九州大学山岳部 ブログ 「QUAC blog」

日々の活動、部員の声etc... QUACの日記です。

雷山歩荷

2021年11月19日 | トレーニング
初めまして。
新入部員の松林です。

先日といってももう先週のことですが、11月13日に雷山で歩荷訓練を行いました。11月に入ってからは気温が急激に下がったので山に登る人なんてあまりいないだろうと思ってましたが、登山口に到着した9時半ごろには観光客と登山客の車で駐車場が溢れかえっていたのを見てとても驚きました。どうやら皆さん紅葉を見にいらしていたようですね。後で知ったことですが、すぐ近くにあるお寺のカエデが有名らしいです。


さて、私にとって2回目の雷山歩荷。
当初は6人で登る予定でしたが、先輩方が急遽用事で欠席なさったので結果的に私と先輩T、Aの3人で登ることとなりました。私は重りを前回から5kg増やした25kgで挑戦しました。前回は20kgでそこそこ余裕をもって登れたので「今回も何とかなるでしょ〜。」と考えていました。

しかし、いざ歩荷を始めると疲労の度合いが前回とは全く違うッ!!

5kgを侮ってはいけないと思い知らされました。それでも、2回目ともあってルートは何となく覚えていたので、ペースを考えながら木々の隙間に見える景色を堪能しつつ登山を楽しみました。途中で通った清賀の滝や上宮では紅葉が綺麗に染まっており、思わず感嘆してしまいました。
山頂ではご高齢の方々が休憩をとっていました。その方達が「何をしているの?」とお尋ねになったので私は25kg、先輩Aは40kgの荷物を持って歩荷していることを伝えるととても驚いてくださいました。私たちはその方々とその後も談笑などをして楽しい時間を過ごし、別れ際にはなんとミニドーナツをいただきました。ありがとうございます。後で美味しくいただきました。

そして、休憩を取り終えると私たちは井原山に向かって出発しました。ペースは順調でしたが、帰りのバスの時間が迫っていたので、途中の休憩場所に荷物を置きゴールを目指すこととなりました。滑りやすいところが何箇所かあり、注意深く歩かなければなりませんでした。無事に井原山に到着しましたが、そこからの景色もなかなかに素晴らしく、何枚も写真を撮ってしまいました。

休憩を手短に取り、荷物を置いていた場所に戻るとすぐに雷山に向けて出発しました。途中、先導していた先輩Tのペースが落ちたので私が代わって先導を務めました。先頭を歩くのは初めてなのでかなり緊張しましたが、先輩のアシストもあって迷うことなく雷山山頂に戻ることができました。

そこでようやく汲んでいた水を捨て、バスに乗らなけばならない私と先輩Aは先輩Tより先に下山に取り掛かりました。少しばかり急いでいたのでダッシュ気味に下りたのですが、先輩が軽やかに下りて行くのに対し、経験の浅い私は滑り落ちるような形になってしまいました。最後はギリギリでバスに乗り込み、今回の歩荷は終了となりました。

私が山岳部に入って早4ヶ月。
最初は先輩方について行くのが精一杯でしたが、最近は余裕ができて登山を楽しむことができているように感じます。体力も技術もまだまだ足りませんが、先輩方に追いつけるようにこれからも精進して行きたいです。

p.s. 今回初めてブログを書きましたが、何を書いて良いかわからず書き終えるのに一日を費やしてしまいました。文章を考えるのは苦手ですが、今後も機会があったらブログを書いてみたいです。

野北クライミング

2021年10月31日 | トレーニング
こんにちは。
2年の竹田です。

昨日10月30日、野北の岩場に行きました。1年のMにとっては初の野北。彼にとって初の野北は山岳部での思い出の中でも最も衝撃性の高いものとなることでしょう。ちなみに私はそうです。前置きなんぞない。ささっと内容に入ります。

参加者は部員7人全員。トレーニングは私の5分ほどの遅刻と(参加した皆さんごめんなさい)松林の懸垂下降のレクチャーと合わせて9:15に開始しました。懸垂下降のとりつきに着いたのは9:35、2年のAが懸垂下降の準備に入ります。A(2年)→M(1年)→T(2年)→S(2年)→Y(2年)→A(1年)→K(3年)の順に岩場を降りました。初めて本格的な懸垂下降をした1年のMの感想は「怖かった」でしたが、1~2分ほどで降りきったことから問題ないと思います。新入部員の難関の1つはクリアです。先輩としてはうれしい限りですが私の感情は複雑です。詳しくはちょうど1年前の野北クライミングの記事参照のこと。ここでの反省点はシングルのザイルは1、2番目の人が持っておくことでしょうか。ザイルをかけるが少々遅れました。

