詠里庵ぶろぐ

詠里庵

昼の公園を散歩

2011-04-02 16:11:27 | 日々のこと(一般)
していたら、桜並木の下で家族連れが大勢、弁当をひろげてくつろいでいます。明るい空と五分咲きほどの桜をいただく緑の草地を思い思いに動き回る幼児たち。それを視線で追う親ごさんや祖父母さんたちの笑み溢れる顔。

と、すれ違いざまにどっかで見たような人がひとり。垂れ眉の、退職後風のおじいさんでした。贅沢の真逆のような身なりにもかかわらず、ピンとした背筋と柔和な眼光からは賢さが隠せていませんでした。誰だっけと思い出そうとしていたら、妻に「白川日銀総裁だったね」と言われて思い出しました。

何を思って散歩していたんでしょう。市場介入や国債引き受けなど、冷却装置の故障した原子力のように手なずけにくい経済を相手に、この国難を乗り切る難しい判断を任されている人です。そういう人は緑の中を歩く気分転換が不可欠ですが、それと同時に、この平和な社会をまもらねばと思ったのではないでしょうか。
コメント
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