写真は、マンションの再内覧会の時に、キッチンから廊下に出て行けるドア部分を撮ったものです。ご覧頂きたいのは、ドアの取っ手の上に付いている鍵(赤の矢印部分)です。実は、最初の設計段階では、この鍵は付いていませんでした。2週間前の内覧会で「廊下から急に、このドアを開けたら、危険だ!」と売主に指摘をしたら、鍵を付けてくれました。
このドアは、キッチン側に開くようになっています。このドアを開けると、廊下に出て、玄関に行けます。キッチンに居て、ピンポンと鳴ったら、すぐ玄関に行ける、便利なドアです。そういうドアですから、子供が帰ってきたら、「お母さん、ただいま」と急にこのドアを開ける可能性もあります。その時に、お母さんが、左側に見えるIHクッキングヒーターで天ぷらでも揚げていたら、大きな事故につながってしまうかもしれません。
そのような危険性を防ぐために、調理をする時には、こちら側から鍵をかけることが出来れば、安全性は高まります。内覧会に行きましたら、このような危険性がある箇所もチェックしてみて下さい。設計に関する事項になりますが、安全性に問題があれば、それなりの対策を実施してもらう必要があります。(712)
写真はマンションの内覧会で、リビングからキッチンを撮ったものです。ここで気に入ったのは、手前のキッチンカウンターです。このカウンターは標準でこうなっています。これだけカウンターが広ければ、何かを作る時でも、片づける時でも便利でしょう。朝、忙しい時には、椅子を置いておけば、ここで朝食も出来ます。
対面キッチンになりますと、どうしても、キッチンシンクの関係で、カウンターが高くなってしまいます。でも、背面になりますと、このように低くて使い易いカウンターとすることができます。お母さんがお話をしながら、おやつを作る、子供が座って待っている、楽しそうな風景が浮かんできます。(72)
写真はマンションの内覧会で撮りました。写した場所は、リビングの窓のサッシの下部です。よくご覧頂くと、窓の枠(建築用語では方立:ほうだて)の下の端のキャップが、左は付いていますが、右側には付いていないのが分かります。この部分を方立キャップと言います。
建設業者が、ウッカリ、付けるの忘れてしまったのです。極めて稀なケースですが、こういうこともあります。窓枠はアルミですから、やはり、切った端は左側のようにキャップを付けておかないと危険です。
内覧会に行きましたら、このような細かい点も、上から下まで、チェックして下さい。他に、サッシ周りでチェックする点は、サッシを取り付けているネジが全てあるか、サッシの開閉時変な音がしないか、アルミ枠の表面にキズはないか、このような点になります。(11)
写真は戸建ての内覧会で撮りました。写したのは、玄関のドアをいっぱいに開けた状態です。玄関ポーチの周りには手すりがあります。わかりにくいのですが、ポーチの床には、玄関ドアが手すりに当たらないように、戸当たりが付いています。黄色の字で、「ドアが戸当たりに当たらない」と書いてある矢印の先です。
本来なら、玄関ドアは、手すりに当たらないように、戸当たりに先に当たらなければなりません。写真のケースでは、手すりに先に当たってしまうので、勢いよくドアを開けると、手すりに当たってしまって、ドアも手すりも傷つく、ということになります。これでは、何のために床に戸当たりを付けたのか、分からなくなってしまいます。
内覧会に行きましたら、このような箇所も確認してみて下さい。玄関ドアは、スムーズに開くか、万が一、開き過ぎた場合に支障はないか、このような点です。(312)
毎日、日本中、暑い日が続きます。暑い季節に内覧会を行う際に、注意すべき点です。内覧会の時には、通常、部屋の中にエアコンはありません。ですから、特に暑さ対策が必要となってきます。まず、内覧会を始める時刻ですが、午前中の早い時間に始めるのが宜しいと思います。次に内覧会に持っていくものとして、汗拭きタオルは必需品です。顔などの汗拭き、汗が床に落ちてもイヤです。また、厚手の靴下も持参すると良いでしょう。足の裏にも汗もかきますので、もう一足靴下を履くとそれらが防げます。
内覧会では、部屋の中での飲食は禁止、トイレも使えません。でも、暑いと喉も渇きます。そういう時はお茶の一杯もあると生き返ります。バッグの中に飲料水があれば、ベランダや玄関の外に出て飲むことぐらいは許されるでしょう。また、小さなお子さん連れで内覧会に行く場合には、タオルを多めに持って行き、暑ければ水道で湿らせて顔を拭いてあげるのも良いでしょう。一般に、部屋の中の水道は出ます。写真は、1歳になる夏聖(なつき)ちゃんです。夏に生まれた夏聖ちゃんですが、さすがに長時間の内覧会が終った後は、グッタリ…、お父さんに抱っこされて夢の中となりました。お疲れさまでした。(87)