今朝の「ラジオ文芸館」(NHK第一 8:05~8:45)で、久しぶりに朗読を堪能した。
2014年5月3日放送のアンコールで藤沢周平の「女下駄」だった。
石澤典夫アナウンサーの語りがよかった。
下駄職人の清兵衛とお仲はお似合いのいい夫婦だ。
女房に死なれた男と、亭主と別れた女がやっと見つけた幸せだった。
しかし、ある日、取引先の手代長次郎が下駄の品定めをしながらこういうことをいった。
「こちらのおかみさんが男の人と歩いているのを見たのです」
それを聞いてから清兵衛は、女房がどんな男と会っていたのか気になってしょうがない。
惚れた女房の過去に疑いを抱く清兵衛の心の揺れ。
心乱れて酒を求めて歩く清兵衛。
ところが女房のお仲の会っていた男とは…。
藤沢周平の文章がいい!!
静かな感動を味わった朝でした。