10:00過ぎにクライミングが開始されました。最初は2年のY、A、Tがそれぞれ大ハングの下、2段ハングの上、ルンゼの上にリードでザイルを掛けました。途中で帯状ハングの上にもザイルを掛けました。次に各部員の挑戦した主なルートを解説します。

3年のKは主に下級生の指導にあたっていましたが、途中でルンぜ右側壁(5.10a)をクリアしていました。Mが小ハング横クラックに苦戦していた時は近くまで登って教えたり、実際に登って見せたりしていました。来年指導する側に立つ私にとっては参考になりました。最終的にMはクライミングに成功。双方ともお見事です。

2年のAは主に2段ハング(5.10a)に挑戦していました。すでにクリア済みでは?と思っていましたが、将来リードをするため分析していたようです。それからMにクライミングを教えてもいました。

同年のYは2段ハングや帯状ハングダイレクト(5.10b)に挑戦していました。帯状ハングという名を私は初めて知ったのでもしかしたら違うのかもしれません。結果の成否は私が確認していないだけでわかりません。

同年のSは左の凹角(おうかく)(5.8)と小ハング横クラック(5.7)に挑戦し、クリアしていました。先々週に油山川の岩場のワイドクラックと銀河鉄道をクリアしていることも含め、着々と実力をつけているように思えます。ほぼ同時期に入部した私としてはうかうかしてられないです。

1年のAは2段ハング(5.10a)、帯状ハングダイレクト(5.10b)に挑戦していました。Aは私と共に2段ハングの攻略に徹底していたのですが、Aは1つ目のハング上部に手を置くことはできているのですが足がうまくかからず乗り越せないという具合です。ちなみに2段ハングの進捗は私より彼のほうが上です。くやしい。

1年のMはルンゼ(5.6)、2段ハング右横クラック(5.8)、小ハング横クラック(5.7)に挑戦しました。ルンゼは一回目で、小ハング横クラックは2回目にクリアしていました。残りの成否は未確認。

私はルンゼのリード、左の凹角、小ハング(5.10a)、2段ハング(複数回)に挑戦しました。ルンゼと左の凹角は難なくクリアしましたが、小ハングは複数回のトライでのクリア、2段ハングに至っては一つ目のハングすら乗り越えていないざまです。ただ、今回のトレーニングで左の凹角のリードへの挑戦も見えてきたし、2段ハングも一つ目のハングの上部に存在すると言われ続けていたガバをようやく確認することができたので、まずまずの成果を収めることができたのではないかと思っています。

※ほかにも私が確認していないだけであるかもしれません。どうかご容赦を。

その他のイベントとしましては、トレーニングの途中で別パーティと出会いました。その方々からは懸垂下降ポイントの付近で大きなスズメバチの巣を確認したから注意するようにと教えていただきました。さらには確認のためにか(その方々は懸垂下降ポイントにいて少し声が聞き取りづらかった)わざわざ懸垂下降で降りて伝えてくださりました。ちなみに教えてくださったスズメバチの巣の場所は我々が通らないところにあるので本ブログを読んでくださっています愛読者の皆様、ご安心ください。教えてくださった方々、本当にありがとうございました。

それから海で潜り漁業を行っている人たちも見かけました。野北の岩場では船を見ることはままありますが、実際に人が泳いでいるのを見るのは初めてでした。

トレーニングを終え、撤収は16:00に行われました。登り返しの順番はY(2年)→M(1年)→S(2年)→A(2年)→T(2年)→A(1年)→K(3年)です。1年のMにとってはビレイ無しかつ荷物を背負ってのクライミングは、フリクションノット(巻き結び)で安全確保をしていたとしても恐怖でしかなかったでしょう。しかし前半の2年3人のフォローもあって無事登り返すことができました。そのころ私はというと、途中でクラックに登山靴が挟まって、なかなか抜けず情けない悲鳴をあげていました。結局は後ろのA(1年)の助けもあって抜け出すことに成功しました。

