ホントのところ

2024年01月24日 | 暮らし

昨日の夕食のときの私と妻の会話。
「うちは昔から外食をしなかったね」と私。
「……」妻。
「息子たちも外で食べたいといわなかったね」と私。
「だって、うちはそのころお金がなかったんだもの」と妻。
「……」私。
「外になんて食べに行けなかったのよ」と嘲るように小さく嗤う妻。
「今、外食に行かないのは……?」
「外食に行けるお金なんて、ないじゃない」
何バカなこといってんの、とでもいいたそうな妻。

あれ?妻はよく、次のようにいっていた。
「外で食べるより、安い食材を買って家で作って食べた方が美味しく食べられるよ。
私は料理を作ることが好きなんだ」
あれは本音じゃなかったんだ。
つまり私の収入が少なかったから、外食に行かずに家で食べていたということなんだ。
私は、なんておめでたい男なのだろう。

高卒の私は68歳まで働いてきたが(それ以降はシルバー人材センターの仕事)、
多くは転職した会社が不景気になったり倒産して、25回以上転職をしてきた。
ギター製造、薬品製造、大学生協での販売員、デパート販売員、広告の営業、時計加工の下請け、
印刷会社、工場の製造員、工場の資材購買部、工場の生産管理、出荷担当、障害者支援NPO法人、
警備員、文化施設管理、マンション管理人などの仕事をしてきた。
文句なしに私の収入は少なかった。
妻と双子の息子と私の4人家族、生活するのは大変でした。
それでもなんとか息子たちを大学に行かせ卒業させた。
やはり外食には行けないよな。
妻は、外食が嫌いなわけじゃなかったんだ。
こんな貧しいわが家の家計のやりくりをしてくれた妻に感謝です。

現在、私と妻は無職です。
でも、春になったら仕事をしようと考えています。
ネットの求人情報を見ると、70代でもマンション管理人などを求人している。
妻は、大学や会社の清掃人の求人を探している。
少しでも収入を得て、旅行でもしたいです。
その前に外食をしたいですね。

コメント
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