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姉からの電話

2005年11月13日 | 健康・病気
私には3人の姉がいる。
その一番上の姉に、どてらと綿入りはんてんを
縫ってもらったことは以前書いた。
その姉に先週、御礼としてお菓子とお金を送った。
いくらぐらいの御礼をしたらいいか分からないので、
とりあえず2万円にした。
あれだけのものだからそれぐらいかな、と思った。

長姉は、私より15歳上だから68歳になる。
私が小学4年のとき結婚して家を出たので、
あまり一緒に暮らした思い出はない。
田舎で小さな駄菓子屋をやっていて、
義兄は会社を退職してぶらぶらしていた。
34、5で独身の息子と3人で暮らしているのだが、
姉は、その息子の結婚のことをいつも心配している。

土曜日の夜の8時過ぎ、姉から電話がかかってきた。
「今日、届いだよ。こんなごどしなぐってもいがったのに。
 きれは母ちゃんの着物だし、綿代だけだら5千円もしねぇのに。
 あれはあづがっておぐよ」
「縫い賃だよ。大変だったっぺな、あんだげ縫うのは」
「いいんだよ。店番しながらやってんだがら」

姉は7、8年前、頭に腫瘍ができて手術してとった。
今年の夏は、腕を脱臼して大変だったという。
私も春に肩を脱臼したので、そのことを話した。
私は久しぶりに姉の甲高いやさしい声を聴き、
涙が出そうになった。

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