遠藤憲一主演NHKスペシャル「ドラマ 星影のワルツ」(NHK総合 夜9時放送)を観た。
南相馬市の自宅で津波にのまれた60歳の大谷孝志は、自分の家の屋根の一部に乗り漂流していた。
さっきまで一緒にいた妻恭子はいない。
福島沖15㎞の海で屋根の一部に乗って漂流する男が1人、絶望と戦っていた。
耐え難い寒さと渇き、押し寄せる瓦礫、目の前で爆発する福島第一原発。
孝志は、水分補給のために自分の臭い尿を飲む。
死を覚悟し、なんでもない暮らしをしていた妻との日々をふりかえる。
漂流して3日目、イージス艦に救助された。
「恭子、生きろというのか」
クラゲの光に励まされ、妻の愛唱歌「星影のワルツ」で生きる力を取り戻す。
あたりまえの日常がどれほど尊い時間だったか…。
実際の救出映像やニュース映像がところどころに使われ、10年前の震災の記憶がよみがえる。
人間の生きる力と家族の絆を深く描いていた素晴らしいドラマでした。
<再放送>
NHK総合 3/11(水)24時47分〜
BSプレミアム/BS4Kで4/24(土)19時30分〜※89分拡大版
<動画配信>
NHKプラスで3/14(日) 21:59 まで配信中
「だれかに話したくなる山本周五郎日替わりドラマ」
(NHK-BSP 2月18日(木)・19日(金)・23日(火・祝)・24日(水)・25日(木) 夜7時)
きっと誰かに話したくなる“ほろっ”といい話!山本周五郎の短編を30分ドラマ化!
山本周五郎原作の「はたし状」「泥棒と若殿」「晩秋」「女は同じ物語(前・後編)」
を5回シリーズでドラマ化。
「はたし状」
藤島英之助、今泉第二(だいじ)、八木千久馬、和田しのは幼馴染みだった。
その中で英之助と第二は大親友だった。
第二は幼馴染のしのと婚約したが、参勤交代で江戸勤めとなり江戸に行った。
江戸に住む第二に父親から、しのから婚約破棄されたとの手紙が届く。
やがて千久馬から、英之助としのが結婚するという手紙が来た。
第二は絶望し、心をふさぐ。
3年あまりたって江戸から帰った第二は、英之助に「はたし状」を出す。
親友とはいえ、婚約者を奪ったことは許しておけなかった。
だがある日、しのが現れ、英之助としのが結婚した本当の理由を語り始める。
「あなたが江戸に行った秋のことです。私が裏山に山菜とりに行くときに、
千久馬様が一緒についてきたのです」
そのときにしのは、千久馬に辱められた。
そのあと千久馬は、結婚しようといったが、しのは辱めを受けた男と結婚したくはなかった。
しのは、自害しようと川に向かったときに英之助に助けられた。
生きる力を失っていたしのを、英之助は励ましてくれた。
「ただ怪我をしただけだ、自分がその怪我を治そう。自分を医者だと思って嫁に来い」
結婚してから英之助は、第二のことを考えて苦しんでいた。
英之助は第二との友情が破れることが一番辛いことだった。
英之助のそんな苦しみも分からずにいた自分を、第二は嫌悪する。
しのを迎えにきた英之助に、第二は詫びる。
<以下の番組説明はNHKサイトより>
「泥棒と若殿」
成信は、家督争いの末、廃れた屋敷に隔離されてしまう。ある晩、屋敷に忍び込んだ泥棒・
伝九郎と出会った成信は、何故か泥棒を気に入り、一緒に暮らすことになる。それは、成信
が初めて味わう人間らしい暮らしだった。だが、そんなある日、成信の元に家来が訪れ、
家督を相続してほしいと伝える。
今の暮らしを守るか以前の暮らしに戻るか、成信は苦悩する。
「晩秋」
都留が身の回りを世話することになった進藤主計(かずえ)は、父を切腹に追い込んだ仇で
あった。世話をしながらも、懐刀を忍ばせ仇討ちの機会を伺う津留。しかし、一心不乱に書
き物をし質素を守る主計の姿は、非道を重ねてきた男には見えなかった。そんなある日、津
留は、その書き物が藩政を大きく揺るがす内容であることを垣間見てしまう。
「女は同じ物語(前編)」
城代家老の子息・広一郎は、許嫁に見向きもしない女嫌い。案じた母は「綺麗な侍女をつけ
