九州大学山岳部 ブログ 「QUAC blog」

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冬合宿2023 五竜岳 前半

2023年03月17日 | 冬合宿

こんにちは、山岳部1年の山本です。
いつの間にやらそろそろ新学期が近づいてきました。
ひと月前のことにはなりますが2月の五竜岳合宿前半のブログを書き記して行きたいと思います。

今回の合宿に参加したメンバーは3年2人と1年2人でした。3年の先輩方が合宿中も準備期間中も我々を引っ張って下さり、それに着いていくだけになってしまったことは不甲斐なく思います。学年が上がるのに合わせて、より積極的に頑張りたい所存です。

 まずは2月16日、今回の合宿は青春18切符が使えなかったため、新幹線での移動を計画していました。それにより集合時間がなんと驚きの13時!普段の合宿では早朝の始発に乗らないといけないことが多々あったので、新幹線という交通手段に感動しました。。。
しかしここで私が痛恨のミスを犯します、合宿あるある(?)の忘れものです。
幸い先輩がかなりの余裕を持って着いていてくださっていたこと、そして忘れた装備の値段が安かったこともあり、電車が出るまでに先輩に忘れた物を購入してもらうことにより無事解決して頂きました。この節は装備を購入して頂いた先輩と忘れ物チェックを取り返しがつかなくなる前にしてくれた同期に本当に感謝しています……

 そんなこんなで無事電車に乗れました…がここでもハプニング、あまりにも快適だった新幹線の旅は突如終わりを迎えました。何故か新幹線が途中で目的地に着く前に止まってしまい、点検からの運行中止のアナウンス。
今回こそは交通関係で問題は起こらないだろうという僕の浅い経験から来た甘えた考えはその瞬間打ち砕かれました。
先輩たちと顔を見合わせ慌てて交通手段を模索。返金手続きやら何やらでかなり混乱しましたが、結果的に50分遅れののぞみの自由席に乗ることができ、快適とはいかないまでもちゃんと時間内に目的地に到着することができました。そして待ちに待った晩御飯!やはり肉が食べたいということで美味しいステーキ屋さんでたっぷり牛肉を頂きました。とてもおいしかったです。その後は夜行バスに乗りゆっくりと何事もなく夜の旅を楽しみました。

 長い長い16日が終わり、17日の早朝、夜行バスから降りて駅でゆっくり電車を待ちました。外があまりにも寒かったのに対して待機場所がとても暖かかったのを覚えています。
そして電車に2時間ほど揺られた後、神城駅に到着。雲ひとつ無い晴天で寒い中でも日光が眩しすぎるくらいでした。
そしてバス移動を経てスキー場、山岳部であるため山の景色にも感動しましたが、私個人としてはそんな位置にある大きすぎるスキー場にかなりの驚きを覚えました。
そのまま登るのかと思いきやそこからはなんとゴンドラでの移動。普通に登るのであれば恐らくそれだけで数時間かかってしまうであろう急登をスイーーッと登るゴンドラに対して文明を感じました。
そしてようやく登山口へ、他の登山客と思しき人に質問したりして正しいであろう道のりを見つけ、無事にたどり着くことが出来ました。
紆余曲折ありましたがここから登山開始、地蔵の頭は巻いてスタートします。
晴天の影響か雪は浅く、トレースも残っていたため登りやすい斜面が続きました。特に問題もなく正午頃小遠見を踏み、中遠見でトラバースしたが、ここのトラバースが少し斜面が急で怖かったため慎重に進んだ。
そして中遠見でテント跡を発見したためそれを利用してテン泊、景色がとても綺麗で五竜岳がやけに綺麗に見えたことを覚えている。
そしてこの日は1年生2人組にとって初めてのトイレ作り。時間も余裕があったため折角なら雪洞訓練も兼ねて少し豪華なものを作ろうということでおよそ1時間ほどかけてトイレ作りをした。そしてこの合宿初めてのテント泊、3.4人用テントに4人入ることに若干の不安はあったものの初日“は”案外快適に寝られた記憶があります…

 そして何事もなく夜を過ごし、翌朝。
18日も天気は快晴、ここまでは本当に天気も良く順調でしたが翌日の19から大きめの低気圧が来ることが判明していたため、その日のうちに良いテント場を見つけてどっしりテントを構える、という気持ちの元山行を続けました。とは言っても天気がすこぶるいい事もあり何事もなくスムーズに大遠見まで進み、その後も順調に進みました。
 ここで今回の合宿で1番と言っていいほどの幸運、西遠見手前のコルでテン場跡を発見。
その時はラッキーとしか思いませんでしたが、合宿を振り返ってみるとここにテントを立てていなかったら今回の2倍以上厳しい合宿になっていたと思います。しかし当初の予定では西遠見にテントを張る予定だったので先輩方が空身で偵察へ向かいましたが、結果コルの方が良さそうだということでテン場をそのまま利用させて頂きました。と言っても翌日からの暴風雪に備えるため、かなり高めの風防を作り、そこそこ大きめのトイレを作るなどして時間はすぐ過ぎた記憶があります。

 そして就寝後22時…天気が崩れ、雪かき作業が始まりました。力仕事とは言え単純作業なら大したことじゃない…と思いきや深夜に突然起きてする作業は思いの外こたえました……なんと言っても睡眠時間が削られるのがとてもきつい!そして睡眠の質も下がる!!いくら単純作業と言えど力仕事して速攻寝る、というだけのシンプルなものではなく、仕事を終えたらしっかりみんな雪をテントの中に入れないように叩いてもらってから入るのでその過程でテントの中がめちゃくちゃになり、それぞれが均等なスペースを確保することができなくなるなど様々な問題が発生しました。
 そして何より今回のテン場、整地は1度試みたものの地面に氷が多すぎて整地しきれず、酷く傾いてしまっていたのです!これにより端の先輩が潰される形になってしまっていました……本当に申し訳なく思っています……

 そんなこんなで雪かきをめぐった問題がありつつも翌朝19日は朝から大雪、雪が端で寝ている主将の肩を越える度テントをぶっ叩き、それでもなお雪が動かなくなれば雪かき開始、と言った具合で雪かきを行いつつ、水作りなどもしながら沈殿日を過ごします。そしてこの日に問題発覚、なんと昨日作ったトイレ1号くんが悲惨な姿で朝を迎えていたのです。。。
そこで3年の先輩方が奮闘、本当に高すぎるモチベーションで雪洞レベルで豪華なトイレを完成させてくださいました!!!
このトイレの出来が本当に素晴らしく、このトイレは合宿終了まで完全に埋没することはなかったです。改めて先輩には感謝ですね。
そしてジフィーズを食べた後は何事もなく就寝、その都度雪かきなどをしながら翌日以降の悪天候のことをあまり考えないようにして眠りました。


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