マンション・一戸建ての内覧会同行 既存住宅状況調査 株)みらい環境設計へ 品質向上と安心を。

内覧会には丸一日同行して、徹底的に検査し、売主と直接交渉致します。既存住宅状況調査もお引き受け致します。

指の先で触れてみると・・・

2024年07月31日 15時53分19秒 | 内覧会チェック項目 共通

写真は、マンションの内覧会時に、洗面所に貼られたソフト幅木の接着不良の箇所を撮ったものです。ソフト幅木の取り付けは、接着剤を塗りつけてから幅木をあてて、ローラーで押しつけて接着させます。一般に、真ん中部分はしっかり付いていることが多いのですが、端部がこのように接着が充分でない場合もあります。
チェックの仕方は、ソフト幅木の上端部を、指の先で触れて、軽く浮かせてみます。そして、固く接着していて浮いてこなければ良いでしょう。浮いてくるようであれば、しっかりと接着させるように指摘して下さい。幅木は壁の最下部に付けられます。その目的は、壁と床との境目のラインを引き締めること、そして、掃除機や足からの衝撃から壁を守ることです。幅木の材質には、木材や石、タイル、塩化ビニールなどです。
幅木は床の一部とも考えられるので、使われる材質は床に合わせます。石幅木は床に石が貼られる玄関、木幅木はフローリング床仕上げのリビングや洋室、そして洗面所やトイレなどには、写真のような塩化ビニール製の幅木(ソフト幅木と言います)が使われることが多いです。値段は、ソフト幅木→木幅木→石幅木と上がっていきます。(766)


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玄関ドアは、早くもなく遅くもなく・・・

2024年07月29日 15時17分49秒 | 玄関/廊下

写真は、マンションの玄関ドアに付いているクローザーを撮りました。このクローザーのお陰で、ドアを適度な速さで開け閉めすることができます。このクローザーの横面の矢印部分をご覧下さい。上下にネジが2箇所付いていて、ドアの閉まる速さを調整するものです。ドアは、最初は早く閉まって、閉まる直前に遅くなります。早く閉まる段階を1、最後に遅くなる段階を2とします。このドアは2段階で閉まるので、ネジが2個付いています。ドアによっては、3段階で閉まるものもあります。その場合は、速さの調整ネジが3個付きます。
内覧会に行きましたら、この玄関ドアの閉まる早さもチェックして下さい。チェックする場合、まず、風の影響があるので、部屋の中の窓は、全部閉めます。そして、玄関ドアをいっぱいに開いて、そこで離して、ドアの閉まる速さを確認します。一般には、1は早すぎず、遅すぎず、そして、2の段階で少しブレーキがかかり、ガチャではなく、カチャとラッチ(鍵の部分)がストライク(受けの部分)に収まれば良いでしょう。
ガチャと忙しく閉まるより、ホテルのドア並みにカチャリと閉まる方がドアの格調も高まるように感じます。また、小さいお子さんがいる場合には、子供が指でも挟んで怪我をしないように、閉まる速さをより遅くしてもらうのが良いでしょう。ドアの速さの調整は自分ですることも出来ますが、ものすごく、微妙な調整となりますので、内覧会の時に、なるべくプロにお願いする方が良いと思います。(78)


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中古の一戸建ての購入、ここに注意!

2024年07月26日 15時29分13秒 | 中古住宅の購入時に

写真は中古の戸建ての検査で撮りました。新築の戸建ての購入の場合には、設計図面も揃っていますし、アフターサービスや保証も付いていますので、心配は少ないでしょう。しかし、中古の戸建ての購入の場合には、ピンキリと言えましょう。中古の戸建ての購入の場合に、特に注意すべき点は以下の項目となります。
➀建築図書(図面や書類)はどのくらい揃っているか:確認申請関係や平面図など多いほど良い。
➁漏水の痕がないか:家の漏水の有無を調べるには、天井や壁を見ることです。
漏水を起こしますと、写真のような漏水痕が残ります。ここは1階のキッチンの天井になります。漏水した原因は、キッチンを部分的に増築した際の屋根と壁との取り合いの不具合によるものでした。この家の場合には、漏水を起こした後、原因を特定し、補修を実施しています。
中古の戸建てを購入する場合には、床下、各階の天井、そして、出来れば屋根裏についても確認する方が良いでしょう。漏水が起きていれば、必ず、その痕が残ります。漏水を起こしていて、何も処置をしていない中古の戸建てを購入した場合には、漏水の原因を特定し、その補修も実施しなければなりません。。従い、その補修費用も必要となってきます。(31)


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フロアコーティングは不要です!