れば、女に興味を持つだろう」と“紀伊”という侍女を広一郎につける。次第に紀伊を女と
して意識し始める広一郎。そして、紀伊が佐野要平という男からしつこく縁談を迫られ困っ
ていることを知った広一郎は、意気揚々と解決に乗り出す。
「女は同じ物語(後編)」
決闘の末、広一郎は佐野要平に紀伊から手を引くことを承知させる。そして、許嫁“つな”
との婚約を解消し、紀伊と結婚したいと考えるようになる。しかし、両親は大反対し、紀伊
は暇を出されてしまう。広一郎はとうとう許嫁“つな”との祝言の日を迎えてしまう。
全部よかったですが、その中で「はたし状」が一番山本周五郎という感じでした。
私は久しぶりに、山本周五郎の短編集を読んだ気持ちになりました。
この「山本周五郎日替わりドラマ」は、またいつか新しいものが放送されるそうです。
楽しみです。
「カンパニー~逆転のスワン~」(NHKBSP 22:00~)が昨夜で終わった。
【原作】伊吹有喜『カンパニー』
【脚本】梅田みか
【音楽】田渕夏海
【バレエ監修】熊川哲也・Kバレエカンパニー
妻に離婚を要求されたサラリーマン・青柳(井ノ原快彦)と、
選手に電撃引退されたトレーナー・由衣(倉科カナ)は、
ある日勤め先の製薬会社から敷島バレエ団への出向を命じられる。
世界的プリンシパルの高野が踊る冠公演「白鳥の湖」を成功させないと、
青柳と由衣は、会社からリストラされるだろう、と上司にいわれる。
2人は「白鳥の湖」の公演が成功するように努力するが、
高野の故障、配役変更、チケットの売れ行き不振と次から次へと難題が起こる。
青柳と由衣の献身的な努力が実を結び、奇跡のチケット完売で
公演初日を迎えた新解釈「白鳥の湖」。
満員の観衆を前に、高野(宮尾俊太郎)は難易度の高い舞いを
次々と成功させて会場を魅了していく。
しかし、公演の中盤にさしかかると、舞台上ではとんでもない危機が・・・。
上演の続行に暗雲が垂れ込める。
面白かった。
私は、このドラマが毎週楽しみだった。
最近観たドラマでは私としては一番です。
それにしても私は、バレエ「白鳥の湖」というものに無知でした。
このドラマを観てほんの少し、「白鳥の湖」というバレエのことを知りました。
バレエ「白鳥の湖」を観たいと思った。
熊川哲也・Kバレエカンパニーが、Bunkamuraオーチャードホールで、
2021年3月24日(水)~3月28日(日)やるんですよね。
観てみたいです。
「第43回 創作テレビドラマ大賞 ゴールド! 」を観た。
主人公の藤竜也の演技がよかった。
運転免許を取得して50年以上。
柴田政継(藤竜也)は自分の運転に自信を持っていた。
そんな柴田が、認知症の妻・冨美代(吉行和子)を乗せての運転中に、
ある交差点で若い警察官・西井(坂東龍汰)に停止を求められ、
信号無視で生まれて初めて違反切符を切られてしまう。
そこからドラマは始まる。
運転免許を取得して50年以上、ただの一度も交通違反など犯したことはない主人公。
最愛の妻・冨美代は夫である柴田の大切なひとだ。
いや~、じつに今の日本の深刻な問題を真っ直ぐに描いているドラマでした。
私も何歳まで車の運転をしたらいいのだろう?と真剣に考えました。
女房にはボケてほしくないですね。
あのひとより1秒でも先に死にたい私です。
次の日、おしんが酒田を去るという夜、加代と浩太とおしんの3人で酒を飲む。
「オレたち3人はつまんない運命だのう」と加代が愚痴る。
そのときに浩太がいう。
「世の中の人で自分の思いどうり生きている人なんかいやしないよ。
みんな何かにぶち当たって、それ乗り越えようとあがいたり諦めたりしながら、
いつの間にか自分じゃ考えてもいなかった人生を歩いてる。
それを恨んでも悔やんでもどうしようもないことだよ。
そのときそのときの幸せを見つける努力をしなきゃ・・・。
じゃないと、一生幸せを知らないで終わってしまうことになる。
よし、いつか今度会えるときは、みんなが歩いてきた道を