新入生を伴っての野北クライミングはその内容の性質上、ほぼ毎回阿鼻叫喚になることが多いのですが、今回は特に大きな騒ぎが起こることなくトレーニングを終えることができました。来週は背振全山縦走。1年のMは参加しないものの、上級生でも難易度が高く、さらには負傷を負わせる魔境の山域と伝え聞いております。しかし来たる冬合宿を成功に収めるべく、果敢に邁進してきたいと思います。以上をもって本ブログを占めくくらせていただきます。

p.s.ブログ書くのに2時間かかるってマジ?明々後日危険物の試験なんだが。



雷山歩荷+水デポ

2021年10月25日 | トレーニング
お久しぶりです。
2年の青木です。

最近、落とし物が多い。
先々週の土曜日、宗像でのOB山行から帰って、自分のアタックザックを覗いたところ、「荷物が足りない!」
何と、スペアの眼鏡がないです。
一緒に防水していた文庫本もない。
古本屋で出会って、冬合宿でも読もうと楽しみにしてたのに。
これはマズイ。何より、眼鏡は日常生活における必需品。やばいぞやばいぞ。

落とした場所に当たりを付けてJRに問い合わせすれど、該当なし。
数日置いてもう一度問い合わせても、該当なし。
部員の荷物に紛れてるかも、と聞いてみても、見つからずorz

そんな中、ふとGoogleで「交番 落とし物」と検索すると、”落とし物・忘れ物検索システム”なるものを発見。
一縷の望みをかけて、眼鏡で検索します。
しかし、該当なし。
クソッ。
諦められない。ダメで元々。文庫本の方で検索します。カチカチ。

そしたら、、、ありました。
ふー。
文庫本と眼鏡ケースの落とし物として登録されていたようで。
試してみるもんだな。よかった~~

ただ、宗像まで取りに行かねばならないそう。
まあ、仕方がない。今回は宗像だからまだまし。これが仮に松本だったら、到底無理だった。
普段鈍行の旅をする我々の場合、合宿の道中で落とせば回収は絶望的。
以後、気を付けないと。




さて、前置きが長くなりました。ごめんなさい🙇
本題に入ります。




先週末、後期に入って初めての歩荷に行きました。
場所は雷山です。
2年のSは来れなかったので総勢6名。
7月から入部した1年のMは人生初歩荷です。

因みに、話が少し遡りますが、彼の初練習は宝満若杉だったりします(笑)
しかも、初めてが宝満若杉になった部員は、2年のSに次いで2人目です。
コロナで、入部時期がバラバラになってるからかな。
空身とは言え、完走してくれて頼もしい限りです。

話を先週の歩荷に戻します。

各自で水を汲んで、歩荷開始。
「今日は雷山山頂まで」と決めていたので、少し負荷を増やしました。
ペース遅めですが、順調に登っていきます。
この時期は気温が下がり始めて、歩荷に最適な気候。
火照った身体を秋の風が冷やしてくれます。
気持ちいい。

上宮では、黒い毛並みの中型犬をつれた外国人のパーティに遭遇。
かっけぇな~。

その後もひいひい言いながら登っていると、いつの間にか山頂へ。
毎度のことですね。
歩いていたら、じきに着く。

空は見事な秋晴れ。
最近、冬のどんよりした空ばかりだったので、ちょっと感動。
お久しぶりです、青空。


さて、今日は脊振全山縦走に備えて水のデポをしに来ました。なので、ここでポリタンクは降ろします。

M君は雷山初登頂ということで、証拠写真もここで撮りました。
山頂にいる他のパーティに撮ってもらえないかと辺りを見回すと、さっきの外国人パーティが近くに。
前を素通りして他のパーティに声かけるのはな~と思っていると、パーティの一人に東洋系の顔立ちの方が。
イケるんじゃね?
「すみません、写真撮っていただいてもよろしいですか。」
キョトンとされました。
さすがにダメか。

えーっと、なんて言おうか。Could y... 
めんどくさいな。単語で行くか。
「Pho」「Picture?」
もはや口にせずとも伝わっちゃいました。
「Yes!Picture!」
そんなわけで、交渉成立。

「Here」と言いながら撮り方を軽く実演して準備完了。
綺麗な写真を撮って頂きました。
ポーズをとる前の、何気ない瞬間まで撮ってくれる粋なサービス付き。
ありがとうございました。



