、いかなる団体とも関係ありません。

アヴァンギャルド精神世界18年の回顧-2

2022-10-07 19:28:15 | アヴァンギャルド精神世界18年の回顧neo

◎出口王仁三郎

私は大本教の信者であったことはないが、大本教の東京本部と亀岡の本部に行ったことがある程度の横好きである。

最初に興味を持ったのは『巨人出口王仁三郎』という文庫本を読んでからであって、それから大学図書館で大本神諭の予言に触れて出口ナオ、出口王仁三郎が日本人の生存確率をひどく低く見ていることに暗澹としたものだ。

大学生のうちに霊界物語を読んだが、正直言って、全82巻中最後の9巻天祥地瑞の格調の高さは感じられたものの、わかったとは言えなかった。

出口王仁三郎は、六度死んでいるわけだが、その後の分析で、高熊山の最初の大悟が極めて重要であって、神人合一(中心太陽突入)したかどうかはわからないが、彼の人生の方向性を決めたのはそこだったように思う。

肝心要めの六回の死で、それぞれ何が起こったかについて記録がないのはとても残念なことだと思っている。

出口王仁三郎で重要なのは、古神道の伝統に則り、神下ろし(帰神)をメイン手法として教団内で進めたが、降りて来る神がひどすぎて、膝ジャンプなども続出。結局神下ろし(帰神)を教団内で行うのはやめた。以後鎮魂がメインとなった。だが、素質のある高弟に鎮魂の秘儀を伝授したはずなのだが、結局その仔細は明かされず、戦後の大本教系教団(生長の家、世界救世教など)の隆盛につながったことだけはわかる。

誰に伝授されたかということよりも、大本教が二度にわたり官憲に教団ごと弾圧されたことが日本の将来の姿を決定づけたことの方にむしろ注目すべきなのだろうと思う。

一回目の第一次大本教事件は、1921年2月12日発生し、出口王仁三郎の逮捕、本山神殿の破壊が行われた。これは、日本全体で言えば、1945年の太平洋戦争の敗戦に照応する。

第一次大本教事件以後教団は再度隆盛になったが、二回目の第二次大本教事件は、1935年12月8日発生。出口王仁三郎の逮捕、本山神殿の破壊、また焚書、信者の拘束や出頭命令は三千人に及ぶと言われる。これは、第一次大本教事件よりも徹底したものであって、出口王仁三郎の収監は、7年の長きにわたった。

第二次大本教事件は、今後次に来る日本の再度の敗戦を示すものであり、1945年の敗戦よりさらに徹底したものであることが示されている。

出口王仁三郎の受難をイエスに比して考えるむきもあるが、そうではあるまい。それには、彼の立替立直し論を知らねばならない。

彼の立替立直しは、三段であって、まず自分自身の立替立直し、二段目が日本の立替立直し、三段目が世界の立替立直し。ノアは破壊にして立替。ナオは復興にして立直し。三段目まで進んで、宗教のない世界、みろくの世、至福千年となる。

自分自身の立替立直しは、鎮魂という冥想法がメインであって、自分の死に臨み(出口王仁三郎は六度死ぬ)、神を知る。

世界の立替立直しに先行して、日本の立替立直しが発生。この際、日本人の生存確率やら蒙古への西遷などが問題となる。次に世界の立替立直しがあるが、滄海変じて桑田となるようなことが世界的に起こる。そこで外国人の生存確率が問題となる。

日本と日本人の将来に殉じた出口王仁三郎は、官憲の弾圧にあったことで、かえってまま子扱いされたままであるが、見る目のある人には感じるところがあるのではないだろうか。

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