九州大学山岳部 ブログ 「QUAC blog」

日々の活動、部員の声etc... QUACの日記です。

梅雨なのに天気が良かった歩荷 雷山₋井原山

2018年06月10日 | トレーニング

 ブログをご覧の皆さん、こんにちは。先日、部内で共有してるノートにコメントを書いて、最後に署名でカッコつけて「bottom-crane」と書いたところ、「底鶴」と訳されて、心に刺さった刀が抜けない「下鶴」です。
 今週末は元々、宮崎県の比叡へクライミングをする予定でしたが、前日までで土日の天気が不良との予報が出ていたので、歩荷に変更となりました。登山をするにしても、勉強や仕事をするにつけても、何をするにつけても、後々の事を考えて「ほどほどにする」ということが、やはり重要でございますね。今回の歩荷は改めて考えさせられるものとなりました。

 先程にも述べましたように天気が悪いとの予報があったので、気持ちが前向きではありませんでした。しかし、当日の朝の時点では曇りの予報だったので、錘を少し増やして臨みました。今回は1年が2人、2年が3人、3年が1人でした。登山口まででも同大学の他部活や一般の登山者がいらっしゃいました。水場にてポリタンクやペットボトルに水を入れて、ザックの重さを量りました。1年生は25~28kg程度で正直、強いなと思いました。自分やもう1人の2年は35kg前後でしたが、もう1人の2年は……約40kg……‼?

 全員の重さを量り終えて10:20頃に出発しました。重さの点・体力の点でも自分はそれなりの余裕はありましたが、40を背負ってる同輩はキツそうでした。1年生はというと2人ともポテンシャルが高いこともあってか元気そうでした。片方は自宅から登山口まで自転車で来る強者……

 最初の休憩ポイントに到着。湿度が高いこともあって、この時点で汗がダラダラ。ここで3年の先輩から「誰かペットボトルを持たない?いなければ、ここで中身は捨てるけど……」これに「持ちます」と言ったのが1年でした。もしかすると、この1年は30kgを背負っていたかもしれないと後に感じました。この時期で30kgか……有望だな  自分は途中で拾った石を入れて40kg位にしました。これが後々に響きました。5分ほど休憩して出発しました。

 出発して、すぐは案外40kgもいけるなと思っていました。しかし、急勾配に入ると キツっ‼ 最初から40kgを背負ってる同輩について行こうと思っていましたが、どんどん差が開いていきました。途中から気を紛らわそうと1年に「何か面白い事を話して」と言いました。これって、昨今よく騒がれてる「パワハラ」じゃないよなと思いながら聞いてました。(値段が安いスーパーの話でした)

 次の休憩ポイントに着いて即座に入れていた石を下ろしました。この時点で自分は体力的に大分消耗していました。この区間が辛かったせいか、この休憩での事をあんまり記憶してません。雷山山頂へ向けて出発。
 

 先程の区間でちゃんと考えずに石を入れて40㎏にしていたのが原因で、ここから普段の歩荷よりも足の出が悪く感じました。途中から1年生に置いて行かれました。山頂に到着すると他の登山者で賑わっていました。天候が悪いと予報されていたのに晴れているじゃないか。でも、晴れてる登山の方が気持ちが良いから、結果オーライということで。井原山へと出発しました。

 途中から日差しが出て暑く感じましたが、風に乗って流れてきたガス(水蒸気)がミストのようで涼しく気持ちよかったです。最後の休憩ポイントで休憩をして。井原山へ向かう途中で、こんな会話がありました。「先輩、あれが井原山ですか」「違うよ。あと、2,3個のピークを過ぎてからだよ」 大体15分後、「先輩、あれですか」「あー、多分」 そして、5分後「ごめん。違った。もう一個、奥のピークだった」昨年もこんな会話をしたような。歴史は繰り返すのだな。1年生、ごめんね。
 
 そして、井原山へ。
 


 井原山から雷山の方向 山に張り付く様に停滞する雲


 バスの時間や各人のコンディションから今回は井原山で水を捨てることにしました。そして、雷山へ向けて出発。自分は錘等を入れていることから、25㎏程が入ったまま空荷の人について行こうとしてバテてしまいました。結局、錘を先輩と同級生に持ってもらう始末。先述したように途中で40㎏を背負ったり、状態が違うのについて行こうとして、パンクしかけてしまいました。後々の事を考えて歩荷量を程々にするべきでした。OBの方からよく言われてる行動をするとき常に考えて危機管理をしっかりやるということが出来ていませんでした。

 気を取り直して雷山へ到着。1年生が雷山の岩に挑戦していました。
  取り付いて…………

  ウォー―――‼


 最終的にバスが出発するギリギリ時間に登山口に帰着しました。今回は反省ばかりの歩荷となりました。歩荷は持つことも重要ですが、命があってできることなので焦らず徐々に成長して行きたいです。1年生も自分に出来ることから腐らずに成長してほしいです。

 以上、2年の「lower-crane」でした。  今度こそ間違えずに「下鶴」と訳すだろう……
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