笑って話し合えるようになりたいな」
そんなことがあって翌日、おしんは伊勢に向かう。
浩太(渡瀬恒彦)のいうことをしみじみと聞いた。
“自分の思いどうり生きている人なんかいやしないよ”
“そのときそのときの幸せを見つける努力をしなきゃ・・・。”
橋田壽賀子の思いが伝わりました。
(私は毎日録画予約で、「おしん」「なつぞら」とこれをハードディスクに録画しています)
今日は、三平が服毒自殺をしたエピソードをやっていた。
三平は、美大へ行く夢を持っていたが、経済的に行けなく諦めて農業をしていた。
軍事教練のとき、戦争に行きたくない理由を「死ぬのが怖いから」と教官にいってしまう。
そのことで、教官たちから目をつけられひどい扱いを受けるが、
それでも戦争に反対の立場を変えなかった。
赤紙が来て、山に逃げると兄弟たちにいう。
従兄弟の鉄兵は、山に逃げ、そのあと死んだと聞かされていた。
三平は、鉄平は“死んでいない”と思っている。
三平は山に逃げることをみんなに反対され、服毒自殺をする。
そんなことが近所にバレたら大変なので公一(長男)は、
三平は屋根の修理をしていて落ちて死んだことにする。
つらい話です。
私ももしあの時代に生きていたら、戦争には行きたくない。
人を殺すことも、自分が死ぬことも厭だ。
兵役逃れをすることは、現実的に難しいことだろう。
そうだとしたら私は、死ぬしかないと考えるでしょうね。
ホントのところは分からない。
死ぬことも大変です。
さあ、「やすらぎの刻 道」のこれからはどうなるのだろう?
倉本聰の力仕事が楽しみです。
ラグビーのことはよく分からないので、
ドラマが始まるときに観るのやめようかと思ったこともあった。
でも、池井戸潤の小説は好きでけっこう読んでいる。
そんなことでなんとなくドラマを観ることにした。
面白い。
大泉洋は、基本的に好きではない。
松たか子は大好きです。
そんなことはいいのですが、ストーリーの展開がいい。
おもしろいです。
今日、ドラマを観ていて「ドロップゴール」ということを初めて知った。
「ドロップゴール」で3点入るという。
私はこれでも高校生のときに、体育の授業でラグビーをやった。
そのときは、ただもういやでいやでしょうがなかった。
私は基本的に身体を動かすことは苦手です。
野球もサッカーもへたです。
なので毎日クラブ活動をしたかった私は、中学生になって吹奏楽部に入った。
第28回FMオーディオドラマ脚本募集佳作受賞作の
「明日の花たち」が、
本日午後10時からFMシアターで放送された。
農家の後継ぎとして村に残された研吾と春太が、
夢も持てずに無気力な日々を送っていた。
研吾は、ふとしたきっかけで知り合った理作の
農業を手伝うようになる。
春太がバイクで車と衝突、車を運転していた女性は、
フロントガラスで顔に傷をつくる重傷だった。
その女性は、
東京からUターンしてきた理作の姪、加奈だった。
春太も理作の農業を手伝うこととなった。
米収穫が終わると、
杜氏として埼玉の造り酒屋に行く理作と研吾、春太。
春太は、加奈が入院中も毎日見舞いに行ったが、
埼玉に来てからも
事故を起こした責任感から手紙を出していた。
そういうことから春太と加奈は結婚することになる。
研吾はまだたしかな決意にはなっていないが、
理作に農業と杜氏の仕事を教えてもらい
生きていこうとする。
というストーリーでなかなか爽やかなドラマだった。
理作の声は聴いたことがある声だと思ったら山谷初男だった。
この人はむかしから好きだった。
作者の菊池さんは、同じ所沢の空の下、
どんな気持ちで聴いているのかなと思った。
うまい酒を飲んでいるだろうな。
毎週ポストに入っている「ショッパー」という
タブロイド判のフリーペーパーがある。
そこに載っていたある記事に私は、
いたく心を揺すぶられた。
<5日に「明日の花たち」オンエア>
という見出しのその記事には、
所沢市の菊池一雄さん(55)が書いた脚本
「明日の花たち」が、