2024年07月24日 17時55分28秒 | オプションを決める前に!

写真は、マンションの内覧会で撮ったもので、床にはシートフローリングが使われています。シートフローリングとは、フローリングの合板(台板)の表面に厚さ0.5㎜程のオレフィンと呼ばれる樹脂のシートを貼ったものです。フローリングと言えども、中身は木材ですが、表面だけは樹脂です。木目が印刷されていますので、木のフローリングと区別が難しいです。分かりにくい場合には、売主に確認して下さい。
フローリングは大きく分けて2種類あります。単層フローリングと複合フローリングです。単層はムク材(1種類の木材)で、複合とは、合板の表面に化粧単板(たんぱん、突き板とも呼ぶ)を貼ったものです。複合フローリングも2種類に大別できます。単板が天然木の場合と、シートの場合です。価格は同程度です。
最近は、マンションでも戸建でも、このシートフローリングが良く見受けられるようになってきています。シートフローリングの歴史は25年程です。ですので、磨耗などの耐久性能は未知の部分もあります。シートフローリングの特徴は、施工のし易さ、そしてワックスが要らない、という点です。表面を樹脂にしてワックス掛けの手間を省いたものですから、フロアコーティングも不要です。ただ、売主によっては、内覧会の時に、きれいに見せるためにワックスを薄く塗っている場合もあります。(610)


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マンション、上階から下階へ、音が気になる!

2024年07月23日 15時24分57秒 | マンションの購入時に
マンションという共同生活において、一番厄介な問題である、床の遮音について考えてみます。建物の外観が異なるように、床の設計にもいろいろとありますが、フローリングの遮音性能の表示につきましては、LL45と表示してあるものがほとんど、と言えるでしょう。このLL45という表示の意味は、ここで採用しているフローリングを、厚さ15cmの鉄筋コンクリートのスラブに施工した場合、LL45相当になることを予想したものです。つまり、このフローリングを使って、実験室で測定したらLL45でした、ということだけで、実際に出来上がった部屋で音を出して確認したわけではありません。ですので、フローリングのLL45という表示は、実際の部屋の床の遮音性能全てを表しているものではない、ということです。
床の遮音性能につきましては、建築基準法では何も定められておりません。これでは困る、と言うことで、2000年に住宅の品質確保の促進等に関する法律が施行され、それに基づき、日本住宅性能基準が定められています。但し、この基準に強制力は無く任意で受けるようになっています。この基準は以下のようです。
性能     重量衝撃音    生活実感                軽量衝撃音    生活実感  
基準        (LH)                                         (LL)
5等級     LH‐50以上  ドスンと重い音が小さく聞こえる   LL‐45以上      スプーンを落とすと、かすかに聞こえる
4等級   LH‐55以上  ドスンと重い音が聞こえる。     LL‐50以上    イスを引きずる音が聞こえる。
3等級   LH‐60以上  ドスンと重い音が、よく聞こえる。  LL‐55以上    上階の生活行為がわかる。
                                
2等級以下は通常はありませんので、省略します。以上のような基準がありますので、分譲会社もLL45という数字にこだわります。但し、ここで気をつけなければならない点は、LL45であっても、LHはまた別もの、ということです。LLは45だけれど、LHは55というものも多いです。
モデルルームなどで、分譲会社の営業マンが、ここのフローリングはLL45で遮音性能が最上級レベルです、と宣伝しますが、それだけで安心しないで下さい。これは、フローリングだけに関しての説明ですので、床全体の遮音性能は、また違う要素も入ってきます。その違う要素として、直床か二重床か、床スラブのコンクリートの厚さは、床の下に小梁があるか、その他いろいろな条件が、遮音性能に影響してきます。フローリングや床の構造までを網羅した全体的な遮音性能の数値は現状ではありません。
写真は、モデルルームにあった、部屋の構造の模型です。ここでご覧頂きたいのは、床の↑の部分です。↑で示したのは厚さ5㎝のグラスウールの遮音マットです。この床は二重床で、フローリングの下に遮音材を敷き入れています。このような仕様であれば、マンションの床の遮音構造として最上級と思います。
床からの騒音は、厄介な問題ですが、建築基準法では何も規定していませんので、上階の音が気になっても、法律に照らし合わせて、欠陥だ、と主張する事は出来ません。裁判になっても、我慢できる範囲か、そうでないか、というあいまいな感覚で争うことになります。マンション生活で最も気になる音の問題ですが、現状は以上のような発展途上の状況です。消費者が望んでいるのは、この床の全体的な遮音性能はこうです、と分かる基準で明確に表してもらうことですが、残念ながら、そこまでになっていません。(810)

