マンション・一戸建ての内覧会同行 既存住宅状況調査 株)みらい環境設計へ 品質向上と安心を。

内覧会には丸一日同行して、徹底的に検査し、売主と直接交渉致します。既存住宅状況調査もお引き受け致します。

バルコニーに水が流れ出しては・・・

2019年12月25日 23時30分52秒 | ベランダ・テラス

写真はマンションの内覧会で撮りました。ご覧頂きたいのは、床の上を流れている水です。この内覧会の日は、とても寒く、売主も気を遣って床暖房を入れてました。ここの床暖房は、ガスによるもので、写真に見えるのが、ガス給湯器の室外機です。
設置されている給湯器は高効率タイプで、室外機からは、燃焼に伴って、僅かな水が排出されます。この排水(ドレン水と呼びます)を流すために、室外機にはドレンパイプが付けられ、ドレンパイプの先は、ドレンレールにつなぎ、ドレンレールに沿って水は流されて行きます。
写真では、このドレンレールの溝の深さ、勾配が適切でないので、バルコニーの床に流れ出してしまっているわけです。これでは、歩きにくいし、なんのためにドレンレールが設置されたのか、全く意味を成しません。内覧会では、このような箇所も確認して下さい。室外機が運転されていない場合には、小さなビンを持って行って、排水状態を確認するのも良いでしょう。写真の例では、再度適切な水勾配を付けるように指示しました。(12.2)


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そのたび、ヨイショとまたぐのも・・・

2019年12月20日 18時24分39秒 | ベランダ・テラス

写真は、マンションの角部屋で、大きなルーフバルコニーが付いています。このルーフバルコニー側の窓は、掃き出し窓となっていて、窓を開ければ外へ出られます。ご覧頂きたいのは、バルコニーの床の窓側に設置されている2個のステップです(白い矢印部分)。元々の設計では、このステップは設置されておりませんでした。
この部屋の窓は、掃き出し窓と言っても、ルーフバルコニーの防水の関係から、窓部分の立ち上がりが25㎝程ありました。このぐらい高くなりますと、簡単には窓の部分をまたぐことはできません。一度、窓台部分に乗って、それから、ルーフバルコニーにヨイショと降りて行きます。毎日のように洗濯物を干すのに、都度、ヨイショとまたがなければならないのも、面倒です。

そこで、内覧会の時に、この状態では、大変だから、ルーフバルコニー側にステップを設置して下さい、という要求をしました。このマンションの売主は、話の分かる人達で、そうですね、分かりました、それではステップを設置しましょう、と言ってくれました。上の写真は確認会の時で、ちゃんと、掃き出し窓の外側には、高さ15㎝ほどのコンクリート製のブロックが、ステップとして置かれてました。
ルーフバルコニーがあるお部屋に入る方は、部屋からバルコニーへ出易いか?もチェックしてみて下さい。段差の目安として、室内側も室外側も15㎝以下であることが理想的と言えます。どちらかが、それ以上の場合には、室外側にステップを置くことをお奨め致します。室内側でも良いのですが、邪魔になってしまうこともあります。(93)


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雨水でサビます!

2019年12月19日 21時32分20秒 | ベランダ・テラス
写真は、バルコニーのアルミの手すりの支柱の根元部分です。この根元部分には、通常、プラスチックのカバーがありますが、それを少し上にずらして撮りました。このカバーを上にずらしたのは、支柱の根元部分の状態をお見せしたかったからです。バルコニーの手すりの支柱は、ベランダの床のコンクリートの端の部分(笠木と言います)にアンカーを打ち込んで、その部分で支持をしています。アンカーを入れ込みますので、このようにアンカーの周りが穴が開いている場合があります。
手すりの上部は、雨で濡れてもすぐ乾きますし、通常、アルミですから、耐久性があるので、錆びにくいです。でも、アンカーの部分は、メッキ処理された鉄やステンレス等の金属が使われます。メッキ処理されたアンカーの場合、
このように周りに穴が開いていると、雨水と乾燥とを繰り返すことになって、長い間には金属のアンカーは錆びてきてしまいます。また、雨水が溜まれば、コンクリート中の鉄筋も錆やすくさせます。
では、どうするか、ですが、この穴の部分にコーキング材を入れ込むのが良いと思います。そうすれば、水の溜まりはなくなります。内覧会に行きましたら、バルコニーの支柱の根元のカバーも上げて見て下さい。写真のように支柱の周りに穴が開いていたら、雨が溜まらないようにコーキングをして下さい、とお願いしてみて下さい。(610)

