写真は戸建ての内覧会で撮りました。ご覧頂きたいのは、矢印で指している樋の部分です。この家は完成したので内覧会を実施したのですが、この樋の部分は、途中で切れていて接続されておりません。本来は、右に見えている縦樋に繋ぎ込まなくてはなりません。これでは、屋根に降った雨は、ここから飛び散ることになってしまいます。こうなっている理由は、売主側が、付けるのを忘れてしまったからです。今まで多くの戸建てを内覧会で見てきましたが、こういうのは初めて見ました。
一戸建ての内覧会では、どうしても部屋の中が気になりますが、建物の外側も可能な限り、見ることが重要です。敷地、建物へのアプローチ、基礎の立ち上がり、外壁、バルコニー、樋、1階の屋根、破風(はふ:屋根の横)など、見れる範囲はしっかりと見なければなりません。売主側も、一般的に買主が見やすいところは注意をしますが、見にくいところはウッカリしている場合があります。(37)
建売住宅をお買いになる場合には、植栽も決まっています。通常、外構図に植栽計画が描かれています。自分の好みのようになっていれば、言うことないのですが、必ずしもそうではありません。写真は、玄関の周りの植栽を撮りました。ここで、気になったのは、門から玄関までのアプローチの横にある木です。写真では、木の幹と細い枝が茶色になっている落葉樹です。この木がこの位置では、木が大きくなってきますと、枝が通行の邪魔になってきます。また、落葉樹は秋には葉が落ちますので、玄関周りではその掃除も大変です。
内覧会に行きましたら、外の植栽の状態もご覧下さい。植物は大きくなる、また、落葉樹は秋には葉が落ちます。このようなことを考えて、邪魔になったり、木の種類や配置が気になる場合には、移植、除去など売主に依頼してみて下さい。内覧会の時点であれば、除去、移植ぐらいは無料で実施してくれるでしょう。また、植栽は1年間の保証が付いています。内覧会で枯れていたり、引渡し後の1年の間に枯れてきてしまったら、新しい木に取り替えてもらう事はできます。(812)
写真は戸建ての内覧会で撮りました。この建物は3階建てで、写したところは、1階の駐車場です。ご覧になって頂きたいのは、基礎の立ち上がりで、少し黒く湿っている部分です。ここは上から水が漏れてきた跡です。この駐車場の2階部分は台所となっています。内覧会なので、台所の水を出したら、排水管に穴が開いていて、そこから水が滝のように漏れ出したわけです。
幸いに、排水管の穴の位置が壁側だったこと、また、台所の下は駐車場だったので、水が漏れても被害は少なかったと言えましょう。なんで、排水管に穴が開いていたのか?理由は、駐車場の天井を取り付けるための下から打った釘が排水管に届いてしまい、穴を開けてしまったことでした。排水管ですから、住む前に気が付いて良かったことになります。
内覧会に行きましたら、売主に確認をして、水道も全て出してみることが大事です。水を出して、見られる範囲で、排水経路に沿って、漏水がないかを確認すべきです。キッチンや洗面台なら、下の扉を開けて見る、トイレなら便器周りを見る、お風呂なら床下点検口を開けて見る、このような点です。(3823)
写真は一戸建ての内覧会で撮りました。写したところは、外壁の外側にある竪樋(たてどい)です。この樋で屋根に降った雨を地中にある雨水桝に運びます。
矢印の部分をご覧頂くと、この竪樋の途中が接続されていないことが分かります。これでは、雨が降れば、ここから雨が飛び散ります。
一戸建ての内覧会に行きましたら、家の中だけでなく、外回りも確認して下さい。人が作るもの、こんなウッカリミスというのもあります。(884)
写真は戸建ての内覧会で撮りました。写したのは、玄関のドアをいっぱいに開けた状態です。玄関ポーチの周りには手すりがあります。わかりにくいのですが、ポーチの床には、玄関ドアが手すりに当たらないように、戸当たりが付いています。黄色の字で、「ドアが戸当たりに当たらない」と書いてある矢印の先です。
本来なら、玄関ドアは、手すりに当たらないように、戸当たりに先に当たらなければなりません。写真のケースでは、手すりに先に当たってしまうので、勢いよくドアを開けると、手すりに当たってしまって、ドアも手すりも傷つく、ということになります。これでは、何のために床に戸当たりを付けたのか、分からなくなってしまいます。
内覧会に行きましたら、このような箇所も確認してみて下さい。玄関ドアは、スムーズに開くか、万が一、開き過ぎた場合に支障はないか、このような点です。(312)
写真は、一戸建ての内覧会で、2階の洋室からバルコニーへ出るドアを撮ったものです。ご覧頂きたいのは、赤い矢印の部分です。
2階の洋室からバルコニーに出る際に、このドアを開きます。このドアをいっぱいに開けようとすると、ドアの取っ手が壁にぶつかってしまいます。取っ手が壁にぶつかれば、取っ手も壁も傷付いてしまいます。これでは問題です。それでは、こういう場合はどうしたら良いのでしょう?
