詠里庵ぶろぐ

詠里庵

鳥インフルエンザ

2006-08-03 07:17:27 | 日々のこと(音楽)
バトミントンに打撃なのだそうです。シャトルに使われる羽根が「中国北部の厚くて重いガチョウのもので、非常に良質なものは、1羽のガチョウから2枚とれるかどうか。代替品としてアヒルを使っているがシャトルの飛び方は『アヒルのよう』と、選手が本物との違いに戸惑い」なのだそうです。

本物との違いがこれほどはないかもしれませんが、ピアノの鍵盤に使われていた象牙のすばらしさについては書かずにいられません。ひんやりとした吸い付くような感触、適度なスベスベ感、指先に汗をかいてもアクリル鍵盤のように浮かず、湿度を自動保全してくれる、など。今ではどこかで古いピアノを見つけないと弾けません。黄色く変色するのが難点と言われていますが、私なぞ黄色い鍵盤を見つけたら「あ、弾きたい」。

象の密猟は困りますが、古ピアノの輸入時に「昔の製造品である」ことの証明手続きに何ヶ月も税関で待たされるらしい実態もヒステリックです。今後の製造は一切禁止のようですが、それでいいのでしょうか? 麻雀のパイや印鑑の象牙はダメでピアノの鍵盤はいい、というつもりはありませんが、消費(需要)量の把握は必要なのではないでしょうか? 

動物を使った楽器は三味線(猫・犬)やチャランゴ(アルマジロ)に限らず、太鼓だってそうですね。しかしこんなものよりコートやハンドバッグの方がはるかに消費量多いのでは?

(まあ、今や人工象牙も悪くない材質ですし、すばらしいピアニストがアクリルの鍵盤ではすばらしい演奏ができていない、というものでもないので、火急のSOSというわけでもありませんが)
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2 コメント

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象牙鍵盤 (田中)
2006-08-03 08:59:37
 我が家のピアノはカワイのCA40というグランドピアノで、18年前(次男が産まれる前年なので覚えやすい)に購入したものです。カワイは同じ製品名でも一台ずつばらつきがあるので、主たる使用者であるカミさんと、池袋、青山のカワイの店に行って全部試奏して、たまたま二人の意見が一致して選んだものです。これがたまたま象牙・黒檀の鍵盤でした。ほとんど最後のチャンスだったのですね。

 鍵盤にまっすぐ指が当たらず、斜めからとか、危うい角度で触ったときに差が出ますね。黒檀の黒鍵も、ぎりぎり引っかかった時に滑らないのがありがたいです。

 すでに弦を数本切ったし古いといえば古いですが、腕の良い調律師に巡り会えたし、これから象牙鍵盤を買うことは不可能なので、当分使い続けるつもりです。鍵盤を残してアクションを交換ってできるのだろうか?

 チェロの弓(ヴァイオリン属はみなそうですが)にも一箇所だけ象牙を使う場所があるのですが、今はもちろん入手できず、マンモスの牙だのプラスチックだの牛骨などになっているようです。

 ピアノの鍵盤ほど、機能に影響を与えていないので、余った象牙があったらピアノに回してやって欲しいものです。
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象牙鍵盤 (詠里庵)
2006-08-03 21:09:21
それはいい買い物をしたものですね。まだ18年ですとフレームさえしっかりしていれば鍵盤を残してアクション交換できると思います。(またはアクションを残して鍵盤交換:他のピアノに象牙だけ移植) カワイのグランド、私も2ヶ所で弾いたことがありますが、タッチに手応えがあってとてもいい印象を持っています。所有しているのは理由あって(そのうち話すことがあるかもしれませんが)シュベスターのアップライトとヤマハのグランド:鍵盤はアクリルと人工象牙ですが。
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