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バスルームの天井裏を見てみると・・・

2019年12月18日 22時18分08秒 | バスルーム

写真はマンションの内覧会で撮りました。写したところは、バスルームの天井にある点検口を開けて、天井裏です。バスルームの天井裏には、換気乾燥機が設置され、ここで部屋内の空気が集められ、外に排出されていきます。ですので、空気を集め、排出するダクト(パイプ)が天井裏に伸びて行きます。
天井裏には、骨組みであるLGSがアチコチに付けられています。LGS(エルジーエス、Light Gauge Steelの略)とは、厚さ1㎜ほどの軽量鉄骨です。部屋内の間仕切壁は、天井にLGSのランナーを水平に取り付け、そこにLGSの柱(スタッドと呼ぶ)を立て付け、両側から石膏ボードを張り付けます。
ここでご覧頂きたいのは、LGSとダクトが接している部分です。上部は、ランナーの端の部分を切ってあります。LGSはメッキしてある金属ですから、切り端は鋭角になります。地震でダクトが揺れれば、この切り端に当たり、ダクトが傷つきます。また、下の方は、ダクトとLGSが接しています。ここもこすれますので、ゴムのシートを挟み込むのが良いでしょう。(11.11)


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マンション内覧会、こんな水漏れも!

2019年12月16日 22時39分06秒 | ベランダ・テラス

写真はマンションの内覧会で撮りました。写したところは、バルコニーに設置されているシンクの水道の外壁から出てきているところの継ぎ目部分です。継ぎ目の下の方に、小さい水滴が見えます。ベランダに出てみたら、壁に水滴があるので、気が付きました。
すぐに水道を出してみると、水漏れしているので、売主を呼んで、その場で修理をさせました。バルコニーの水道についてはそれほど注意を払いませんが、このようなこともありますので、やはり、水を出して様子を見て、確認が要ります。マンションでの水漏れ事故は大惨事になることもあるので、特に注意が必要です。

内覧会では、通常、水道は出ますので、全て出してみてチェックするのが良いでしょう。水道の栓をひねっても水が出ない場合には、一応、売主に元栓を開けて良いかを確認してから、それぞれの水道栓を開けた方が良いでしょう。(726)


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下からも、のぞいてみると・・・

2019年12月14日 23時47分30秒 | ベランダ・テラス

写真はマンションの内覧会で撮りました。写した場所は、バルコニーの手すり部分です。ご覧頂きたいのは、矢印部分で、ビス忘れと書いてあるところです。手すりに手をかけたら、なんかグラグラするから、変だなと思って手すりの下をのぞいてみました。そしたら、本来、ビスで締めるべきところを、忘れてしまっていたわけです。
手すりの下だから、ウッカリとしてしまったのでしょう。場所が場所だけに、ウッカリ忘れたでは済まないのですが、内覧会では、こういうところも注意して見てみましょう。上からでは分かりにくいので、ビスのあるところは、上からも、下からも、覗いてみなければなりません。

バルコニーの手すりにはいくつかのタイプがありますが、ここの手すりは、アルミの枠があって、中にガラスがはめ込んであるものです。手すりの左右の端の支柱は、壁にしっかりと固定されなければなりません。支柱が壁に固定されたら、手すりの上部は支柱にビスで、こちらも固定されなければなりません。手すりは、バルコニーの床から立ち上がっているだけので、手すりの左右の端部が壁に固定されなければ、グラついてしまいますし、危険でもあります。(125)


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タオル掛けがない!

2019年12月13日 22時35分55秒 | 洗面所

写真は、マンションの内覧会で洗面室を撮ったものです。ご覧頂きたいのは、洗面台の両脇の壁です。何かあるべきものが無いのに気が付くでしょうか?
そのあるべきものとは、タオル掛けです。
洗面台横のタオル掛けは、建売戸建住宅の場合には付いていない場合もあります。でも、マンションの場合には、ここにタオル掛けが設置されないことは、まずありません。ここにタオル掛けが無い理由は、単純に付け忘れです。内覧会までには、売主側でも、何度も部屋の確認を行いますが、このような事もあるのです。
内覧会に行きますと、部屋の作りやキズ汚れなどに目が行ってしまい、このような細かい事項は見過ごしがちになります。出来れば、洗面所の水も出して、手を洗って、そうすればタオル掛けが無いことに気が付くでしょう。内覧会では、そこのお部屋にお住まいになった気持ちになって、水が出るところは出してみて、確認すると良いでしょう。(912)


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上からだけでなく、下からも見て!

2019年12月09日 22時36分55秒 | ベランダ・テラス

写真はマンションの内覧会で撮りました。写した場所は、バルコニーの手すり部分です。ご覧頂きたいのは、矢印部分で、ビス忘れと書いてあるところです。
手すりに手をかけたら、なんかグラグラするから、変だなと思って手すりの下をのぞいてみました。そしたら、本来、ビスで締めるべきところを、忘れてしまっていたわけです。手すりの下だから、ウッカリとしてしまったのでしょう。場所が場所だけに、ウッカリ忘れたでは済まないのですが、内覧会では、こういうところも注意して見てみましょう。上からでは分かりにくいので、ビスのあるところは、上からも、下からも、覗いてみなければなりません。

バルコニーの手すりにはいくつかのタイプがありますが、ここの手すりは、アルミの枠があって、中にガラスがはめ込んであるものです。手すりの左右の端の支柱は、壁にしっかりと固定されなければなりません。支柱が壁に固定されたら、手すりの上部は支柱にビスで、こちらも固定されなければなりません。手すりは、バルコニーの床から立ち上がっているだけので、手すりの左右の端部が壁に固定されなければ、グラついてしまいますし、危険でもあります。(125)