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すき間はうめた方が・・・

2024年07月22日 17時21分18秒 | 一戸建ての購入時に

写真は一戸建ての内覧会で撮りました。写したところは玄関前のタイル部分です。ご覧頂きたいのは、玄関のタイル部分の端とブロック塀の隙間で、白い矢印で示したところです。この部分は構造的に異なるので、縁を切らないと地震などの影響によりお互いに損傷を与えてしまいます。
ここで良いな、と思ったのは、この隙間にエラスタイトという弾力性のある目地材を入れ込んであることです。タイルとブロック塀の隙間は15㎜ほどあります。この目地材を入れなければ、隙間が出来てしまうことになります。隙間が出来るとカギやお金が万が一落ち込んでしまうと、取り出すのが厄介になりますし、ゴミが入れば掃除も困難です。一戸建ての内覧会では、このような点も確認してみて下さい。もし、ここに隙間が出来ている場合には、売主に言って、何かで塞ぐように言って下さい。(511)


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裏に隠れてしまっては…

2024年07月18日 19時00分44秒 | 一戸建て限定 屋内編

写真は一戸建ての内覧会で撮りました。ご覧になって頂きたいのは、インターホンと書いた矢印部分です。インターホンパネルがこの位置ですと、ドアを開けている時には、都度閉めないとインターホンパネルが使えません。これでは不便です。
ここは建売り住宅ですが、インターホンパネルがこの位置では使いにくいと指摘したところ、移してくれることになりました。日常使用する設備の操作パネルが、使いにくいところに設置されている際には、売主に相談してみるのが大事と思います。(7612)


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子どもが開けられないように・・・

2024年07月17日 14時47分47秒 | 住まいのワンポイント

左の写真はマンションの廊下から2ヶ所のドアノブを撮りました。右側のドアを開けるとリビングになり、左側のドアの奥は洗面所になっています。ここで、それぞれ矢印で示したドアノブを見て頂くと、角度が違うのがわかります。普通のドアノブは、写真の左側のように水平になっています。それに対し、右側のドアノブは垂直になっています。
このドアノブも、元々は水平だったのですが、この家の1歳半になった子どもが、ドアノブに届く身長になって、リビングからドアを開けて廊下に出てしまう、ということで対策を考えた結果、ドアノブを垂直に変えました。こうすると、子どもはドアを開けることができなくなりました。
もし、同じような悩みがある場合には試してみて下さい。方法は、簡単で、ドアの横か下に付いている小さなネジをドライバーか六角レンチで外します。すると、ドアの芯棒が抜けますので、それを90度回転させて、また、取りつけるだけです。子どもが大きくなったら、また元に戻せば良いです。(19)


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オープンキッチンでの注意点!

2024年07月16日 20時48分09秒 | マイホームの購入時に

写真は、戸建の内覧会で撮ったものです。キッチンはオープンで開放感があります。右側はリビング、左はキッチンとなっています。窓があるかないか、随分と明るさが違います。ここで、ご覧頂きたいのは、キッチンシンク上の可動式のダウンライトです。このダウンライトは、標準装備で付けられていました。このダウンライトがなければ、システムキッチンの部分は暗くなってしまったことでしょう。キッチンをオープンにしますと、当然ですが、吊戸棚がありません。吊戸棚がなくなってしまいますと、通常、吊戸棚の下部に設置されている照明がありません。
この照明がなくなりますと、キッチンでお料理する際に手元が暗くなってしまいます。一般に、キッチンの天井の照明は真ん中に来ます。そうなると、お料理する際には、後ろからの照明になってしまい、手元は陰になってしまいます。それを防ぐために、キッチンとダイニングの天井の境界辺りに、位置も向きも変えられるダウンライトを付けたわけです。
電球の向きも変えられますので、ちょっと面倒ですが、キッチン作業が終わったら、ダイニングを照らす、ということも可能です。キッチンをオープンにする場合には、調理をする手元が暗くならないように、注意する必要があります。


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一戸建ての屋根の断熱、大事です!

