写真は、戸建の内覧会の際に、玄関周りを撮ったものです。細かいことですが、気になったのは、玄関ポーチとフェンスブロック塀との隙間です(赤の矢印部分)。塀とポーチを一体に作ることは出来ませんので、このように縁を切っています。縁を切るために、このような隙間があるわけです。
なぜこの隙間が気になるのかと申しますと、ここは玄関周りですので、カギを出します。カギを何かの拍子で落してしまって、この隙間に入り込む可能性もあります。また子供の遊び道具や枯葉やゴミなども入るでしょう。そういう時に、この隙間には手が入りませんので、拾い上げたり、掃除するのが厄介になります。
それでは、どうすれば良いのでしょうか?玄関ポーチが出来上がる前であれば、目地モルタルなどを隙間に打ち込んでもらえば良いでしょう。出来上がってしまった後では、目地モルタルなどを打ち込むのは難しいでしょうから、隙間の寸法に合ったゴム系の板などを詰め込むのが良いと思います。(755)
①レイアウト:I字型、L字型、コ字型、主に3種類があります。好みもありますが、総合的にはI字型がポピュラーで効率も良いと言えるでしょう。
②高さ:キッチンの高さは、通常、80、85、90cmの3種類です。自分に合った高さとは、身長÷2+5㎝と言われています。身長160㎝であれば85㎝となります。でも、迷ったら高めの方が良いです。高過ぎたら、台を置けば調整できますが、低い場合はどうしようもありません。腰が痛くなってしまいます。
③幅:Ⅰの字型であれば、全体の幅は最低でも240㎝は欲しいところです。内訳として、上の写真で説明します。まず、右奥の壁からガスレンジの右端までが15㎝(IHも同様、これは消防法です)です。そしてガスレンジの幅が60㎝、調理用スペースが65㎝、シンクの幅が75㎝、シンクの左側は予備スペースで25㎝、合計すると、240㎝、これが最低ラインと考えて良いでしょう。特に、シンクの左側のスペースが大事で、ここの横幅は25㎝は欲しいところです。写真はマンションの内覧会で撮ったものですが、キッチンの幅は260㎝、これぐらい幅があると相当にゆったり感が出てきます。(611)
写真は、マンションの一室で、床鳴りを直すため、フローリングをはがし、張り替えているところです。茶色の部分はフローロングが残っているところで、白く見えるところはフローリングをはがしたので下地のボードが見えています。
このマンションは、新築の引き渡しから1年が経ちました。半年点検でも床鳴りがあったので、売主に指摘して潤滑剤を注入したのですが、その後も改善されず、1年後の点検で、フローリングをはがし、フローリングを止めている釘を再度打ち直すことになりました。
フローリングをはがして補修した結果、床鳴りはなくなりました。ここのフローリングは幅広タイプが使われていて、ジョイントが少ない分、釘の量が少ないのでゆるみが出て、床鳴りがひどかったと思われます。新築マンションを購入後、住んでいる間に床鳴りが気になる場合には、遠慮なく、売主に直すように言うべきです。床鳴りにはいくつかの原因がありますが、最終的には、フローリングをはがして直せば、床鳴りはなくなります。(19)
写真は、マンションの内覧会で、キッチンのワークトップ(天板:キッチンの最上部の調理台部分)とシンクの間を撮ったものです。赤い付箋が貼ってある下の隙間をご覧下さい。ワークトップとシンクの間の接着剤が切れているのが分かります。切れて、1㎜ほどの隙間が出来てしまっています。システムキッチンは工場で作られ、現場では据え付けられるだけです。ですので、こうした接着不良は工場で製作される際に生じてしまったものです。
食器を洗えば水は周囲にもはねていきます。このようなところに隙間があれば、はねた水がそこから入ってしまいます。水が入れば、内部でカビます。水を毎日使うところで、このような隙間があってはなりません。内覧会では、細かい部分も良く見て下さい。お部屋の中を見る際には、上からだけでなく、横からも、下からも、チェックが必要となります。(8720)
写真はマンションの内覧会で撮りました。写したところはベランダ先端の手すりの根元部分で、左側がベランダで右側が外部になります。ベランダの先端には手すり壁が取り付けられます。手すり壁を設置する場合には、ベランダのコンクリート床の先端部の笠木(かさぎ)に穴を開けて、手すり支柱を取り付け、支柱に壁を設置します。
写真の赤の矢印部分をご覧頂くと、穴が開いているのがわかります。手すりの支柱を設置する際に穴を開けますが、このように穴が残っていては、ここに雨が溜まります。雨が溜まれば、支柱の中には金属のアンカーが入っておりますので、これを錆びさせることになります。アンカーが錆びれば支柱が折れる可能性もあります。
外部に面するこのような箇所は、雨水対策は非常に大事です。この穴は、コーキングで埋めて、ウレタンの防水塗装を施すように指示しました。内覧会では、ベランダの支柱周りも確認して下さい。このような穴があったら、埋めるように指示して下さい。(43)