ひとしきり休憩したら、水をデポするために雷山避難小屋へ。
避難小屋までの下り坂は相変わらず展望がいい。
開けた草原をテクテク歩きます。



雷山避難小屋に着くと、張り紙がありました。
なんでも、ヒマラヤを目指して頻繁に脊振全山に取り組んでいるパーティーがあるらしいのですが、
小屋にデポしていた食料品や燃料をケースごと盗まれたらしい。
しかも、一度でなく、複数回被害に遭っているとのこと。
酷い。
山域や天候によっては、人命を奪いかねない。
盗った奴は何考えてんだ。

一方でうれしい出来事も。
何となんと、水場がありました!
避難小屋から徒歩3分、水量も豊富。
今度から水のデポいらんやん!
やったぜ!!
実は、小屋までの道も草が刈られて歩きやすくなっていました。
避難小屋を指した新しい表札も発見。
小屋の中も、山と高原地図やPEAKSが置かれて、何だか楽しい空間に。
ありがたや~。

参加予定者全員分の水をデポしたら、次は長野峠まで偵察に行きます。
当日は夜明け前の暗い中行動する上、例年踏み跡が見えにくく迷いがちな区間です。
偵察隊は数人でよかったんですが、何だかんだで全員行くことに。
ここも心なしか一年前より踏み固められて、歩きやすくなっています。
これなら、道迷いのリスクも減るかもな。
油断は禁物だけど。
分岐のようになっていて少し分かりにくい箇所がいくつかあったので、赤テープを巻いていきます。

もう少しで長野峠に着くかもな、という場面で、一年のM君が大きく失速。
どうしたんだと思ったら、なんと彼、歩荷し続けてました。
そういえば、山頂で休憩しているとき、水を降ろすこと伝えてなかった。。。ごめん!
反面、ここまで下りとは言え、空身のペースに歩荷でついて来ていたことに驚きを隠せない。
もしや、相当強いのでは?
20kgだから、まだ何とも言えないのかな。けど今後に期待。ガンバ!

水を降ろして再出発。
しばらく進むとエンジン音が聞こえ始め、長野峠に無事到着。
そこからは林道を辿って雷山の駐車場まで戻りましたとさ。
皆さん、お疲れさまでした。

来週は、学祭期間を使って2泊3日の背振全山縦走。
さらに12月には、1年のM君を交えて英彦山へ強化合宿に行く予定です。
楽しみだ~。
がんばろ。


最後に。
九大山岳部は今でも新入部員募集中です。
毎週水曜日、部室で部会をやっているので、興味があれば是非お越しください。
部室に来てくれれば、その後はどうとでもなります(笑)
ウチの部員、入部経緯はみんなそんな感じ(笑)
詳しくはHP、twitter、インスタで。
山はいいですよ~。

2021/10/09 油山の岩場

2021年10月18日 | トレーニング
9月のオフも終わり、部のトレーニングが再開しました
さぼりまくりのブログも最近再開しました
来週から部員に投げていくつもりです
今日は10月18日なのですが、昨日から一気に季節が進み毛布出さなきゃと思いつつ、結局出さずに窓を開けたまま寝てまって声がしわしわのYがお届けします

10月9日(土)は晴天で、それ以前も1週間晴天が続いていたので、岩の状態は最高でした
久々に油山へ集合9:10ごろには入山口に部員が揃いました
バイクが2人、自転車が2人、車(!!)で3人、みんな足を持ってます

今年の新入部員1名が初のクライミングで油山ということで、2年部員2人の指導のもと懸垂下降の練習から始まりました
その他の部員は三角柱(5.9)、ワイドクラック(5.8)から登り始め、それぞれ3年主将のK、2年のTがリードをしました
主将は三角柱のリード、銀河鉄道(5.8)のリード、などリードメインで登り、ミニハング(5.10a)をトップロープで登られていたと記憶しています

学部は3年山岳部では1年のAは、日がな一日三角柱と格闘
彼の場合他の部員と身長が大きく違い、リーチが長すぎるので、他部員からのアドバイスは有効ではないと思われます
自分の登り方を開拓していくのでしょう

2年の女子部員Sは、ワイドクラック(5.8)、銀河鉄道(5.8)を完全攻略し、左のマントル(5.8)のマントリングのみ次に持ち越しとなりました

2年の男子部員Aは、懸垂下降指導ののち、凧揚げコーナー(5.10a)、コーナークラック(5.10b)をトップロープで登っていました

2年の男子部員Tは、ワイドクラックのリードの後、三角柱と格闘しましたが次回に課題を残し、銀河鉄道を完登しました

2年の自分は懸垂下降の指導の後、ベビーフェイス(5.9)、モンキーフェイス(5.10a)、凧揚げコーナー(5.10a)をトップロープで登り、コーナークラックの核心をこえられずに終わりました
5.10aの二本に関してはテンションをかけてもらいながらの登攀だったので、次回はノーテンで登りたいです

