大道寺将司の句

2012年04月18日 | 健康・病気

ETV特集「失われた言葉をさがして 辺見庸 ある死刑囚との対話」(後半)を観た。
朝観て、深夜にもう一度観直した。

  シワブ ザンキ フル
  咳くや慚愧に震ふまくらがり
      ヒトヒ
  蜘蛛一日出口探して見つけ得ず
               カ
  木犀の香を掻き乱す配膳車

  天穹の剥落のごと春の雪

  秋の日を映して暗き鴉の目

母の生前に執行されなかったこと、
つまり逆縁を回避できたことは
せめてもの慰めだと思っているのです
ぼくは加害者であることを
弁(ワキマ)えていますから
自己憐憫はすまいと心しています

                     コシタヤミ
    その時の来て母還る木下闇
  ハ ル                   シオンコウ
  玻璃越しに片手合わすや四温光

身動きできない背景
ぼくたちが殺傷してしまった方々に
お詫びしなければならない
このような軽い言葉では
済まされるべきでないことは
百も承知です
ぼくの心中は言葉では表現できません

                  ヨギ
  ででむしやまなうら過る死者の影
    ヌカヅ
  額衝くや氷雨たばしる胸のうち
  イ          ジショウ
  寝ねかねて自照はてなし梅雨じめり

  瓦礫なし地の荒寥や秋暑く

  原発に追わるる民や木下闇

  暗闇の陰影刻む初蛍
  カンイッキシコ
  棺一基四顧茫々と霞みけり

番組で紹介された大道寺将司の句です。
現在、彼は、2メートル先のトイレに行くのに1時間もかかるらしい。
大道寺将司も辺見庸も癌を患っている。

 

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大道寺将司のテレビ(前半)

2012年04月18日 | 健康・病気

ETV特集「失われた言葉をさがして 辺見庸 ある死刑囚との対話」(前半)を観た。
今、18日午前4時50分。
これから後半も観ます。
こうなったら観ないわけにはいきません。
明日、仕事は休みです。
でも、午後から水中ストレッチがあります…

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大道寺あや子のコーヒー

2012年04月17日 | 健康・病気

16日の17時9分に旗坊さんから携帯電話にメールが入った。
> 昨日NHK第2で、三菱重工爆破犯の死刑囚大道寺将司の俳句を取り上げていました。
> とにかく凄いです。3月に全句集が太田出版から出ています。一句紹介します。

  実存を賭して手を擦る冬の蝿

私は昔、大道寺将司の妻、大道寺あや子と会っている。
龍彦と勤めていたM化学薬品を私は、昭和49年2月に辞めている。
私が21歳のときで、龍彦はその1年ほど前に退職していた。
私が辞めたあとに私の代わりとして彼女は入社したのです。
私は辞めて1ヶ月ほどしてからM化学薬品に遊びに行った。
そのときに、「Oくんが辞めたあとに入ったひとです」と大道寺あや子を紹介された。
彼女は、インスタントコーヒーを作って私の前においてくれた。
魅力的な女性だなと私は思った。

M化学薬品は、試薬を扱っている会社でした。
おもに大学の研究所、病院が取引先です。
東大・順天堂大・東京医科歯科大etc、文京区には医療機械の会社も多かった。
硫酸・塩酸などどんな劇薬でも扱っていた。
おそらく大道寺あや子は、それらを手に入れるためにM化学薬品に入社したと思う。

まもなくM化学薬品の元同僚から「大道寺あや子が警察につかまった」と連絡があった。
新聞に、社長のインタビュー記事が載っていた。
彼女は、1977年、日本赤軍によるダッカ日航機ハイジャック事件で、
超法規的措置で釈放されて出国している。
現在も国際手配中です。
大道寺あや子がつかまっていないから大道寺将司は死刑にならないらしい。
彼女がつかまって裁判をするときに、証人として必要なので刑の執行がないようだ。

今、大道寺あや子はどこにいるのだろう?
生きているのか。
誰かにコーヒーをいれたりしているのだろうか?

大道寺将司から、大道寺あや子のことを思い出した。
私は、大道寺将司の俳句に興味がわいた。
さっき「大道寺将司 俳句」と入力して検索したら、NHKのEテレのある番組が見つかった。
その再放送が4月22日午前0時50分(21日の深夜)にやるとNHKのサイトに書いてあった。
失われた言葉をさがして 辺見庸 ある死刑囚との対話
この番組の動画がありました。
明日、この動画を観てみます。

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タカダワタル忌

2012年04月16日 | 健康・病気

今日は、高田渡が亡くなった日です。
あれからもう7年です。
早すぎるよな…

なぎら健壱が15日の「あの頃のフォークが聴きたい」(NHKラジオ)で、
高田渡の曲をかけて話していた。
4月16日は、なぎら健壱の誕生日で、
誕生日になると彼は高田渡の死んだことを思い出すそうだ。
なぎらは高田渡をフォークの師匠とも思っていたみたいです。
本当に高田渡が大好きでしょうがない、という気持ちが伝わってくる。
なぎら健壱と私は同じ歳です。
彼ともできるなら酒を飲みたいな~。ムリデスネ

