詠里庵ぶろぐ

詠里庵

ミシェル・ベロフ

2006-04-05 23:06:34 | 日々のこと(音楽)
が昨晩NHKのスーパーピアノレッスンの講師として出ていました。これだけでも私には驚きなのですが、思い出すと、その前はアレクサンドル・トラーゼ、ジャン・マルク・ルイサダ、フィリップ・アントルモンといった面々が講師でした。その前の「趣味のピアノ」ではシプリアン・カツァリス、ゲルハルト・オピッツ等々が講師でしたね。

ううむ、NHKってそんなにすごい力があるのか。大体、このところ大河ドラマの主題曲はアシュケナージ指揮です。かわいそうなアシュケナージ。それもN響指揮者の契約のうちでしょうか。

ところでピアノレッスンの番組、たまたまやってたら見る程度ですが、それでも非常に面白いです。ピアノ演奏上有益ということはもちろんですが、上記のピアニストの「ステージやCD以外の側面」が見えるからです。もちろん音楽以外の側面はまだ見えませんが。レッスンとして素晴らしいと思えたのはベロフ、ルイサダ、カツァリス、オピッツでした。特にルイサダは昔マズルカを聴いていまいちかなと思ったものですが、レッスンを見て、ああ、こんなに思慮深い人だったんだということがわかりました。これからファンになりそうです。ベロフ、カツァリス、オピッツは演奏の素晴らしさと同じようなレッスンぶりでした。トラーゼは演奏は好きですが、レッスンぶりはちょっとまだるっこい感じでした。アントルモンのレッスンは残念ながら見ていません。この人は私の若いころブレンデルと同じく廉価版(千円)レコードの音源にされていて、音楽批評にもさっぱり登場しませんでしたが、私はいいピアニストと思っていました。その後ブレンデルと同様、名を上げて行きました。カツァリスは音楽以外の面(女性観など)も番組に現れていて面白く思いました。

で、ベロフが教えたのは「亜麻色の髪の乙女」。印象深かったのは下から上がっていく音型が繰り返されるところで、それぞれのフレーズの最後をフッと消え入るように指示したこと。うーん、効果的です。学生の時弾きましたが、そのときこれを知りたかった。そして最後のフレーズは逆に最後輝くようにということでした。これは分かっていましたが、私が弾いたときは、わざとその逆をやってみました。それも好きなのです。近々拙演を今週の一曲にアップします。

NHKの受信料を払うのに私は全く文句は言えないですね。
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