1年のMは、懸垂下降を3回繰り返したのち、左のマントルに挑戦しましたが完登はおあずけとなりました
(左のマントルは岩からはがれると支点がルートの右上にあるため右に大きく振られるのですが、自分の初めての油山では10回といわないほどふられ足腰をぶつけたことを思い出し感慨深かったです)
その後銀河鉄道に挑戦し、ルート最後の、支点直下の左右に走るクラックを支えによじ登る部分のみを残せばほぼ完登でした

冬山に向けては体力強化が最優先だと思いますが、岩はやはり楽しいのでやりたいなあとも思います
現場からは以上です


7/17(土) 野北クライミング

2021年07月17日 | トレーニング
こんにちは、今回初めてブログを投稿する、山岳部1年のアキノです。
工学部は3年生で山岳部は1年生という何とも微妙なポジションで、色々と面倒ですがいったんそれは置いといて、今日の活動について記していきたいと思います。

今日は晴れなのか曇りなのか雨なのかよくわからいない天気の中、最近復活したリトルカブで野北の集合場所に向かっていると2年生(山岳部では一応先輩)の青木くんと安平さんに遭遇。二人は遅刻するんだろうなと思いながら横を通り過ぎようとすると「部のLINE見ました?」と聞かれ、気になったのでエンジンを止めて話を聞いてみることに。ちなみに朝はおにぎりを作ってて遅刻しそうでもちろんLINEなんて確認してなかったです。

話によると主将の天気予報では今日雨だから活動をインドアクライミングに変更にするということだったけど、すでに集合場所に来てくださっていた4年生の安河内さんの巧みな話術で野北で活動することができました。個人的には登れてない課題に取り組めるんでこの変更は純粋にうれしかったですね。

前置きはこのくらいにして、今日の活動は夏合宿前最後のクライミング練習ということで、主将・安平・竹田パーティーが3人マルチの練習をしたり、他の人たちはそれぞれ設定した目標の課題に取り組んだりといった感じでした。自分は今日もミラーハングを攻略できずと満足のいかない結果でしたが後期こそは攻略できるよう精進していこうと思います。



集合場所で知らないおじさんに当時の野北の話を聞いたり、懸垂下降ポイントに行くまでにやたらとクモの巣が多かったりと色々とあった一日でしたが、楽しい一日でした。

来年は自分が「院試やばい」と言っている立場にいるのが怖いですが、安河内さん院試頑張ってください。

とりあえず、夏合宿前の前期末テストも忘れないように活動に取り組んでいきたいですね。では、また。

野北の海岸周り

2020年12月22日 | トレーニング
こんにちは。すっかり寒くなりましたね。
1年の青木です。

まさかのタイミングで足を挫いてしまいました。部室から装備を運び出す途中、階段で転びました。何やってんだか。マヌケすぎる。経過は良好ですが、今週末に間に合うのかヒヤヒヤしているところです。

さて、今回は12月12日に野北で行った海岸周りの歩行訓練に関する報告です。
参加メンバーは、4年生の下鶴さんと山村さん、3年生の安河内さん、1年生の青木、安平、竹田で、合計6名です。

この日の活動でまず驚いたのは、取り付きまでのルートの難しさ。まず集合場所からコンクリート道を道なりに進むのですが、しばらくしてルートを行き過ぎていることが判明。しかし、それまでに分かれ道があった記憶はありません。先輩に従い来た道を戻りながら、自分も辺りを見回しますが、やっぱりそれらしい分かれ道はありません。先輩方が記憶を頼りに道を探して下さっている中、自分達1年生は為すすべなくひたすら待機。しばらくして先輩方に「来ていいよ」と呼ばれたのですが、その先は竹藪。「本当に道なのか?」と思いつつかき分けると、竹藪の奥に広々とした道が。すげえ。
その後は足場の脆い山道を慎重に進んで行きます。途中、帰り用のルートに紛れ込んでしまうハプニングと、竹田が転んで手の平を切ってしまうアクシデントがありましたが、無事出発点に辿り着きました。

出発点は大きな岩がゴロゴロとした海岸です。出発点に着いたあと、まず1年生3人は安河内さんにコンテの復習をしてもらいます。その後自分と安平の二人はアイゼンを装着。竹田は登山靴です。

