マンション・一戸建ての内覧会同行 既存住宅状況調査 株)みらい環境設計へ 品質向上と安心を。

内覧会には丸一日同行して、徹底的に検査し、売主と直接交渉致します。既存住宅状況調査もお引き受け致します。

下地の位置をセンサーで…

2012年11月13日 09時37分38秒 | 内覧会で使う測定器具

 

写真は、下地センサーと呼ばれる器械で、壁の上に当てるだけで、ランプが付いて、下地の位置を教えてくれる便利な道具です。壁に当てるだけですから、壁には何の傷も残りません。マンションでも戸建でも、間仕切り壁を作る場合、骨組みとなるスタッドと呼ばれる柱を45cm間隔で立てて、そこに石膏ボードを釘打ちし、その上にクロス(壁紙)を貼って仕上げます。石膏ボードとは、上下の紙の間に水で練った石膏をはさんで、乾燥して固めて作ります。一般に、壁の仕上げに使われる石膏ボードの厚さは、9.5mmか12.5mmです。厚い方が値段も高いです。
壁に、例えばピクチャーレールや鏡を取り付ける場合、石膏ボードだけでは、ビスの効き目が弱くて、しっかりと固定できません。そういう時には、下地である柱にビスを打ち込めば効き目はあるのですが、クロスの上からでは、その柱がどこにあるのか分かりません。このような場合に、この下地センサーを使って、下地の位置を探すわけです。このセンサーの利点は、音波で探すので、壁が傷つかないことです。もう一つ、下地の柱の位置を探す方法として、下地チェッカーと呼ばれる(先端に針が付いていて木材に穴を開けるキリのようなもの)ものもあります。でも、これは針を刺すため、1mm程度の穴が開いてしまいます。下地材と言いましても、手すりなど、相当の力が加わる場合には、この軽量鉄骨では支えきれないので、それなりの下地補強が必要となります。
 

 

 


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部屋の大きさを測る

2012年11月12日 14時37分16秒 | 内覧会で使う測定器具

写真は電子メジャーです。幅5cm、長さ11cm、厚さ2cm、重さ僅か57gですが、スグレモノで、ボタンを1回押すだけで距離が、cm単位まで、ボタン一つで瞬時に測れます。超音波で距離を測定するので、部屋の内法、天井高、廊下幅、そして、バルコニーの隔て板(へだていた)間の距離、どこでも距離を知ることができます。距離を知って、間取り図と照合すれば、それぞれの寸法がちゃんとあるのかも確認できます。
部屋の大きさは85m2です、と言われても、自分の部屋が、実際にそれだけあるのかは分かりませんので、確認すべきです。1m2当たり数十万円の価値があるので、部屋の大きさは大事です。測定をして、万が一、部屋の大きさがなければ、値引きやキャンセルの対象にもなります。(7.6)


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窓ガラスの厚さを測る

2012年11月11日 15時13分56秒 | 内覧会で使う測定器具



写真
は、マンションの内覧会で、リビングの窓ガラスの厚さを確認しているところです。このガラスの厚さの測定器は、表面に当て、その反射でガラスの厚さを測るものです。以前、内覧会で設計通りのガラスになっているのか確かめたくて、厚さを測定できる器具を探していて、やっと探しました。因みにドイツ製です。このようなものを測る道具もちゃんとあるのですね。
マンションの窓ガラスの厚さというのは、一般に、受ける風圧によって変わります。ですので、高層のほうが低層より、窓ガラスは厚くなります。窓ガラスは、共用部ですが、専用使用権が与えられていますので、自分の不注意で割ったときは、勿論、自分の費用で交換しなくてはなりません。
そのような時の為にも、自分の部屋の窓ガラスの厚さを知っておくことも必要でしょう。通常、建具表として、設計図書に記載してありますが、図面を見るのも面倒ですから、売主に確認しても良いでしょう。私は、内覧会では、ちゃんと所定の厚さのガラスが入っているか、この測定器で確認します。(7.6)


