親の呼び方

2010年05月10日 | 健康・病気
昨日は、母の日でしたね。
昨夜の11:02、女房からメールが来た。
長男の嫁から紅茶が届いたという内容だった。
写真が添付されていた。
あのひとのうれしさがひしひしと伝わってきた。

私の母は、90歳まで生きた。
亡くなる3年前ほどから世の中のすべてが分からない状態でした。
私が、母のいる特養老人ホームに行くと、
「どちらさんですか?」と訊かれた。
「かあちゃん、おれだっぺな」といっても詮無いことだった。

土曜日、「永六輔の土曜ワイド」(TBSラジオ 8:30~13:00)で、
永六輔が作詞した「こんにちは赤ちゃん」で、
「私がママよ」と書いてから世の中では、
「お母さん」から「ママ」と呼ぶようになることが増えた。
そのことを詫びたいといっていた。

うちも息子たちに「パパ、ママ」と私たちのことを呼ばせていた。
私としては「お父さん、お母さん」としたかったのですが、
女房が赤ちゃんのうちに「パパ、ママ」といわせてしまったので、
夜にしか家に帰れない私は、それに従うしかなかった。
その副作用として、息子たちは中学生になる頃から
私たちのことを呼ぶのに、「パパ、ママ」といわなくなり、
両親を呼ぶ方法を失ってしまった。
そのときから現在まで、
私は息子たちから“父親”として呼ばれていない。
これは悲しいことですね。

私は、両親を「とうちゃん、かあちゃん」と呼んでいた。
成人して2人を東京見学させたときも、山手線の中で
「とうちゃん、かあちゃん」と呼んでいた。
ちょっと恥ずかしかったが、子どものときからそう呼んでいたのだから、
そのときになって変えられない。
1週間後に亡くなる病院で看病していたときも、
父を「とうちゃん」と呼んでいた。

息子たちは私たちのことを現在、
「おやじ・おふくろ」と呼んでいるらしい。
でもこの呼び方は、私たちに直接いってくれないだろうな。
「おやじ」でもいい。呼んで欲しい。
コメント
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