写真は、戸建ての内覧会で、キッチンの調味料ラックを引き出してみたところです。引き出してみると、途中で、換気の給気口のカバー(赤の矢印部分)にぶつかってしまいます。これでは調味料ラックをフルに引き出すことは出来ません。
内覧会では全ての扉や引き出しを開けたり、引き出して、様子を見る必要があります。実際に引き出してみないとわかりません。これは引き出しのケースですが、扉も同様で、扉もいっぱいに開いてみて、ちゃんと最後まで開くか、変なところにぶつからないかを確かめなくてはなりません。
写真のケースでは、給気口は壁を貫通していますので、給気口の位置を変更するのは簡単ではありません。そのような事情から、今回の場合は、引き出しがぶつからないように、もっと薄い給気口カバーに交換することになりました。(7928)

極めて稀なケースですが、ここの、取り付け金具から、漏水が起きたことがありました。いつもは、見ないところですので、突然、水があふれ出てきて、なんでこんなことが、と驚くばかりです。
この蛇腹ホースは、はめ込み式の金具で取り付けてあります。漏水が起きた原因は、上の蛇腹ホースの取り付け金具のパッキンを入れ忘れていたのです。この水漏れにより、キッチンの交換、フローリングの張替え、壁クロスの張替えと大変なことになりました。
内覧会の時は、シャワーホース水栓も水を出して使ってみて、シンク下の取り付け金具から漏水していないか、チェックして下さい。また、シャワーホースが、スムーズに伸縮しないこともありますので、数回、伸ばしたり、縮めたりして、スムーズに伸縮できるかもチェックしてみて下さい。洗面所にシャワー水栓がある場合には、同じようになります。(711)
写真はマンションの内覧会で撮りました。写したところは、キッチンのガスレンジの下の引出しを外して、奥の部分です。このキッチンはガスレンジが付いていますが、将来、IHにも変更できるように、ここまで電源は来ています。
3本のケーブルがありますが、左が食洗機用で、現在設置されているので、コンセントにプラグが入っています。真ん中のケーブルは電子コンべック用で、将来、設置される場合には、ここにつなぎ込みます。右のケーブルはIH用で、これも将来、ガスから変更される場合には、ここにつなぎ込むだけでよくなっています。ですので、特別な電気工事は不要です。
新築マンションでは、ほとんどの場合、写真のように設計されておりますので、将来、IHに変更を考えている方は、内覧会の時点で、法外な工事代金を請求されないためにも、ガスレンジの裏の状態を確認しておくのが良いでしょう。(01)
写真は、マンションの内覧会で、キッチンのワークトップ(天板:キッチンの最上部の調理台部分)とシンクの間を撮ったものです。赤い付箋が貼ってある下の隙間をご覧下さい。ワークトップとシンクの間の接着剤が切れているのが分かります。切れて、1㎜ほどの隙間が出来てしまっています。システムキッチンは工場で作られ、現場では据え付けられるだけです。ですので、こうした接着不良は工場で製作される際に生じてしまったものです。
食器を洗えば水は周囲にもはねていきます。このようなところに隙間があれば、はねた水がそこから入ってしまいます。水が入れば、内部でカビます。水を毎日使うところで、このような隙間があってはなりません。内覧会では、細かい部分も良く見て下さい。お部屋の中を見る際には、上からだけでなく、横からも、下からも、チェックが必要となります。(8720)
写真は、マンションの再内覧会の時に、キッチンから廊下に出て行けるドア部分を撮ったものです。ご覧頂きたいのは、ドアの取っ手の上に付いている鍵(赤の矢印部分)です。実は、最初の設計段階では、この鍵は付いていませんでした。2週間前の内覧会で「廊下から急に、このドアを開けたら、危険だ!」と売主に指摘をしたら、鍵を付けてくれました。
このドアは、キッチン側に開くようになっています。このドアを開けると、廊下に出て、玄関に行けます。キッチンに居て、ピンポンと鳴ったら、すぐ玄関に行ける、便利なドアです。そういうドアですから、子供が帰ってきたら、「お母さん、ただいま」と急にこのドアを開ける可能性もあります。その時に、お母さんが、左側に見えるIHクッキングヒーターで天ぷらでも揚げていたら、大きな事故につながってしまうかもしれません。
そのような危険性を防ぐために、調理をする時には、こちら側から鍵をかけることが出来れば、安全性は高まります。内覧会に行きましたら、このような危険性がある箇所もチェックしてみて下さい。設計に関する事項になりますが、安全性に問題があれば、それなりの対策を実施してもらう必要があります。(712)