2024年07月12日 18時26分02秒 | 一戸建ての購入時に

写真は一戸建ての内覧会で撮ったものです。写したところは、屋根の裏側に現場発泡の断熱材を吹き付けた部分です。この家は、建売りですが、このような吹き付けが採用されていました。建売りの場合、一般的な屋根裏断熱は、グラスウールマットを敷き並べることが多いので、このような吹き付けは珍しいです。屋根裏の断熱方法の主なものとして、以下の3種類があります。
➀断熱マット(グラスウールもしくはロックウール)を天井裏に敷き並べる。最も一般的。
➁現場で発泡断熱材を屋根裏に吹き付ける(写真のケース)。
➂ブローイングと言って、断熱材をチップ化したものを天井裏に雪のように空気で撒く。
この3種類の中で、総合的な判断は別にして、断熱性能に限り性能を比べると、最も優れているのは、➁の現場で発泡する方法と思います。理由は、隙間なく、断熱材が屋根の下側を覆いつくしてしまうからです。内覧会の時には、結構、長い時間、この家にいましたが、断熱効果は高いな、と感じました。(44)


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フローリングの隙間は名刺1枚分!

2024年07月09日 17時57分54秒 | リビング/洋室

覧会に行きまして、悩ましいのが、フローリングです。フローリングの不具合と言えば、キズ、ワックスの塗りムラ、フローリングの隙間、床鳴り、などです。このように比較的種類が多い不具合なのですが、それぞれの規準が明確でないため、不具合として指摘するかどうかの見極めが難しくなります。
今回はフローリング間の隙間について考えてみます。 フローリングは、部屋の一方から他方へ、名刺一枚分ほど間隔を開けて、張っていきます。名刺一枚分ですから、0.5㎜ほどです。これは、温度や湿度による伸縮を吸収するためです。夏のように温度も湿度も上がればフローリングは伸びますし、冬は逆に縮みます。伸びてせり上がったり、逆に縮んで隙間が開き過ぎないように、伸び縮み代として名刺1枚分程度空けるわけです。
写真は、内覧会でフローリングの張り方の不具合を指摘したものです。緑のテープを貼ったところの隙間は、3㎜近く開いてしまっていて、下地まで見える状態でした。この場合には、フローリングの張り直しを要求しました。フローリングは、部屋の端から一枚ずつ、張っていきます。そして、最後の端に来た時に、調整します。写真では、その調整がうまくいかなかったわけです。 フローリングの隙間をチェックするのは、季節、位置、隙間の間隔などが関係し、単純ではありません。チェックの目安として隙間が2㎜以上開き、下地材が見えるなど、気になると思えば、不具合として指摘すべきです。(712)


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内覧会では水も出してみよう!

2024年07月08日 17時00分35秒 | 内覧会チェック項目 共通
写真は、戸建の内覧会の時に、キッチンの水道の水栓をひねって、水を出してみたところです。マンションでも戸建でも、内覧会の時には、全ての水道の栓を開けて、水を出してみましょう。シャワー水栓があれば、切り替えもします。そして、暫くの間、水を出しっぱなしにしてみて下さい。
水を出しっぱなしにしながら、水が勢いよくきれいに出ているか、水栓がどこの位置でも安定して止まっているか、蛇口以外の所から水が落ちていないか、このような点もチェックして下さい。シャワーにした方が水圧がかかるので、チェックしやすくなります。そして、水を出しながら、キッチンシンクの扉を開いて、給水栓、配水管、この周りを漏水がないかを確かめておきましょう。見方は、水滴が落ちていないか、それから手で触って、濡れていないかを確かめます。
水を出して、全体の確認が終わりましたら、シンク内の濡れはふき取っておくと良いでしょう。濡らしたままにしておくと、水アカとなって汚くなります。いずれはそうなりますが、引越して来る時は、全てがピカピカの方が気分も良いでしょうから。基本的には、鍵の引渡しまでは、水道代も電気代も売主負担ですから、内覧会では、遠慮なく水も出してチェックして下さい。(710)

