九州大学山岳部 ブログ 「QUAC blog」

日々の活動、部員の声etc... QUACの日記です。

比叡山3日目:ニードル左岩稜ノーマル

2013年05月06日 | 合宿(岩登り)
3年の青木です。

GWといえば1年生と新歓合宿。しかし、今年は1年生のみなさんはGWで実家に帰省するということを聞き、さあどうしよう。そうだ比叡に行こう!ということで、
今回はGWの4日~6日で比叡山にマルチピッチクライミングをしてきました。メンバーは3年青木、中山と2年中本でした。

今回はまだ登ったことのないルートに挑戦しようと思い、1日目に1峰ナックルスラブ。2日目に鉾岳大長征。3日目に1峰ニードル左岩稜に挑戦してきました。どれも我々の実力からするとギリギリのクライミング!手に汗握る、緊張感のある活動でした。


では、私は3日目の報告を。

この日はニードル左岩稜•ノーマルルート。この日のためにマウントギアで3万という大金をつぎ込みキャメロットを5本買い足し、総勢7本で気合いを入れてニードルに望む。キャメロット4番も購入したが、こんなのつかうことなんてあるのだろうか?っていうぐらいのでかさです。

朝7時30分に駐車場に到着し、取り付きへ。事前の調べで千畳敷から徒歩15分ほどと調べはついていたので、登山道を見つけ、ニードル下部へ向かう。


ニードル下部からの写真



GWの最終日ということもあり、パーティは我々のみ。ニードルは私には初めての級だったので、少し緊張する。カムをぶら下げクライミング開始!


左の腰についているのが#4。私の拳よりもでかい?


1P目:
ダブルフレークに挑戦しようと思い、#3をセットし、15分ほど粘ったが、出だしからあがることができない。何回目かのトライでようやくカチに手が届き。やった!!とおもったが、体勢が厳しくカムをセットする余裕がない。あえなく、フォール。どう考えてもムーブ的にジャミングが必要になりそうだ。大先生からはジャミングしなくてもいけるよ~とは言われたが、ムリです!あきらめて右の易しいルートへ。ここは#2を一本きかせた。

2P目:
ここも。RCCボルトが連打してある右のほうへ。進むがなかなか難しい。結局エイドで抜けた。噂の残置フレンズもないし、もしかしてルート間違えた?と思っていたが、案の定、帰って資料を見てみると本来は中央のフレイクを登るということがわかった。


本来のルートは写真外の左のほうのようだ。


3P目:
-。クラック沿いにニードルの先に向かって登っていく。ここは流石にルートは間違えず、登っていった。ニードルの先が近づくにつれに風が強くなり、私の体重では吹き飛ばされてしまうんかとも思った。クラック伝いにカムをドンドンセットしていく。どれがうまくかかるのか判断するのに苦労することも多かった。嫌な体勢でカムがなかなか決まらず、ヒヤヒヤした場面も。スリングをつける等の工夫をしなかったためザイルがかなり重く感じた。ザイルの重さと強風で満身創痍。使用したカムは#0.5,0.75,1,2,3,4



カムを決める!


4P目(本来は2Pに分ける。):
ニードルからコルへ懸垂下降し、1峰Aピークを目指す。ここは級。出だしからホールドが嫌らしく、少しヒヤヒヤ。そこをこえ、バンドを左へ横断し。フレイク伝いに登っていく。フレイクをうまくレイバックしようとするとカムがセットしにくく、カムをセットしようとすると体勢が不安定になるという板挟みで少し苦戦する。#1、0.75を使用。


ニードルからコルへ懸垂



ニードルを見下ろす


5P目:
ー。カムは0.75,0.5を使用。別段難しくはない。Aピークへ。
Aピークからは稜線伝いに横断し、下降路へ。


最終ピッチ?での中本。


やり残したことが多かったニードル左岩稜だった。次回来るときは1P目のダブルフレーク攻略。2P目の正規ルートの登攀をしに、また比叡に行きたい。

その後、荷物を整理し福岡への帰路についた。1本登った後の4時間にも渡る運転はなかなかつらいものがあった。今夜はもう寝よう。


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ガンガン行ってますね。 (竹下)
2013-05-06 22:31:49
お久しぶりです、H21の竹下です。
ガンガン登ってるみたいだね。1年生の確保も宜しく。

ニードル行ったり、大長征行ったりと、着々と私なんかが登ったルートを攻略していますね。この夏の北アルプスでのルートはいいところ行けるんじゃないかな?
計画決まったらブログなどで教えてください。


私は5月の月10日の休みの内、6日は山行きが決まっています。現役時代よりぬるい山ばかりですが、頻度でいえば充実してるかも。

またちょくちょくHP覗きに来ます。
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