写真は戸建ての内覧会で撮りました。写したのはキッチンのレンジフードの端の部分です。ご覧になって頂きたいのは、赤の矢印で示した「シールが切れてる」と書いたところです。よく見て頂くと、レンジフードと壁側のパネルとの隙間は、奥の方から白いシール材で塞がれているのが分かります。でも、レンジフードの途中で止めてしまっています。
これでは、調理した際には、下から油煙などが隙間に入って行きますし、上からのホコリなども溜まってしまいます。従い、これらを防ぐために、シール材を延ばしレンジフードの幕板まで打つのが良いです。幕板とは、レンジフードの上部にあるファンの前にあるパネルです。内覧会では、このような部分のシーリングの状況も確認して下さい。(41111)
写真はマンションの確認会で、キッチンのカウンターを撮りました。ここのお宅は、キッチンカウンター天板に天然大理石を使っています。天然のものには自然の趣があります。紛らわしいのですが、キッチンカウンターに人工大理石というものもあります。人工大理石とは、砂を樹脂に混ぜ、成型したものです。人工大理石にも、主にアクリル系とポリエステル系とがあります
天然石キッチンカウンターに話を戻しますが、写真の赤の矢印部分を見て下さい。ここに「角を取って丸みをつけた」と書いてあります。確認会よりも前に行われた内覧会では、このカウンターの隅が角ばっていました。角ばっているので、見た目も硬い感じだし、子供が頭をぶつけても、と気になって、角を削って丸みを出すようにお願いしました。
それで、確認会に来てみたら、このようになっていたわけです。本来なら、もう少し、丸みを付けたいところですが、現場で削るしかないので、このぐらいが関の山ということです。これぐらいでも、角ばった状態を考えると、随分と見た目が変わりますし、触った感触も違います。キッチンカウンターや他の箇所にもカウンターに天然石をお使いの場合は、このような加工も可能ですので、気になるようであれば、内覧会で指摘して下さい。(811)

プラスチック容器が設置されている場合には、時々、この容器を見て、水が溜まっていたら、はずして、中に溜まった水を出さなければなりません。極めて稀なケースですが、ここの、取り付け金具から、漏水が起きたことがありました。いつもは、見ないところですので、突然、水があふれ出てきて、なんでこんなことが、と驚くばかりです。この蛇腹ホースは、はめ込み式の金具で取り付けてあります。漏水が起きた原因は、上の蛇腹ホースの取り付け金具のパッキンを入れ忘れていたのです。この水漏れにより、キッチンの交換、フローリングの張替え、壁クロスの張替えと大変なことになりました。
内覧会の時は、シャワーホース水栓も水を出して使ってみて、シンク下の取り付け金具から漏水していないか、チェックして下さい。また、シャワーホースが、スムーズに伸縮しないこともありますので、数回、伸ばしたり、縮めたりして、スムーズに伸縮できるかもチェックしてみて下さい。洗面所にシャワー水栓がある場合には、同じようになります。(711)
キッチンのダイニング側にはキッチンカウンターがあります。内覧会では、これもチェックします。大事なチェックポイントは、ぐらつきがないかどうかです。カウンター下に付いている棚受けの支持金物によって、しっかりと固定されていなければなりません。これがしっかりしてないと、カウンターがぐらついてきます。
チェックの仕方は、両手をカウンターの上に載せ、少し力を掛けて、数回上から押し下げて、また下からも持ち上げてみます。それで、カウンターが、ぐらつく、ようであれば、売主に言って、補強をしてもらうべきでしょう。本来、そんなに重いものを置くわけではないのですが、何かの拍子に手を付いたり、お子さんがいれば、ぶら下がって遊ぶこともあるでしょう。
特に上の写真のようにカウンターの奥行きがありますと、注意が必要です。このキッチンカウンターは、奥行きが約50㎝あります。通常は30㎝ぐらいが多いです。(7.12)
写真は、マンションの再内覧会の時に、キッチンから廊下に出て行けるドア部分を撮ったものです。ご覧頂きたいのは、ドアの取っ手の上に付いている鍵(赤の矢印部分)です。この鍵は、2週間前の一回目の内覧会の時には付いていませんでした。内覧会の時に、「このドアを急に開けられたら、危険だ!」と売主に指摘をしたら、鍵を付けてくれました。
このドアは、キッチン側に開くようになっています。このドアを開けると、廊下に出て、玄関に行けます。キッチンに居て、ピンポンと鳴ったら、すぐ玄関に行ける、便利なドアです。そういうドアですから、子供が帰って、「お母さん、ただいま」と急にこのドアを開ける可能性もあります。その時に、お母さんが、左側に見えるIHクッキングヒーターで天ぷらでも揚げていたら、大きな事故につながってしまうかもしれません。