解決方法は、ドアが壁にぶつかる前に止めてしまうか、壁にぶつかった時の為に緩衝材(例えばゴムの受け等)を壁に付けるか、この2通りです。壁にぶつかる前にドアを止めようとすると、床や壁にストッパーを付けることになります。ただ、この方法は条件が難しくなります。写真の場合には、壁とドアの取っ手、両方にゴムの緩衝材を付けることにしました。(911)
写真は戸建ての内覧会で撮りました。右側の家が新築で、写したところは、玄関の反対側、家の裏側になります。手前の白いネットフェンスは右側の新築のもので、向こうの目隠しフェンスは既存で左側の隣地内に立っています。
ここでご覧頂きたいのは、フェンスが途中で切れている部分です。なんで、この部分が50㎝程フェンスの間が空いてしまっているのか、売主に聞いても、明確な返事はありませんでした。これでは、人の出入りも自由で、手前のフェンスの意味がなくなってしまいますし、見た目にも格好悪いです。
ですので、売主に対しては、ここの部分にもネットフェンスを設置するように指示しました。一戸建ての内覧会に行きましたら、家の外側も一周まわってみて、フェンスの状態も確認して下さい。大事な点は、境界との関係、フェンスの位置、仕様の確認などです。(38)
写真は戸建ての内覧会で撮りました。写したのは、玄関のドアをいっぱいに開けた状態です。玄関ポーチの周りには手すりがあります。わかりにくいのですが、ポーチの床には、玄関ドアが手すりに当たらないように、戸当たりが付いています。黄色の字で、「ドアが戸当たりに当たらない」と書いてある矢印の先です。
本来なら、玄関ドアは、手すりに当たらないように、戸当たりに先に当たらなければなりません。写真のケースでは、手すりに先に当たってしまうので、勢いよくドアを開けると、手すりに当たってしまって、ドアも手すりも傷つく、ということになります。これでは、何のために床に戸当たりを付けたのか、分からなくなってしまいます。
内覧会に行きましたら、このような箇所も確認してみて下さい。玄関ドアは、スムーズに開くか、万が一、開き過ぎた場合に支障はないか、このような点です。(312)
写真は戸建ての内覧会で撮りました。矢印の箇所を見て頂くと、縦樋(たてどい:雨水を排出する管)がへこんでいるのが分かります。施工業者が何かをぶつけたのでしょう。樋がへこんでいては、雨水の流れもスムーズでなくなりますし、新築ですから見栄えも悪くなります。
戸建ての内覧会に行きましたら、内部だけでなく、外部のこのような箇所もしっかりと隅々観察すべきです。(878)
写真は戸建ての内覧会で撮りました。写したところは、ガス給湯器から床下に入って行く給水管と給湯管です。ご覧頂きたいのは、赤の付箋が貼ってあるところです。管の外回りにコーキングがありません。基礎の立ち上がりと管の間に隙間があって、そこがコーキングで埋められていないわけです。
下の写真は、その部分を家の内側から撮ったものです。上の写真の外側の2本の管が、内側に入って来ています。基礎の床の上が僅かに湿っています。これは、前の日に雨が降って、外側の隙間から内側に入ってきたものです。僅かな隙間であっても、このように雨が家の中に入って来てしまいます。一戸建ての内覧会に行きましたら、外側から入って来る管の周りが、隙間の無いようにコーキングされているかも確認して下さい。(878)
写真は戸建の内覧会で撮りました。写した場所は、コンクリート基礎の立ち上がり部分です。外部に給湯器があって、お湯が作られたら、この赤いパイプを伝わって、お湯が家の中に入っていきます。ですので、ここの孔は基礎を貫通しています。ここで青い付箋が貼ってある所をご覧下さい。
このような孔の周りは、コーキングでふさがねばなりません。理由は、パイプを伝わって雨が入って来るからです。雨が入ってきますと、ベタ基礎で一面コンクリートですから、入った雨水はたまり水となってしまいます。水がたまると、湿気ます、湿気ると土台の木材などを腐らせます。