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洗面台の下を見てみると・・・

2019年12月06日 17時21分41秒 | 洗面所

写真はマンションの内覧会で撮ったものです。場所は洗面台下の点検口のカバーを開けたところです。ご覧頂きたいのは、①、②、③と番号を付けた箇所です。これらは不具合ではなくて、良い点と思ったので、ご紹介します。
まず、①についてです。赤い給湯管ケースの周りに、黒いドーナツ型のカバーがあります。このカバーは給湯管を通すために開けた穴の周りをふさぐためのものです。良い点はカバーをノリ付けしていることです。一般には、ここにはカバーを置くだけでノリ付けはしてません。ノリ付けすれば、床下から冷たい風が入ってくることが防げます。
次に、②についてです。赤い給湯管ケースの中には架橋ポリエチレン管という樹脂で作られて給湯管が入っています。給湯管を赤いケースで保護しています。このケースが点検口の角に当たりますので、そのケースを保護するためにクッションを入れています。地震などで建物は揺れます。揺れれば、こういう箇所はこすれます。こすれれば、長い間には、切れる可能性があります。そういうことを考えて、赤いカバーの上に保護材を巻いたわけです。
③は漏水の検知器です。洗面所で漏水が起きれば、床に溜まります。水を検知するとピーピーと鳴り、漏水を知らせます。水は低いところに溜まりますので、一番低い床スラブの上に置いてあります。これは最近のマンションには設置されているケースが多くなって来ています。(21219)


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このカギ、なんのため?

2019年12月05日 23時12分04秒 | 建 具

写真はマンションの内覧会で撮りました。一見、何の変哲もありません。でも、状況をご説明しますと、変なことが分ります。
ここはウォークインクローゼットの中です。右側のドアの向こうは主寝室、左の奥に写っている引戸を開けると廊下に出られます。ですので、このウォークインクローゼットは主寝室からも、廊下からも入ることができます。

この状況が分りましたら、再度、右側の主寝室へのドアの取っ手の上の鍵(矢印部分)を見て下さい。鍵のレバーがクローゼット側に来ています。これでは、鍵をかけたら、主寝室からクローゼットに入ることが出来なくなってしまいます。こうなると、この鍵は一体何のため?と考えてしまいます。本来、この鍵は主寝室側に付けられるべきものでした。つまり、鍵をセットする向きが、表・裏、反対になってしまっているわけです。マンションでは、主寝室だけドアに内側からカギが付きます。
とても珍しいことですが、このような間違いもあります。売主側も、内覧会まで何度もチェックして、気が付かなかったとは・・・。これでは、トイレの鍵が、トイレの内側からではなく、外側から鍵が掛かるようになっているようなものです。こういうのを見てしまうと、内覧会では、鍵がちゃんと掛かるかだけでなく、鍵の向きも確認が必要となります。一般のマンションの洋室では、内側から鍵が掛けられるように作ってあるのは、主寝室だけです。(72)


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雨水が溜まってる!

2019年12月04日 22時58分27秒 | ベランダ・テラス
写真は、マンションの内覧会で、1階の部屋のバルコニーの排水口を撮ったものです。この日は、朝から雨でした。バルコニーに降った雨は、排水溝に流れ、この排水口に集められ、排水されていくようになっています。ですので、バルコニーは排水溝の方に向かって下がり勾配が付けられ、また排水溝は排水口に向かって下がり勾配となっています。
この写真で、問題なのは、この排水口に雨水が溜まってしまっていることです。原因は、排水口の下のパイプの中に何かが詰ってしまっているからです。恐らく、泥が詰っているのでしょう。売主には、早急に詰まりを解消すること、それから、何が詰まっているのかを報告するように指示しました。
内覧会当日が雨でしたので、このような確認が出来ました。雨が降っていなかったら、この不具合は分からなかったと思います。内覧会で雨が降っていない場合は、業者にバケツを借りて、バルコニーに水を流して確認することも出来ます。また、内覧会の時点で気がつかなくても、お住まいになってからでも不具合があれば、売主に言うべきです。(8511)

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100%買主の味方です。今までに2000戸以上のマンションや一戸建ての内覧会の全てに、私自身が立ち会ってきました。この経験に基づいて、内覧会では、あなたのマイホームを丸一日掛けて、隅から隅まで、低料金で丁寧に検査します。買主側の建築士として、損をしない、悔いを残さない、買主に安心を!これが私の信条です。お住まいになってからでも、不具合や不明な点が出ましたら、いつまでも無料でご相談に応じます。 新築・中古のマンションや一戸建ての購入、内覧会の立会い、既存住宅状況調査、お住まいの悩み、リフォーム工事、マンションの大規模修繕や管理費削減など、お住まいに関するご相談をお待ちしています。お問い合わせは、お電話:090-7811-4865、もしくはメール:tykyb@agate.plala.or.jpでお願い致します。