同時にこの場で分隊もします。海岸周りは、二人または三人がザイルで繋がり、道の状況に合わせてコンテとスタカットを切り替えながら進んで行きます。今回のパーティー編成は、安河内さん・青木・安平と、山村さん・竹田・下鶴さんの2チームです。準備が整ったところで各チーム順に出発します。

ところで、最初に海岸周りと聞いたとき、自分は平坦な海岸沿いのガレ場を歩く練習を想像していました。アイゼンを履くとは言え、道はそんなに難しくないだろうと思っていました。ところが実際のルートは、高い岩の壁をいくつも越えながら進んで行くというもの。普通に怖いです。しかも岩が風化して剥がれやすくなっているので注意が必要です。登るときに手の平よりも大きなサイズが剥がれたりすると本当に怖いです。2回目の終了点に使ってるピナクルなんか来年あたりボッキリ行くんじゃないかと若干不安になります。一方で、登ったときの達成感は凄まじいです。その日は天気が良かったこともあり、きれいな水平線を見渡せました。また、例え小さくても、岩稜の上に立つと不思議と気持ちが高ぶります。日本アルプスの岩稜帯はもっと高く、もっと大きいことを想像するとさらにワクワクします。早く行きたい!

そんなことを思いつつ、1つ目の壁を越えてすかさず懸垂下降、ガレ場を歩いたあと2つ目の壁を岩の剥がれに注意しつつ慎重に越えます。今度は懸垂下降をせずに向こう側にある壁までトラバースで進み、一旦木々の中を抜けたあと、入り江の壁を懸垂下降で降ります。
因みに、この入り江は3方を垂直で灰色な岩壁に囲まれており、隠れ家のような雰囲気を醸し出しています。この日は潮が引いていたのですが、前回安河内さんが来たときはもっと潮位が高く、入り江の中の方まで波が来ていたそう。紅の豚に出てくる隠れ家みたいだな。

そして最後の壁を登り、反対側へ懸垂下降で降りたところがゴールです。ここでアイゼンを脱ぎ、のんびり休憩したあと、砂浜を歩いて、帰りの登山道を上り、初めの竹藪から元の集合場所へ全員無事に戻りました。

それでは。

12月5日 雷山・井原山歩荷

2020年12月14日 | トレーニング
山岳部1年の安平です。
ごはんの水加減が難しいと感じる今日この頃です。

さて先日歩荷トレーニングを行いましたので、報告いたします。

朝9時45分に雷山観音前のバス停に到着。
自分と青木はバスで、竹田は原付で、3年の先輩方は原付、バイクでの集合でした。
ひざを痛めた2年生の河野さんはお休みです。
また今回は4年の山村さんが参加してくださり、自転車で集合されていました。
下鶴さんが先に出発されていたため、5人での出発になりました。

今回は竹田の初歩荷で、足のつりと戦いながら頑張っていました。
伸びしろは部現代の模様です。
安河内さんは朝食の消化具合が芳しくなく、ペースが思うように上がらない様子でした。

2P目の途中、翌日にテストがあるとのことで先に雷山を登頂された下鶴さんに遭遇。
その後、雷山山頂で山村さんと別れ、1年生3人と安河内さんの4人で井原山を目指しました。
このころには安河内さんの体調も回復していました。
途中竹田の足のつりがひどく、雷山ー井原反間のいつもの休憩場所で休息をとらせることになり、
3人で井原に到着後、4人で下山しました。

あっという間に師走をむかえ、光陰矢の如し…と痛感します。
先輩方から学べるものを余すことなく学んでいきたいです。
心身ともに強くなりたいです。
ただ心の強さは一概に言えるものではないという気もしますね。
強いとはどういうことなのでしょうか。
迷走し始めたので切り上げます。

読んでいただきありがとうございました。





11/14 野北クライミング練習

2020年12月06日 | トレーニング
久しぶりに記事を書きます。
3年の安河内です。

今回は、11/14の野北クライミング練習につての記事を書くわけですが、それを書いている今は12/6。
ほとんど一ヶ月越しになるわけです。
後輩の皆さんは真似しないでくださいね。

この日の参加者は、3年生の私(安河内)と、1年生3人(青木、竹田、安平)の計4人。
1年生の内の1人、竹田くんは、つい最近入部してくれた子で、初クライミングどころか、土曜日のトレーニングへも初参加でした。