私が有名なあっちがわの人と話したというのは高田渡しかいない。
彼にはギターも教わった。
また、楽しく酒を飲んでみたいと思っていたのに死んじゃった。
高田渡のこころを探しに吉祥寺に行ってみようかな…

2002年7月7日九想話「ライブが終わって

YouTubeをいろいろ探していたらこんなのがあった。
西岡たかしも大好きな人です。
私は、動画を出すのは翌日が休日と決めているのですが、今日はかんべんして下さい。

白湯(SAYU)(高田渡君に捧ぐ) 西岡たかし

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4月15日

2012年04月15日 | 健康・病気

今日は、タイタニック号が沈没して100年だそうです。
この何日か前からテレビやラジオで話していた。
私としてはへェ~ぐらいでなんということはない。
ディカプリオの映画は、もちろん封切られたときに映画館で観ました。
そんなことより今日は、女房の誕生日なのです。

昨夜、仕事から帰った11時半、私はいつものように、
「家に着いた」と東京にいる女房にメールした。
すると何分かあとに電話がかかってきた。
いろいろ話して、
「もうすぐえみさんの誕生日だね」というと、
「そうか…」と呟く。

私はそれから、女房にパソコンでメールを書いた。
「誕生日おめでとう」と。
そのメールにワードで作ったバースディーカードを添付した。
女房が見てくれなかったらそれでもいいと。

あのひとはあまりパソコンを立ち上げない。
だから15日中に見る可能性は低いと思う。
へたすると、私のメールに気づかないかも知れない。
それでいい。

今日、仕事から帰ってきて午後9時過ぎにニセビールを飲んでいたら女房から電話が来た。
水泳のことを長々と話す、特に“息継ぎ”のことを。
私としては、あまり興味ない。
そりゃ、プールに入っているときはありますよ。
どうしたらうまく泳げるようになるか、なんて。
でも、日常生活のときにはどうでもいい。
それよりも私は、書きたい小説のほうが重要だ。
私はつくづく小説を書く力がないなと落ち込んでいる。
あれだけおれは小説を書くんだとほざきながら、まったく小説を書いてない。
書いてないのではない、書けないのです。

それなのにあのひとは、しつこく“息継ぎ”のことを語る。
やっと見つけた夫婦共通の趣味のことを語ろう、という感じです。

あのひとも東京でスポーツジムに入っていて、主に水泳をしている。
これまで好きなことにズレがあった夫婦だったのが、
水泳では一致した、と女房は勝手に思っているようだ。
それは大きな間違いです。
女房は、フラメンコをはじめダンスが大好きだ。
私は、楽器演奏が好きだ。
それに、俳句や小説だ。
女房も小説は好きで私より沢山読んでいる、が書こうという気持ちはない。

私は好きで水中ストレッチをしているのではありません。
この体型をなんとかしたくてやってます。
せっかくプールに入るのだから、泳げるようになればいいと、ささやかな希望はある。
だけど、本質的に女房が考える水泳と私がしているプールでの活動とは誤差がある。
おそらく私たち夫婦は、永遠に同じ目標に向かってがんばるなんてことはないでしょう。
これまで唯一、息子たちを普通の社会人に育てようという思いは一致した。
しかし、それ以外は一致する目標などありえないだろう。
ま、あっても孫の成長ぐらいだな。
しかし孫にはめったに会えないもんね~。

 

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日曜はがんばらない

2012年04月14日 | 健康・病気

もう村上信夫アナウンサーの声が聴こえないのかな、とさびしく思っていたら、
こんなところで仕事をしている。
その上、こりずに文化放送でもダジャレなんか飛ばしている。
しかし、文化放送もうまくやったね。
NHKの人気番組をそっくりいただくなんて、
こういうことはいいんですかね。
でも、鎌田實と村上信夫の話が聴けることは、私としてはうれしい。
いきなりこんなことを書きましてすみません。
文化放送の「日曜はがんばらない」(毎週日曜日10:00~10:30)という番組のことです。
私は、村上信夫アナウンサーが好きです。
このひとのラジオは「ラジオビタミン」の以前から聴いてきた。
村上信夫の人間性・会話術がいいですね。
ダジャレはイマイチかな?

ただ、私は日曜日はほとんど仕事です。
ところが「日曜はがんばらない」のホームページで番組が聴けるんです。
私も今夜、聴いてみました。
楽しいですよ。
あなたも聴いてみて下さい。

しかし、この番組のことを知ったのは、「永六輔の土曜ワイド」(TBSラジオ)です。
NHKを退職したひとの、新しい文化放送のラジオ番組を、TBSラジオで知る。
面白いですね。

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久しぶりの「ラジオ文芸館」

2012年04月14日 | 健康・病気

冬の間、私の勤務の関係で土曜日朝の「ラジオ文芸館」(NHK第1 8:05~8:45)を聴けなかった。
4月になり、今日からまた聴けます。
今日は、「証言」【作】松本清張【朗読】小野卓司 だった。