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マンションの最上階を買ったのに・・・

2024年07月05日 09時51分17秒 | マンションの購入時に

写真は、都内のマンションの屋上に設置されている給排気ファンを撮ったものです。このマンションは、15階建てで、内廊下タイプとなっており、このファンで廊下等共用部分の給排気を行っています。この給排気ファンが設置されている直下の部屋を購入された方の内覧会を1年ほど前に同行させて頂きました。
この方から、最近、このファンの騒音が気になる、という相談がありましたので、お部屋にお伺いしました。部屋に入ってみると、グングンとファンが回転している音が伝わってきます。夜中になれば、気になる騒音と思いました。これでは問題だ、ということで、売主に対し、対策を取るように書面を提出しました。具体的には、機器の下に防振ゴムを設置する、そしてファンの稼働時間を少なくさせる、こういう内容でした。
この方も上から騒音が来ないからという理由で最上階を購入しましたが、こういうことが起きるとは考えてもみませんでした。マンションで、最上階を購入される方は、自分の住む部屋の上に何があるのかも確認された方が良いと思います。特に、写真のような給排気のファンが真上にある場合には、振動音に注意が必要となります。(86)


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これでは雨が飛び散る!

2024年07月04日 16時16分42秒 | 一戸建て限定 屋外編

写真は戸建ての内覧会で撮りました。ご覧頂きたいのは、矢印で指している樋の部分です。この家は完成したので内覧会を実施したのですが、この樋の部分は、途中で切れていて接続されておりません。本来は、右に見えている縦樋に繋ぎ込まなくてはなりません。これでは、屋根に降った雨は、ここから飛び散ることになってしまいます。こうなっている理由は、売主側が、付けるのを忘れてしまったからです。今まで多くの戸建てを内覧会で見てきましたが、こういうのは初めて見ました。
一戸建ての内覧会では、どうしても部屋の中が気になりますが、建物の外側も可能な限り、見ることが重要です。敷地、建物へのアプローチ、基礎の立ち上がり、外壁、バルコニー、樋、1階の屋根、破風(はふ:屋根の横)など、見れる範囲はしっかりと見なければなりません。売主側も、一般的に買主が見やすいところは注意をしますが、見にくいところはウッカリしている場合があります。(37)


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こんなに濡れてる、どうして!

2024年07月03日 15時02分16秒 | マンションの購入時に

写真は、マンションの内覧会で撮ったものです。写真を良くご覧頂きますと、壁の表面に水滴が垂れるほどになっています。これは、結露により生じたものです。この壁は、1階の北側の洋室の戸境壁で、厚さ20㎝の鉄筋コンクリートです。この壁の上にクロスを直張りしています。内覧会は夏の蒸し暑い日で、午前10時の気温は26度、湿度は80%ほどでした。
これだけの結露が生じてしまう原因は、壁の表面温度が低いことです。壁と空気が同じ温度であれば結露はしません。それでは、何で壁の温度が低いのでしょう?この部屋は1階で、基礎部分は地中になります。夏場は特に、外気温と地中との温度差は大きくなります。地中にある基礎部分が冷やされて、基礎のコンクリートの熱伝導により、1階の壁の温度も低くなります。結露は、壁の下部に行くほど量が多いのは、下部ほど壁の温度が低いということになります。この建物の地下室部分には、標準的な断熱材は張られていますが、これだけの結露が出来てしまいます。
このマンションは海沿いですので、湿度の高い空気が流れてきます。また、内覧会ですから、前日までは部屋も閉めているし、隣の部屋も空室となっています。こんな条件が結露を加速させたとも言えます。一般に、1階部分は基礎や地面に近い位置にありますので、どうしても湿気が出やすくなります。特に海沿いで、マンションの1階のお部屋を購入される場合には、このような点もお考え下さい。(87)


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株)みらい環境設計のご案内とお問い合わせ

100%買主の味方です。今までに2000戸以上のマンションや一戸建ての内覧会の全てに、私自身が立ち会ってきました。この経験に基づいて、内覧会では、あなたのマイホームを丸一日掛けて、隅から隅まで、低料金で丁寧に検査します。買主側の建築士として、損をしない、悔いを残さない、買主に安心を!これが私の信条です。お住まいになってからでも、不具合や不明な点が出ましたら、いつまでも無料でご相談に応じます。 新築・中古のマンションや一戸建ての購入、内覧会の立会い、既存住宅状況調査、お住まいの悩み、リフォーム工事、マンションの大規模修繕や管理費削減など、お住まいに関するご相談をお待ちしています。お問い合わせは、お電話:090-7811-4865、もしくはメール:tykyb@agate.plala.or.jpでお願い致します。