最初の関門は、やはり最初の懸垂下降。
取り付く前に一通り懸垂下降の仕方は教えましたが、高度感などが違います。
時間をかけながらも、なんとか下りました。






その後、リードできるのが私だけで、また、竹田くんの様子を見つつでしたので、あまり多くは登れなかったのですが、各自、数本を登りました。

竹田は、ルンゼ(5.6)を完登した後、左の凹角(5.8)に取付き、途中撤退しました。
安平、青木は、いつも通りルンゼ、左の凹角などに登った他、安平はアイゼンを付けてルンゼを完登、青木はズルをしながらも小ハング(5.10a)を完登しました。

前日に雷山へ軽い歩荷をしましたので、この日は軽めにこの程度となりました。
ついでにホットサンドを食べたり、コーヒーを飲んだりと言った程度でした。



少なからず登り足りなかったところはありましたので、今後も頑張っていきたいと思います。

秋晴れの歩荷 雷山~井原山

2020年11月01日 | トレーニング
 こんにちは。
 部屋にこもって勉強する生活様式が自分には合っているのでは、と思っている、山岳部「は」4年の下鶴です。


 先日、約1年ぶりに車を運転する機会がありました。ちゃんと運転できるか不安でしたが、実際にやってみると、意外にも体は覚えているようでした。軽自動車だったこともあり、運転しやすかったことも要因だと思います。
 個人的な話はさておいて、10月31日に雷山~井原山にて歩荷をしてまいりました。この日は、まさに秋晴れの登山日和でした。10月の間は、晴れる日が多かったと思います。


 朝、雷山の麓にある駐車場に到着すると、すでに多くの車がありました。特に根拠はありませんが、半分が登山者の車だと思います。(残りは今年できたばかりのサバゲ―の方)
 今回は1年生1名が休みで、参加者は6名でした。9時45分にバスが到着し、今日のメンバー全員が揃いました。靴ひもを結ぶなど、準備を整えて出発しました。  (交通手段―上級生3名:バイク・原付,1年生2名:バス,1年生1名:自転車)


 いつものところでポリタンクに水を入れていると、いつもより水が少ないように感じました。今月は晴れが続いたことが原因だと思います。再び準備をして、10時17分に歩荷をスタートさせました。


 まずは清賀の滝までです。先頭を行く2年の河野は快調に進んでいました。雷山に来る度に思うのは、土が削れる速さが大きいということです。毎年の台風や豪雨で姿が大きく変わっています。歩荷とは関係ないですが、自然の変化に注目すると、その変わり具合は自分が思っている以上に大きいと感じることが多々あります。自然の一部である人間も尚更だと考えます。話が逸れました。清賀の滝には17分くらいで到着しました。途中の渡渉するところでも、水量が少ないと思いました。ここでは、5分間の休憩をし、上宮へ向けて出発しました。


 1年生は徐々にですが、歩荷の重量を上げています。今日も前回より重くしたようで、進む速さが思うように出ていないようでした。雷山で一番つらい登りが終わると、トラバースになります。ここで、体力を回復しつつ、進むスピードを上げていきました。32分で上宮に到着すると、1年生1名がポリタンクに入れていた水を少し減らしました。彼は雷山まで自転車で来ていたので、後先を考えた良い判断だったと思います。ここでも5分間の休憩をして、雷山山頂へ出発しました。


 雷山山頂までは筋力や体力的な辛さはありませんが、露出した大きめの岩や土が削れて進み難い登りが続きます。途中、振り返ると展望が良い景色が見られました。やはり良い天気でした。25分で山頂に到着すると、かなり展望が良く、風もほとんどありませんでした。雷山では珍しいと思います。福岡市や糸島市および玄界灘が一望できました。それでも、地表付近には水蒸気があるのか、阿蘇や九重までは見えませんでした。しかし、南西方向には有明海の奥にうっすらと雲仙岳が見えました。(本当に雲仙岳か自信はないです)


奥に雲仙岳があるはず、、、、写真ではわかりにくい!!