「第28回NHK仙台放送局FMオーディオドラマ脚本募集」で
佳作に選ばれた。
応募したのは103人。入選なし。佳作3人。
その中で菊池さんの作品だけが、
5日の午後10時からNHK-FMでオンエアされる。
と書いてあった。
岩手出身の菊池さんは、高校時代演劇部を立ち上げ、
そのころから脚本を書いてみたいと思った。
22歳で所沢へ。そして会社勤めの毎日。
40歳のとき勤めを辞め、ペット専門葬儀社設立。
「今やらないと後悔する」と会社経営の傍ら、
週に3回六本木の日本放送作家教室に通い始めた。
通い始めて15年。
受賞の知らせを受けたときは、
「やっと一歩が踏み出せたと思いました」と菊池さん。
作品「明日の花たち」は、
農家に生まれた3人の若者の悩みと成長を描いているらしい。
「自分が農家の長男に生まれながら出てきてしまいました。
だからこそ農家の人たちへの応援歌を書き続けたい」
5日にはなんとしてもラジオを聴こう。
こういう人がいるんだと思うとうれしかった。
同時に自分が情けなかった。
なんとかしよう。
なんとかしなくっちゃ。
BS2 でやるというので完全に観てやろうと考えていた。
それなのに月曜日の午後10時ごろは寝ていた。
11時過ぎ目覚め、急いでテレビをつけた。
観終わって、(なるほど)と思った。
そこそこ私のむかし経験した恋心を呼び覚ましてくれた。
これじゃ、日本のおばさま方のそれも、
叩き起こされたに違いない。
火曜日は12時半に目覚め、
水曜日はコタツで朝まで寝ていたので観られなかった。
何が完全に観てやろう、だ。
しかし、今夜は観た、「冬の嵐」と「疑惑」の二話を。
女房は仕事先の年賀状をプリントアウトしていた。
1,500枚以上印刷するのでここのところ毎日やっている。
最初私は、パソコンを立ち上げてテレビを観ていたが、
字幕スーパーなので目を離すわけにいかなくて、
結局パソコンを終了させた。
私がかなりドラマに入り込んで観ているのに、
女房が脇でうるさい。彼女は、夏のときほぼ全部観ていた。
そうとうはまって毎週土曜日を待ちわびていた。
「『冬ソナ』は登場人物が少ないから分かりやすいよ」
「ミンヒョンの会社は次長しかいない」
「街のシーンでも2人だけなんだ。通行人はほとんどいない」
「あれだけ偶然があると、シラけるよ」
「高校の同級生が10年後もかたまっている」
あんなに夢中になって観ていたのに酷評する。
私も素朴に思うことを女房にいう。
「ミンヒョンの18歳までのことはどうなの?」
「知らない。それをいったらドラマにならないよ」
「チュンサンとミンヒョンの母親は同じなの?」
「そうよ。世界的な音楽家でいつも旅してるんだ」
「母親は2人が同じ人物だってこと知ってんだろう」
「チュンサンのときは母親に冷たくて、
ミンヒョンはやさしいから、
むかしのチュンサンに戻って欲しくないんだって」
「チュンサンの骨とかお墓はどうなっているんだ?」
「ミンヒョンが就職するとき、
戸籍謄本とか市役所で取らなかったのかな。
そうすれば自分がチュンサンだったことが分かるのに」
「そんなの知らないよ」
「親同士も高校のとき友だちで、
子どもたちも友だちだなんて無理があるな」
私は夏のとき、最後の二話を観ていた。
サイヒョクの父親、ユジンの母親、チュンサンの母親は
高校生のとき関係があった。
なんだかんだ文句をいいながら私は「冬ソナ」を観ていた。
けっこうはまっている。
いや、かなりのめり込んでいる自分を隠せない。
景色がいい。登場人物のセリフが心を揺らす。
私の“恋心”を誘う。
起きていれば、明日からも観続けるだろう。
ちなみに私は、チェリンが好きだ。
「冬のソナタ」ファンのみなさま、よく観ていないのに
“とんちんかん”なこと書きましてすみません。
「冬のソナタ」をまったく知らないみなさま、
登場人物の名前を書かれても、
何がなんだか分からないですよね。
こちらのサイトを見て下さい。あらすじが書いてあります。