爺ちゃんがんばる！

今日、仕事から帰って女房にメールを書いた。
> 家に着いた。
> 買い物してない。
> ツルヤに行くのも面倒になった。
> 食事のこと考えるのが厭だね。
> もう食べないで生きていたい。

コタツでテレビを観ているうち横になり、そのまま8時過ぎまで寝てしまった。
私の勤める施設では、日曜日に利用者が多いときがある。
今日は多かった。
それでかなり疲れてしまった。
いつも買い物をしてくるツルヤによってくる気力もなかった。
目が覚めて、食事の準備をする気もない。

テレビで「八重の桜」をやっていたが観る気も起きない。
（3回観ないことになる。もうだんだん観なくなるんだろうな）
うだうだ考えているうちに、腹が減ってきた。
しかたない何か作ろうと思った。
何かといっても家にあるのは冷凍した豚肉と野菜ぐらいだ。
コタツから這い出て台所に行く。

まず、味噌汁を作ろうと思った。
じゃがいも・大根・人参・白菜を切った。
それらを鍋に入れ、水をたしてガスバーナーに点火した。
野菜炒めも作ろうと考えた。
そのとき「メールが来ました」とコタツの上のケータイがしゃべった。
濡れた手を拭き、携帯電話を操作してメールを見た。
女房からのメールだった。
Subject「Tちゃんからのメールだよ」
長男の嫁からのメールを転送してきたのだ。
Uの花粉症が酷いことになっているが、みんな元気なこと、
孫が3ヶ月になったこと、会う人会う人が「3ヶ月に見えない」ということ、
今日、孫の写真を撮りに行き、そのあと簡単に家で御食い初めをしたこと、が書いてあり、
そして2枚の写真が添付してあった。

その孫の写真を見て、私は胸が熱くなった。
ちっちゃな寝姿、はっきりした顔。
私は、さっきまでの自分を反省した。

　  だめだ、ダメダ、おれはつまんないことで落ち込んでいてはいけない。
　  I ゴメン。爺ちゃんはがんばる