 7分の休憩の後、井原山に向けて出発しました。雷山から2番目くらいに通過するピークは富士山(ふじやま)です。山頂の標識が新しくなっていました。


そして、960mピークの手前の広いピークに28分で到着し、休憩しました。1年生はバテていないですが、スピードが出ていませんでした。出発して、960mピークを過ぎるとき、驚くことがありました。それはピークに新しい標識が設置されていました。「本富士山」とありました。いつも通過していたピークに名前が付くとは思ってもいませんでした。

新しい本富士山と主将


スピードが上がらない1年生の後ろから発破をかけながら、35分くらいで井原山山頂に着きました。やはり、そこでも展望は良く、珍しく背振山山頂の自衛隊基地や気象観測台まで目にすることができました。山頂にいらっしゃった方に写真を撮ってもらいました。15分ほどの休憩の後、雷山へ来た道を戻りました。隊全体に発破をかけつつ、写真を撮りつつ、行きと同じくらいの時間で雷山に到着しました。

井原山山頂より 一応はSocial Distanceを保っているつもり、、、


小さく見える建物が背振山山頂の周辺

 雷山山頂で水を降ろし、下山しました。1年生の歩荷重量に伸び代がありますが、例年通りの距離を歩荷して歩けるようになってきたと感じています。冬や春そして来年に向けて、大いに期待をしています。


 最後に、途中の休憩中に本日のブログ担当が自分に決まりました。決まったときに、挨拶文や本文の内容など考えようと、半ば独り言で言ったら、本富士山の標識に書かれた言葉を見た1年生が
「先輩、短歌なんて、どうですか」
と、提案されたので、締めに一首。

 変化する自然の中にある現世
 変容さえも単なる自然

 せめて凡人がいいなぁ

以上、「エール」と「麒麟がくる」は必ず見ている下鶴でした。

雷山・井原山 歩荷トレーニング

2020年10月09日 | トレーニング
はじめまして!山岳部1年の青木直哉です。入部してからもうすぐ半年がたちますが、今回初めてブログを書かせていただきます。先週3日に行った雷山・井原の歩荷訓練についての報告です。

参加メンバーは3年生2人と1年生4人。特に、後期から入部したM君は今日が初練習です。

今年の1年生はコロナの影響で練習回数が例年より少ないらしく、今後の合宿等を見越しての体力作りが課題です。そのため、今回の歩荷から、ペースを早めていきます。



いつも通り雷山の駐車場に集合し、川でポリタンクに水を入れて、いざ入山。

3年のS先輩を先頭に登っていくのですが、宣言通りのハイペースで、1ピッチの序盤からさっそく僕の息が切れてきました。果たして自分のスタミナが井原までもつのか不安がよぎります。
初参加のM君は特にきつそうで、何度か足を休めながらも登っていきます。その後、しばらく登ったところで彼の脚が攣ってしまったので、一旦休憩。そのまま進むのは無理そうだと言うことで、口惜しいですが、S先輩とM君を1チーム、その他4人を1チームに分隊し、それぞれペースを分けて登ることに。

僕たち4人はそのまま歩荷を再開しますが、思うようにペースが上がりません。2ピッチ目の登り坂でかなりペースが落ちてしまいます。トラバースでペースを上げていきながら何とか雷山山頂に到着。そのまま井原山へ向かいます。

何としても井原山に辿りつこうということで、登りはゆっくり、しかし下りは小走りで進んでいきます。
その甲斐あってか、雷山・井原山間はほぼコースタイム通りに歩き切りました。
いやー、キツかった。



山頂で休憩中、食事をしている2人の女性登山者とお話をしたのですが、何とびっくり、そのうち1人は九大山岳部行きつけのラリーグラスの元従業員なのだそう。もう一人の方も、ラリーグラスの登山クラブに参加しているそうで。
こう言う思わぬ縁に巡り合うのも、登山の魅力の1つですね。楽しいお話ありがとうございました!



帰りのバスの時間が気になるので、ほどなく雷山へ出発。水を下ろしたい欲求と、ここまで来たら最後まで行きたいという気持ちがせめぎ合っているうちに気づけば雷山に到着。疲れてると時間が飛びますね。

山頂で水を下ろして荷物を軽くしたのち、下山開始。身体が軽くなったのでついつい歩く速度が早くなります。どんどん小走りになり、帰りのトラバース周辺はほぼトレラン状態でした(笑)

無事麓についたところで、富士山(ふじやまと読みます)あたりで折り返して下山したS先輩・M君チームと合流。無事6人揃って下山することが出来ました。



今回のトレーニングで、改めて歩荷の過酷さを目の当たりにした気分です。安全な合宿を行うために必要なことですが、このキツさをこれから何度も乗り越えなければならないのは気が重くなります。
日本アルプスの高山で待つ絶景のためにも頑張らねば。