戸建の場合、水、お湯、ガスなど外から取り込む場合、写真のように基礎の立ち上がりに貫通孔を設け、そこから入れる場合が多いです。そのような場合、パイプの周りが、雨水が入らないように、ちゃんとコーキングでふさがれているかもご確認下さい。(11.8)
写真は一戸建ての内覧会で撮りました。敷地の長さを確認しているところです。赤の矢印が入っているのが境界杭で、矢印の先が境界点です。
図面によりますと、この境界点までの長さは、3.70mとなっています。でも、実際に長さをメジャーで確認してみると、3.62mしかありません。家の敷地ですから、長さが図面通りないのは問題です。長さの許容範囲はせいぜい1㎝以内というところでしょう。
こういう場合、どうするか、契約条件に関することなので、売買に関して再検討が必要となります。一戸建ての内覧会の際には、東西南北、それぞれの敷地の長さを確認することが大事と思います。全周が面倒であれば、前面の一辺だけでも長さを測ってみてく下さい。(99)
写真は一戸建ての内覧会で、庭の端の方を撮りました。手前はきれいな芝に見えますが、人口芝です。一戸建てで庭に人工芝が敷かれているのは珍しいです。人工芝とフェンスとの間は、写真では草が生えていますが、花でも植えられるようにと土の表面になっています。
ここで問題なのは、土の部分に残されているガラや石などです。ここには、いずれ、花や木が植えられていくわけですが、これだけガラや石があると、穴を掘るのも大変ですし、花や植木もしっかりと育ちません。また、ガラや石の処分は、お金がかかります。一戸建ての内覧会に行って、将来植栽しようと思っている庭に、このようなガラや石が残っている場合には、売主に処分をお願いするのが良いでしょう。(7822)
写真は、戸建の内覧会で、駐車場に車止めを設置する為、その位置を確認しているところです。写真のように、車が道路にはみ出してはダメです。道路とは、両脇にある側溝の立ち上がりの右端(↑部分)までです。そこが敷地の境界線になりますので、線の左側は公道(例えば市)で、右側がこの家の敷地になります。ですので、車を止める場合にも、この線を越えたらダメです。
駐車場に車止め(車のタイヤを止めるブロックです)を設置する場合には、写真のように車が道路にはみ出ないように、実際に車を止めてみて、確認した方が良いです。特に、奥行きのない駐車場や、将来大きな車に買い換える予定がある場合などは注意が必要となります。また、車止めを付ける際には、それが動線上、邪魔にならないかも確認する必要があります。後輪タイヤ用に2個付ける方が安心でしょうが、1個だけ付けることもできます。車止めにも、コンクリート製、プラスチック製、などがあります。(78)
写真は戸建ての内覧会で撮りました。ご覧頂きたいのは、矢印で指している樋の部分です。この家は完成したので内覧会を実施したのですが、この樋の部分は、途中で切れていて接続されておりません。本来は、右に見えている縦樋に繋ぎ込まなくてはなりません。
これでは、屋根に降った雨は、ここから飛び散ることになってしまいます。こうなっている理由は、売主側が、付けるのを忘れてしまったからです。今まで多くの戸建てを内覧会で見てきましたが、こういうのは初めて見ました。
一戸建ての内覧会では、どうしても部屋の中が気になりますが、建物の外側も可能な限り、見ることが重要です。敷地、建物へのアプローチ、基礎の立ち上がり、外壁、バルコニー、樋、1階の屋根、破風(はふ:屋根の横)など、見れる範囲はしっかりと見なければなりません。売主側も、一般的に買主が見やすいところは注意をしますが、見にくいところはウッカリしている場合があります。(3730)