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コンクリートのひび割れ幅を測る

2012年11月10日 17時48分09秒 | 内覧会で使う測定器具
写真は、鉄筋コンクリート表面に生じたひび割れに、クラックスケール、(コンクリートの表面に出来たひび割れ幅を測るシート)を置いたところです。コンクリートの表面には、ひび割れが起きていることがあります。ひび割れの主な原因は、コンクリートの乾燥収縮に因るものです。
コンクリートは、セメント、水、砂、砂利を混ぜ合わせます。混ぜた時には軟らかだったコンクリートは固まっていきます。その際に、硬化に必要な水分以外は、蒸発していきますので、その分、体積も縮みます。縮む割合は、約8×(10)-6乗ですから、10mのコンクリートがあれば、8mmほど縮んでしまいます。壁や床は、隅を固定されてますので、縮もうとしても、縮むことができまません。この縮もうとする分がひび割れとなるわけです。
コンクリートの表面に生じたひび割れは、中にある鉄筋を錆びやすくしてしまうし、コンクリートの強度も低下させるので、補修が必要となります。
建物の構造上、問題がないだろう、というひび割れの幅は、0.3mm以下と言われています。写真のひび割れは、0.15mm程度です。
内覧会に行きまして、これは、何mmのひび割れか?を判断するのは容易ではありません。そのような場合には、1mくらい離れた所からコンクリート表面を見てください。そして、目視で確認出来るようなひび割れは、その幅に関係なく、全て補修してもらう方が良いでしょう。その理由は、ひび割れ幅は時間の経過と共に大きくなってくることが多いからです。鉄筋コンクリートの構造体(構造体とは、柱、梁、耐震壁を言います)に生じたひび割れは、発見したものはすべて補修すべきです。

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床の水平度を測る

2012年11月09日 20時59分13秒 | 内覧会で使う測定器具



床の
水平度は、写真のレーザー付きレベル計で測定します。ビー玉などを転がして…という話を聞きますが、建築精度の向上でそのような床はまずないと言えるでしょう。それでは、フローリングの場合、どのくらいの床の勾配までが許されるのでしょうか?この指標に関しては、住宅の品質確保の促進等に関する法律(平成11年)の技術的基準として、以下の記載があります。

レベル       勾 配              不具合のある可能性
 1       3/1000未満の勾配             低い
     (3m以上葉離れた2点間の水平面に対する勾配)     
 2       3/1000以上6/1000未満        一定以上ある
 3       6/1000以上の勾配             高い

以上
の数値がありますので、施工業者は、3/1000を基準としています。3/1000とは、1m、即ち1000mmで3mmの勾配という事になります。つまり、3m離れた2点間で、9mm以内の勾配であれば、レベル1となり、問題はないだろう、となるわけです。
今までに、数多くの内覧会に立ち会ってきましたが、レベルが心配という部屋は極めて少なかったです。施工業者側も、セルフレべりング材の使用や、精度の高いレベル計を使っていますので、ほとんどがレベル1の基準に納まっていると言えます。写真のレベル計はレーザーも使えますので、それも使用して確認します。(7.6)


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内覧会の小道具いろいろ

2012年11月08日 23時01分07秒 | 内覧会で使う測定器具

 


写真は内覧会で使用する小道具いろいろです。
①メラミンスポンジ:主にクロスの汚れなどを拭き取ります。
②付箋テープ:内覧会で不具合を見つけたら、そこに貼っておきます。
③金属ヘラ:畳を上げて、下地を見る時に使います。
④懐中電灯:暗い所も見ますし、照明不十分なので、内覧会では必需品です。
⑤打診棒:タイルや塗装、浮きの確認に使います。
⑥点検用鏡:戸棚や枠の上など、見にくいところを見ることができます。
⑦磁石:建物の方位を確認します。
⑧スケール:部屋の部位の寸法を確認します。
皆様が内覧会に行かれる場合には、懐中電灯とスケールは是非ご持参して下さい。スケールは2m以上測れると便利です。ついでですが、脚立は業者に頼めば貸してくれる場合もあります。


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100%買主の味方です。今までに2000戸以上のマンションや一戸建ての内覧会の全てに、私自身が立ち会ってきました。この経験に基づいて、内覧会では、あなたのマイホームを丸一日掛けて、隅から隅まで、低料金で丁寧に検査します。買主側の建築士として、損をしない、悔いを残さない、買主に安心を!これが私の信条です。お住まいになってからでも、不具合や不明な点が出ましたら、いつまでも無料でご相談に応じます。 新築・中古のマンションや一戸建ての購入、内覧会の立会い、既存住宅状況調査、お住まいの悩み、リフォーム工事、マンションの大規模修繕や管理費削減など、お住まいに関するご相談をお待ちしています。お問い合わせは、お電話:090-7811-4865、もしくはメール:tykyb@agate.plala.or.jpでお願い致します。