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詠里庵

謹賀新年

2006-01-01 00:03:04 | 詠里庵・新着案内
 新しい年の初めに、期待と夢を込めた音楽をお届けしたいと思います。
曲はフルート、クラリネット、ピアノのための「スカルプチャー第2番」(Sculpture No.2)。アンサンブル・レ・シルフィードの委嘱により1989年作曲、同年初演。2回のコンサートでとりあげられましたが、そのうちの一つのライブ録音です。元ページの自作他演に挙げます。直接聴きたい場合はこれをクリック。9分と長いですが最後までおつきあいいただければ幸いです。ソナタ形式っぽいA-B-C-A'-B'-小コーダの構成です。
 ドビュッシーに「版画」(Estamps)、ラフマニノフに「音の絵」(Tableaux)という作品があるので、これは「音の彫刻」というつもり。Sculpture No.1はマリンバのための曲で、そちらの方が音楽も楽器を見た目も「彫刻」っぽいかもしれません。No.2の方は木管楽器なので、音楽も旋律的です。
 この第2番、京都大学北白川宿舎短期滞在中に大半を完成させました。もちろんそこで思いついたのではなく、曲想から細かい部分まで出来ていたので単なる楽譜化作業だったのですが、毎夜の作業は、日中の仕事や夕暮れの散策とともに記憶のエンタングル状態を形成しています。

 一年の計は元旦にあり。毎年元旦には今年は何をしたいか一応考え、どんな年になるかなーと想像します。今年は自分や家庭としては地味な年になりそうです。しかし予想が外れることも結構あるので、まあどうなるんでしょうね。

では今年も元気でいきましょう。
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