空飛ぶタイヤ(上・下)

2018年08月05日 | 健康・病気

空飛ぶタイヤ(上・下) (池井戸 潤著 講談社文庫)を読んだ。

世田谷区等々力にある「赤松運送」のトレーラーから外れたタイヤが、
歩道を歩いていた主婦と子どもを直撃した。
赤松徳郎は、その中小運送会社の二代目社長だ。
その日から赤松の地獄の日々が始まった。
事故はマスコミの注目するところとなり、ニュースで繰り返し報道された。
事故車両を運行していた赤松運送はどう見ても「加害者」だった。
事故を起こしたトレーナーを製造しているホープ自動車が、
事故の原因は、赤松運送の整備不良という結論を出した。
それから赤松社長は、事故のことを調べる鬼となった。
会社が倒産寸前の状態で、この事故の真相を調べていく。
大企業であるホープ自動車の、地に落ちた“企業体質”をあばいていく。
いや~池井戸潤は素晴らしい。
実際にあった事故をモデルにしてこれだけの小説にした。
大企業や中小企業の体質、働いている社員の心を知らなければこの小説は書けない。
ストーリー展開が素晴らしい。

“あらすじ”は書きません。
私は、この小説を読んでいて2度泣きました。
とても面白い小説です。
ぜひ、あなたに読んでいただきたいです。

コメント
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