◎男でもなければ女でもなく神である
(2022-02-20)
男と女を比べれば、女の方が生きやすいとダンテス・ダイジは言っていた。それが証拠に平均寿命は一貫して女性の方が長い。
日本では、武家社会、近代国家と進んでも男性優位社会が維持されている。1970年以降ウーマン・リブ運動があって日本でも男女同権が叫ばれ、男女雇用機会均等法もでき、福祉面では男女ほぼ同等になっている。
出口王仁三郎は、大正期にあって男女同権を唱え、女が先に湯に入ってはいけないという法はないと説く。天照大神と素戔嗚尊は姉弟だが、天の安の河原での誓いという陰陽合体、すなわち厳の霊(男性)天照大神と、瑞の霊(女性)素盞嗚尊の合体の秘儀により男女同権を示す。
キリスト教の聖書では、アダムの肋骨から女性を作ったなどと書くから、西洋では、女性の側からの揺り戻しが、東洋に比し激しいのではないか。
ユクテスワは、『「睡眠中は、だれも自分が男であるか女であるかを知らない」先生は言われた「ちょうど男が女に扮しても本身はあくまで男であるように、魂はこの世に生まれて男や女に扮するが、魂は依然として魂であって、男でもなければ女でもない。
魂は不変にして変幻自在な神の似すがたなのだ」』
(あるヨギの自叙伝/パラマンサ・ヨガナンダP132から引用)
このような認識を前提にダンテス・ダイジが前世の一つで娼婦だった時に、女としてセックスした時の「感じ」を語るシーンは、若い時分にはぞっとするものがあった。
だが冥想では、男性の側の冥想が多いのも事実である。