詠里庵ぶろぐ

詠里庵

大島ミチル

2006-04-20 07:43:17 | 日々のこと(音楽)
という作曲家知ってますか? NHKの主題曲を多く手がけています。つい先日の新聞に小随筆を書いていましたが、世界各国に行ってニュース番組を見ると、そのテーマ音楽にお国柄・国民の気質が現れていて面白い、ということでした。その内容は繰り返しませんが、なるほどと思える視点でした。今度出張があったらもっとその点に注意しようと思った次第でした。そもそも、同じドキュメンタリーでもバックに暗い音楽を流すか軽快な音楽にするかでイメージは全く違ってきます。

映像と音響の関係は、考えると面白いものがあります。話は飛びますが、アメリカはスミソニアンの博物館を訪れたときのこと、「アインシュタインプラネタリウム」というのがあって、これは楽しめました。特に惑星に接近するときの映像(特撮です)が美しく、迫力がありました。目の前を通り過ぎる土星や海王星。神々しさを表すようなゴォーッという音が近づいては遠ざかります。次々迫って通過する惑星の圧倒的な迫力。

でもなんか変ですね。だいたい実際に宇宙旅行をしたら全く無音のうちに星は近づき遠ざかるはずです。映画スター・ウォーズなんかも同じ。冒頭、視界の後ろから前にジェダイの宇宙船がキーンと逃げ去り、それを追う帝国の巨大な宇宙艇がグォーッと地響き?を立てて我々に覆い被さります。しかしジェット機と違って宇宙空間では音なんかしないでしょうって。

こういうときに本当は音が無いからって何にも音響効果を入れなかったら、娯楽映画としてはやはりつまんないんでしょうね。2001年宇宙の旅みたいな少しサイエンティフィックな映画はその点変な音は入れていませんが。

何でも現実の音にすればいいというわけでもないですね。場面にマッチした架空の音の方がいい場合の方が多いように思います。コンピューターのエラーアラームとかメール到着の音とか。最たるものはデジカメのシャッターの音でしょうね。これなんか、音を本物のシャッターにするだけでなく、手に伝わる振動まで作りつけたらいいのではないかと思いますが。

そのうち何が本当の振動で何が人工的振動なのかわからなくなりそうです。
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