マンション・一戸建ての内覧会同行 既存住宅状況調査 株)みらい環境設計へ 品質向上と安心を。

内覧会には丸一日同行して、徹底的に検査し、売主と直接交渉致します。既存住宅状況調査もお引き受け致します。

外から来る音、隣から来る音・・・

2021年11月26日 20時19分01秒 | マンションの購入時に
マンションの部屋の中に入ってくる音は、外から来るもの(鉄道や車の音など)、隣の部屋からくるもの、そして上下の階から来るものの3種類に分かれます。外から来る音に対しては、外壁と窓のサッシが、隣から来る音に対しては戸境壁が、上下から来る音に対しては、床が、それぞれ抵抗します。
まず、外から来る音についてですが、建物の環境次第です。鉄道や道路が近くを走っていれば、その音を防ぐために、遮音等級の高い窓ガラスやサッシを使わなければなりません。サッシの等級には、等級なしから、等級ありのT-1からT-4まで5等級あります。T-1等級というのは、25等級とも呼ばれ、25db分、外からの音を遮断します、ということです。要するに、外の音が80dbであれば、窓を閉めると、室内では80-25で55dbになります。T-2、T-3,T-4と遮音性能は上がっていき、それぞれ、30db、35db、40db分、遮音するようになります。但し、T-3以上は、合わせガラスや二重サッシになるなど、普通の窓ガラスではなく、特殊な形態になっていきます。
次に、隣の部屋から来る音については、戸境壁の仕様によります。戸境壁の遮音性能とは、空気伝搬音に対する遮音性能を示し、D(透過損失)値で表されます。例えば、隣の家でピアノを弾いていて、その音の大きさが70dbで、こちら側で聞こえる音の大きさが30dbとします。そうすると、この界壁は40db分の音を遮っていますので、この透過損失の値が遮音性能を表すD値となり、この場合、D-40と表現されます。D値は値の大きい方が高性能となります。壁が鉄筋コンクリートである場合、このD値の目安として、壁の厚さが150㎜でD-50,200mmでD-55程度です。住宅性能基準では、界壁の性能を4階級に分けています。等級1はD-40(壁厚100mm、これは建築基準法の最低ランクです)、等級2はD-45,等級3はD-50,等級4はD-55です。戸境壁の厚さが、180㎜以上あれば、最上級レベルとなります。
騒音に対する建物の仕様としては以上のようですが、大事な点は、建物の環境と部屋の平面計画と思います。特に、自分の家の寝室の隣がどうなっているのか、これらを全体図面でチェックすべきです。(01)

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細かい気づかいです!

2021年11月24日 22時45分21秒 | ベランダ・テラス

写真はマンションの内覧会で撮りました。写したところはベランダの排水溝で、ご覧頂きたいのは、隔て板の下の排水溝の金網です。この金網は、排水溝の隙間から、ゴミが流れてきたり、ボールが転がってきたり、ペットのネコが通り抜けてしまったり、そのようなことを防ぐための柵です。細かいことですが、売主の気づかいと思いました。


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一戸建ての内覧会、いつ行えば!

2021年11月19日 22時20分00秒 | 内覧会への準備

一戸建ての内覧会は、多くの戸数があるマンションとは異なって、売主から口頭で、「引渡しも近くなって来たので、〇月〇日、内覧会を行いたいのですが、ご都合は?」こんな感じで聞かれる場合が多いと思います。こういう場合、遅くても引渡しの日の1週間前には、内覧会を実施すべきと思います。
内覧会をすれば、必ず不具合が出ます。そして、その不具合の補修期間と、補修の確認が必要となります。一般的な不具合は、1週間あれば補修できます。例えば、「1月31日が引渡しですね、それでは、1月28日に内覧会をしましょうか?」こういうのは避けるべきです。1月31日に引き渡しであれば、遅くても1月23日、理想的には2週間前の1月14日頃に内覧会を実施すべきです。
数千万円の財産を購入するわけです。自分達だけでなく、次の世代にも引き継いでいく大事な資産の引渡しです。内覧会の前に、ちらし、売買契約、平面図や仕様書などの契約図書類に、再度良く目を通して、実際に建っているマイホームが、それらの条件に遵守しているかを確かめなくてはなりません。悔いを残さないためにも、内覧会までの準備期間、そして内覧会の後の引渡しまでの期間も充分に取っておいた方が安心です。(11)


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戸当たりのゴムがない!

2021年11月08日 21時34分07秒 | 玄関/廊下

写真はマンションの内覧会で撮りました。写したところは、玄関のドアを開けて、部屋の外側から玄関のたたき部分です。ご覧になって頂きたいのは、戸当たりゴムがある、戸当たりゴムがない、と書いてあるところです。戸当たりゴムがあると書いてあるところは黒いゴムが見えますが、下の方は白いコーキングだけが見えます。
ここの枠の部分は玄関ドアを受けるゴムがないと、玄関ドアが枠に直接当たるし、枠とドアの間に隙間が出来て、外から風が入ってきてしまいます。戸当たりゴムがない理由は、単純に入れるのを忘れてしまった訳です。ここの部分には、上下左右、4周にドアを受ける戸当たりゴムが付くところですから、内覧会では確認して下さい。(42)


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向きが反対の方が・・・

2021年11月02日 21時23分53秒 | 一戸建ての購入時に

写真は一戸建ての内覧会で撮りました。ご覧頂きたいのは、グルニエへのハシゴです。このハシゴが現状の右方向ではなく、白線のように左方向の廊下の方に開いてくれると良かったです。理由は、そうすれば、もっと壁に沿って家具が置けたからです。
屋根裏にグルニエが設置される場合、このような折りたたみ式のハシゴが設置され、使わない場合は天井裏に格納されます。グルニエへ行く際は、下からフックをかけてカバーを引けば、折りたたみのハシゴが下へ降りてきます。
グルニエ付きの家を購入する、また、注文住宅でグルニエを設置する、このような場合には、このハシゴの位置もご確認下さい。なるべく、家具の配置、人の動線、このような点で支障が無いような位置にすべきです。
ところで、
グルニエとは、フランス語で屋根裏部屋のことです。ロフトと似ていますが、ロフトとは天井高を高くして、部屋の一部を2層式にした上部スペースのことを指します。どちらも建築基準法上、小屋裏物置等という扱いになります。面積は下の階の2分の1以下、天井高は1.4m以下、出入りするためのハシゴは固定式でないこと、などの規制があります。(31)


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100%買主の味方です。今までに2000戸以上のマンションや一戸建ての内覧会の全てに、私自身が立ち会ってきました。この経験に基づいて、内覧会では、あなたのマイホームを丸一日掛けて、隅から隅まで、低料金で丁寧に検査します。買主側の建築士として、損をしない、悔いを残さない、買主に安心を!これが私の信条です。お住まいになってからでも、不具合や不明な点が出ましたら、いつまでも無料でご相談に応じます。 新築・中古のマンションや一戸建ての購入、内覧会の立会い、既存住宅状況調査、お住まいの悩み、リフォーム工事、マンションの大規模修繕や管理費削減など、お住まいに関するご相談をお待ちしています。お問い合わせは、お電話:090-7811-4865、もしくはメール:tykyb@agate.plala.or.jpでお願い致します。