立待ち月

2015年09月29日 | 健康・病気

昨夜は十六夜(いざよい)でした。
十六夜とは、陰暦十六夜の月。
満月の翌晩は月の出がやや遅くなるのを、月がためらっていると見立てたもの。
(これは十五夜が満月だとい固定観念から出ているのか)
しかし、昨日の月はフルムーンだという。
十五夜より大きい月なのです。
だとしたらゼッタイ、中秋の名月より美しいに違いない。
昨夜の佐久の空の十六夜は綺麗でした。
私はいつものように夜勤だったので、ちょっと外に出て見てみた。
今日、私はテレビで、アメリカでは皆既月食だったと知った。

私が入っている句会の今月の兼題に、「十六夜」がある。
私は何をどう作ったらいいか分からない。
十五夜にはそれなりに思い出がある。
私の生まれたところでは、十五夜にはボウジボという行事があった。
藁で作ったボウジボを持って家々を歩き、その家の月見の飾りのある前でボウジボをやる。

♪ボウジボあだれ、ソバあだれ、三角ぶったらみなあだれ、こどしは豊年満作だ~

藁のボウジボを地面に打ち鳴らし、この唄をうだう。
終わると、その家のひとがお金をくれる。
お金持ちの家は、子ども1人に100円をくれる。
普通の家では、10円かな?
貧しい家では1円だ。
ひと晩回ると200円ほどにはなった。
毎年楽しみにしていた行事でした。
私が中学生の頃には、十五夜にボウジボをうだって歩くことはしなかったように思う。
もうボウジボの唄をどれだけうだってないのだろう。

今日は、埼玉の家に来ている。
今日と明日が連休なので軽井沢からやってきた。
女房の乗ったバスが夜の7時10分ぐらいにバス停に来る。
私は、埼玉の家にいるときは必ずバス停で会社から帰ってくる女房を待っている。
女房がバスの中から私を見つけると手を振る。
私もそれに手を振って応える。
なんだかんだいっても、この世の中で私に向かって手を振ってくれる女性は女房しかいない。
私は、バスから降りた彼女にそのことを話した。
女房は大笑いをした。
西友で買い物をして家まで歩く。
綺麗な立待ちの月が私と女房のあとをついてくる。
陰暦17日の夜の月を「立待ち月」という。
中秋の名月より、十六夜より、女房と見る立ち待ち月は美しいと感じた。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
とっても温かくステキなお話です (rie)
2015-09-30 18:43:22
いつも見ています。
勝手ですが、、、
最近は、軽井沢から遠くなったようで寂しい~です。
でもずっと読者ですのでこれからも楽しみにしていますヨ!
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Re:とっても温かくステキなお話です (九想)
2015-09-30 22:37:10
rieさん、ありがとうございます。

読んでいただいて、心があったかくなるような話を書きたいと思っています。
しかし、それがなかなかむずかしいです。

軽井沢のこと書いているのですが、九想話が軽井沢から遠くなっていますかね?
正直な気持ちとして、やはり自分の家のある埼玉に軸足は移っているでしょうね。
明日の早朝、軽井沢に帰ります。

これからも九想話をよろしくお願いします。
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