そのような危険性を防ぐために、調理をする時には、こちら側から鍵をかけることが出来れば、安全性は高まります。内覧会に行きましたら、このような危険性がある箇所もチェックしてみて下さい。設計に関する事項になりますが、安全性に問題があれば、それなりの対策を実施してもらう必要があります。(712)
写真はマンションの内覧会で撮りました。キッチンから、ドアを開いたところを写しています。ここで、ご覧になって頂きたいのは、ドアが開いたまま固定されているのと、内側に付いているプリーツ網戸です。
このように、キッチンの横にドアがあって開けることができれば、風も抜けるし、明るいです。写真の場合は、ドアは開けたまま固定できますが、固定できない場合もあります。一般的に、網戸があればドアは固定できるようになっているし、網戸がない場合には、固定できないと考えれば良いでしょう。
マンションをお買いになって、写真のようにキッチンの奥にドアがある場合、ドアが固定できるのか、購入時に確認した方が良いでしょう。(17)
ある日、戸建の内覧会をさせて頂いた方から、メールが来ました。その内容は、「キッチンカウンターの下に置こうと思って、棚を買ってきました。運よく、床からカウンター下までの寸法にぴったりの高さの棚がありました。これは良かったと思いながら、家に帰って、早速、置いてみました。ところが、カウンターの左側に寄せると入るのですが、右側に寄せると入りません。それで、床から、カウンターまでの高さを測ったら、右側の方が1㎝低くなっているのです。本来は、右側に置きたいのですが…」、というものでした。
これでは困りますね。カウンターについての水平度の定義はありません。ご参考までに、床の水平度の許容値は、3/1000以下です。つまり、1000㎜(1m)行って、3㎜以内の上下であれば問題ありません。全く水平が理想ですが、人間が作るもの、そうはなかなかいきません。このカウンターの長さは約3m、3000㎜ですから、3/1000以下とすると、9㎜の誤差は良いので、約、1㎝程度であれば、床の水平度としては問題がないことになります。
でも、これは、床ではなく、カウンターです。このように下に棚をおくこともあるわけです。高さぴったりの棚を置きたくなりますが、左側には入るけど、右側には入らない、これではイヤですね。内覧会では、キッチンカウンターがしっかりと固定されているか、また、床から左右のカウンターまでの寸法を確認してみましょう。
写真は戸建ての内覧会で撮りました。写したのはキッチンのレンジフードの端の部分です。ご覧になって頂きたいのは、赤の矢印で示した「シールが切れてる」と書いたところです。よく見て頂くと、レンジフードと壁側のパネルとの隙間は、奥の方から白いシール材で塞がれているのが分かります。でも、レンジフードの途中で止めてしまっています。
これでは、調理した際には、下から油煙などが隙間に入って行きますし、上からのホコリなども溜まってしまいます。従い、これらを防ぐために、シール材を延ばしレンジフードの幕板まで打つのが良いです。幕板とは、レンジフードの上部にあるファンの前にあるパネルです。内覧会では、このような部分のシーリングの状況も確認して下さい。(411)
写真は都内のタワーマンションの内覧会で撮りました。ご覧頂きたいのは、水栓の蛇口から出ている水の角度です。このマンションは1年程前から売り出され、既に住んでいる人もいますが、住民からのクレームの一つにシャワーにすると水が撥ね過ぎるというものがあります。
これは、食器洗いをしていると、シンクの底で撥ねた水が、自分の方に飛び散ってくるというものです。水栓は外国製でシャレたデザインなのですが、水の出口である蛇口の向きが、もう少し下向きであれば良かったと思います。これを直すには、蛇口の手前に向きを変えるものなどを入れるしかないでしょう。
マンションのモデルルームに行きましたら、キッチンの水栓の水も出してみましょう。シャワーにしても撥ね過ぎないか、シンク内だけでスムーズに流れていくか、確認した方が良いと思います。(09)
キッチンのダイニング側にはカウンターがあります。内覧会では、これもチェックします。大事なチェックポイントは、ぐらつきがないかどうかです。カウンター下に付いている棚受けの支持金物によって、しっかりと固定されていなければなりません。これがしっかりしてないと、カウンターがぐらついてきます。
チェックの仕方は、両手をカウンターの上に載せ、少し力を掛けて、数回上から押し下げて、また下からも持ち上げてみます。それで、カウンターが、ぐらつく、ようであれば、売主に言って、補強をしてもらうべきです。本来、そんなに重いものを置くわけではないのですが、何かの拍子に手を付いたり、お子さんがいれば、ぶら下がって遊ぶこともあるでしょう。特に上の写真のようにカウンターの奥行きがありますと、注意が必要です。このキッチンカウンターは、奥行き(白の矢印の幅)が約50㎝あります。通常は30㎝ぐらいが多いです。(712)