会社で出世を夢見る堅実なサラリーマン。
実は、妻に隠れて元部下の女性を西大久保に家を借り住まわせていた。
愛人の家から歩いてタクシーの走る道路まで行くときに、
家の近所に住む男と会い、思わず会釈をしてしまう。
ところが、後日、その男がある殺人事件の容疑者にされていることを新聞で知る。
あの日、その男と会ったことを証言すれば、
その男のアリバイが証明され、容疑者ではなくなる。
しかし、その証言をすれば妻に愛人の家にいたことがバレてしまう。
                             「黒い画集」(新潮文庫)所収

と、こういうストーリーだった。
最後までは書きません。
魅力的な短編だった。
この文庫本を読んでみたくなりました。

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息継ぎ

2012年04月12日 | 健康・病気

昨日、水中ストレッチのS会に行ってきた。
S会の「S」は先生の名前ですので、個人情報のことがありますからS会とします。
私は、プールに行って水着に着替えてまず“駒場温泉”に入った。
(プールの隅にあるお風呂(沸かし湯)です。ホントの温泉ではありません)
午後1時半が始まりなので、それまでに10分ほどあった。
気持ちいいなと入っていたら、Nさんが入ってきた。
Nさんは私が入るまでS会の中でただ1人の男性会員でした。
ご夫婦で入会しています。
雑談をした。
Nさんは、生まれは埼玉県の鴻巣ということを知った。
私は、長野に来るまで東京に2ヶ月ほどいたけど、所沢に34年ほどいました、といった。
同じ埼玉ということで親しみが深くなった。

1時半に水中ストレッチが始まる。
いろいろな身体の部位を動かす。
1時50分にプールの休憩になる。
1時間に10分間休憩があります。
また、“駒場温泉”に入る。
2時からも水中ストレッチをやる。
それから2時半まで続ける。
そして、5分ほど休んで2時半から水泳の練習となる。
今日、私は息継ぎをやるといわれていた。
先生が教えてくれた。
「最初は、歩きながら息継ぎの練習をするように…」
教えてくれたけど、歩きながらでは水の中での身体の位置が違うのでよく分からない。
息を吸うところになっても、肺に空気が残っていて吸えない。
それを質問すると先生が「息を吐くときは、ハーっと声を出して吐かないとだめです」という。
そういわれても、空気が吐けない。
まったくうまく息継ぎができなく情けない気持ちになった。

子どもの頃から泳いだことのない私には、水泳は難しいです。
いや、正直なところ諦めています。
学校にプールがなかった。
友だちは、近くの池や沼で泳いでいたが、そこでは4・5年に1人死んでいた。
学校ではそういうところで泳ぐことを禁じていた。
なにも今さら泳げなくてもいいじゃないか、という気持ちが私にはあります。
だけど、今からでも泳ぎたい、というささやかな思いがある。
せっかく縁があって、S会に巡り会ったのだから、泳げるようになりたい。

昨日もS会が終わってから“駒場温泉”に入る。
先生も入ってきた。
長野マラソンの話になった。
Nさんが走るという。
もう70歳はこえていると思う、すごい!
これまでも参加していてフルマラソンを4時間ちょっとで走るという。
水中ストレッチが終わってからの“駒場温泉”での会話が楽しい。

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キャベツ

2012年04月11日 | 健康・病気

今日、東京に帰った女房から、夕食をとっている午後7時過ぎに電話が来た。
「驚いたわ~、今スーパーにいるんだけど、キャベツが277円だよ。軽井沢で買ってくればよかった」
「へぇー高いな。ツルヤじゃ190円ぐらいだったかな?」
「他の野菜は? 白菜とか大根とか」
「あとのは軽井沢とあまりかわらないな」
「春キャベツ?」
「いや、春キャベツとは書いてない。群馬のキャベツだね」
「でも、今は春だから…、“春”キャベツだね」

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一句をつくる

2012年04月11日 | 健康・病気

4月6日の早朝、「新・増殖する俳句歳時記」を見たら、
「余白句会100回記念会」が4月21日にあり、
句会に入っていない一般の人の参加を募集すると書いてあった。
私は悩みました。
21日は、パンカーラでライブのある日です。
こちらにも参加したいが、句会にも行きたい。

余白句会とは「真剣に遊ぶ」をモットーとした詩人たちを中心とした句会です~

日々、軽井沢と佐久を行ったり来たりして寂しく暮らしている私は、
詩人たちがやる句会の空気の中にいたかった。
こんな機会はめったにない、今回は句会のほうに行こうと決めた。

先着20名とあった。
私はすぐ事務局にメールを書いた。
私は、「余白句会100回記念会」に参加できるかどうか分からなかったが、
パンカーラのマスターに、ライブに出られないことをメールした。
マスターに迷惑をかけてはいけないと思った。

2日ほどして事務局から参加許可のメールが来た。
それには10日までに一句投句するように書いてあった。
それで私は昨日までその一句を考えていた。
それがどうしても作れなかった。
つくづく私は俳句はダメだなと打ちのめされた。
それでもなんとかカタチにして投句しました。
もう、疲れてしまって、昨夜は九想話が書けなかった。

 

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