駒場公園屋内プール

2012年03月28日 | 健康・病気

昨夜、女房がいつものように仕事が終わってから高速バスで軽井沢に来た。
女房は中軽井沢のバス停から家までが暗くて1人で歩くのは怖いという。
私が家にいるときは迎えに行くが、昨日は仕事だったので家にはいなく行けなかった。
女房から10時過ぎに「家に着いた」とメールが来たときはホッとした。

今日、私は以前女房が話していた田中本家博物館や高橋まゆみ人形館にでも行くのかと
心の準備をしていたら、まったく想定外のことをいう。
「プールに行こう」というのです。
まったくあの人はきまぐれで困ります。(何とかして下さい)

今朝もおそらく氷点下だったと思う。とても寒かった。
こんな気温のときにみなさん、プールに行こうなんていう気持ちになりますか?
まして私は泳げないのです。
外は曇り空、氷点下の軽井沢でプールに行こうという発想はただもんではありません。
しかし、私が女房に逆らえるはずもありません。
おとなしく従います。
部屋の掃除をして2人が車に乗ったのは11時前だった。
まずプールに入る前に、農協の売店に行って野菜を買おうと思って行くと定休日と看板が出ていた。
ここの野菜が安いと知ってから佐久に行くと必ず買うようにしていた。
女房は助手席で地団太を踏んで悔しがった。
彼女はいかに安く食材を手に入れるかということに命をかけている。
あきらめて駒場公園の屋内プールに行くと営業時間が午後1時からとなっていた。
私と女房はがっかりして時間つぶしにとイオンに行った。
女房は100円ショップ、私は楽器屋に行き歌の本を探した。
4月のパンカーラでのライブに歌う曲を見つけるための、いい本はないかなと考えたのです。
なかったので隣の本屋で探した。
「オールヒット曲ニューミュージック&J-POP2012歌詞&楽譜372曲」(自由国民社)を購入した。
女房が昼飯のパンとおにぎりを買っている間私は車で昼寝をした。

駒場公園の駐車場に車を停め食事をした。
食べ終えてプールに向かって歩いていくが、私は気持ちが沈んでいく。
私たちはプールの窓の外から中を覗く。
「プールが綺麗になってる。何人か泳いでいるよ。行こういこう」
女房が子どものようにはしゃいでいる。
私の気持ちはますます下降していく。
自動券売機で入場券を買う。一般の人は300円だった。
去年改装されてオープンしたのでロッカーなどが新しい。
私はどのようにしていいのか分からずいろいろな書き物を読む。
濡れた身体で更衣室に入らないようにと書いてある。
ということはプールから帰って来たときどうするんだ?
「身体を拭くタオルを持ってプールに行くように」と更衣室を出るあたりに書いてあった。
こんなことは更衣室に入ったところに書いてあるほうが親切ではないかと不愉快になった。

まぁそんなことはどうでもいいです。
心細い気持ちでプールに行くと女房がプールに入っていた。
私を見つけて上がってきた。
「プール綺麗になっていていいよ」と明るい。
この人は、どこでも生きていけると思った。
一緒にプールに入る。
水が冷たい。といっても温水のはずだ。
肩までつかって歩き出す。
気持ちよかった。
すぐチャイムが鳴った。
休憩時間のようだ。

ヒーターのある部屋で女房といるとどんどん人が入ってきた。
みんな中高年の女性です。
私は、下を向いているしかなかった。
ある女性が女房に話しかけてくる。
私は知らんぷりをしていた。
みんな水泳サークルの人たちだった。
「今から、水中ストレッチをやりますから一緒にやりましょう」ということだった。
女房が嬉嬉としてやろうと私をうながす。
なんでこんなところで女性にまじって水中ストレッチをしなくてはならないんだ、思った。
でも、興味もあった。
なにしろ私はなんとか痩せたいといつも考えている。
タバコをやめて5キロ太ってしまった。
何かをしなければいけないという強迫観念に常に襲われている。
プールに入り女房の隣で水中ストレッチをやることにした。

指導者がプールの上から自分の動きを見せて指導してくれた。
私たちは水の中でその動きを真似た。
けっこう激しい動きをさせられるが、水中なのでそれほど負担はない。
ときどき女房と顔を見合わせる。
彼女が楽しそうだ。
私だって楽しかった。
東京で知り合って結婚して30余年、まさか長野県の佐久市で水中ストレッチをしているなんて…、
人生は分からない。
水中ストレッチが終わる頃チャイムがなり休憩時間になる。
こんどは熱いお風呂に入る。気持ちいい。

ストレッチのあとは泳ぎの練習だった。
みなさん、泳いでいく。
今日初参加者は、女房と私のほかに1人の女性がいた。
指導者が3人に「なんでもいいですから泳ぎを見せて下さい。泳げない人はバタ足でもいいですから」という。
女房はクロールを泳いだ。
それを見て先生が何か話していた。
次に私の番だった。私は平泳ぎをやった。
私は迷ったがこれまで泳ぎらしい泳ぎは平泳ぎしかしたことがない。
これでも若いときは平泳ぎで50メートルぐらいは泳いだことがある。
おそらくみっともないかたちの平泳ぎだったと思うけど…。
5メートルほど泳いだ私を見て先生が、
「それではクロールを練習しましょう」という。
「……」
まずバタ足をすることをいわれた。
それで壁まで行き戻ってきたあたりで先生がまた話してくれた。
両掌を重ねてカブトムシの角のように上に反らせてバタ足をやるようにいう。
それで壁まで行き先生のところにくると、
「ちょっと早いですが…」といって手で水のかきかたを教えてくれて、それで泳ぐようにいわれた。
なんかこれまで私はクロールの練習などしたことがなかった。
しても自分でやっていて自虐的な気持ちでしていた。
どうせ自分の動きなんてみっともないのだろう、と。
しかし、今日は自然に身体を水の中で動かせた。
先生の指導のしかたがうまいな、と思った。

そのサークルは、毎水曜日の午後1時半からやっているという。
もう20年以上続いているサークルだった。
ぜひ、一緒にやりましょう、と誘われた。
女房は当然東京にいるので入れない。
1人で参加するしかない。
でも、たまたま今日縁があって水中ストレッチと水泳の指導を受けた。
これまで泳げなくて劣等感があり、いつかきれいに泳いでみたいという希望があった。
現在75キロのこの体重をなんとか平均体重の63キロには無理だが落としたいと思っている。
だったらやってみようか、と思う。
実は、女房は3月から東京でスポーツジムに入って週に何回か泳いでいた。
そんなことがあって今日、佐久のプールに行ったのです。
どうせ休みの水曜日、私は昼にニセビールを飲んで午後は寝ているのに決まっている。
今、私はこのサークルに入ろうと考えています。
もし、クロールで長く泳げたらステキだ。

帰りの車の中で女房がいう。
「先生がなんでもいいから泳いで下さい、といったときに平泳ぎはないよね。笑っちゃったよ」
なにがおかしいのかと私は思った。
なにしろこれまでの私は平泳ぎしか出来なかったのだ。
でも、あらためて考えると“平泳ぎ”はへんだったな、バタ足でもやったほうがよかったかな、と反省した。

コメント (8)
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