マンション・一戸建ての内覧会同行 既存住宅状況調査 株)みらい環境設計へ 品質向上と安心を。

内覧会には丸一日同行して、徹底的に検査し、売主と直接交渉致します。既存住宅状況調査もお引き受け致します。

防振ゴム、効果あります!

2023年10月30日 17時07分14秒 | ベランダ・テラス

写真はマンションの内覧会で撮りました。写したものはバルコニーに置いてある給湯器の室外機です。このマンションはオール電化ですので、エアコンの室外機と同じようなものが給湯機用の室外機として設置されます。
ここでご覧頂きたいのは、室外機の下の矢印部分です。右側の矢印部分には、よく見て頂きますと、2枚の防振ゴムが敷かれています。左側の矢印部分には、見にくいですが、1枚の防振ゴムが敷かれています。ここはバルコニーで、雨水を流すため傾斜がありますので、室外機を水平にするため、室外機の右側には2枚、左側には1枚、それぞれ、防振ゴムが敷かれています。
この防振ゴムは厚さが10㎜なのですが、在ると無いとでは、大違いです。室外機には、高速で回転するファンが中に入っていますので、回転すればやはり振動が出ます。振動が出れば、外に置いてあっても、床を伝わって部屋内にも入ってきます。オール電化の場合には、夜間にお湯を作りますので、昼間には気にならない音でも、夜間になると気になる場合もあります。
内覧会に行きましたら、このような室外機の下も見て、防振ゴムが設置されているかも見て下さい。防振ゴムがない場合には、ホームセンターで購入し(30㎝角で1000円前後)、適当な大きさにカッターで切って、自分で設置することも出来ます。(27)


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マンションの部屋の広さ、どう測ってる?

2023年10月27日 19時50分18秒 | マンションの購入時に
マンション購入の第一歩目はパンフレットで、ポイントは部屋の広さでしょう。パンフレットには、通常、以下のように、小数点二桁まで広さが記載されます。
   住居専有面積・・・・・・・・・ 80.00平方メートル
                                        (約24.24坪:坪数は0.303を掛ける)
   ポーチ面積(アルコーブ)  4.00平方メートル
   バルコニー面積・・・・・・・・ 20.00平方メートル
   MB(メーターボックス)面積 1.00平方メートル
   室外機置場面積・・・・・・・・   1.00平方メートル
これらの面積は、どのように計算されているのでしょうか?
まず、住居専有面積ですが、部屋の壁の中心線で囲まれた面積となります。壁の中心線ですから、壁の厚みも半分入っています。これを壁芯面積(かべしん)と呼びます。もう一つ内法面積と呼ばれるものがあります。これは壁の内側部分だけを床面積とする計算方法です。この場合、壁の面積は入りませんので、「壁芯面積」より数平方メートル少なくなります。建築基準法に基づくのは「壁芯面積」、不動産登記法では「内法面積」で登記されます。一般的に部屋の広さを言う場合は、建築基準法上に基づきますので、壁芯間の面積となります。
アルコーブやバルコニーも壁芯面積で表示されます。従い、壁の中心線からの面積となります。アルコーブは3方は壁の中心、1方は廊下までとなります。通常、写真のように、アルコーブと廊下は異なる色のシートで分かるようにします。アルコーブは共用部ですが専用使用権があるからです。この使用権も売値に含まれています。また、バルコニーも3方は壁の中心、1方は先端の手すりの中心までとなります。パンフレットにそれぞれの箇所の面積表示がされますが、どういう根拠で算出したのか、また、ちゃんとあるのか、例えばバルコニーの長さだけでも内覧会で実測してみるのも大事です。この広さがあなたの大切な財産ですから。(866)

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開けていても、閉めていても・・・

2023年10月25日 10時11分30秒 | 内覧会チェック項目 共通

写真はマンションの内覧会で撮りました。写したところはリビングと洋室とを間仕切るための吊り戸の最下部です。ここには吊り戸が4枚あって、使用しない時には、収納できるようになっています。写真は、その4枚を収納に入れた状態です。ここでご覧になって頂きたいのは、白い↑で指したフランス落しと呼ばれるフックです。フランス落しとは、吊り戸側に棒状の金具、床側にはその金具を受けるものがあって、それで吊り戸等を固定しておくものです。
吊り戸は、上から吊っているだけですから、地震時には揺れてしまいます。大きな揺れで、吊り戸が外れたりしたら大変です。ですので、吊り戸を閉めている時も、開けている時も、フランス落しを使って、固定されていると安心です。写真のケースでは、収納している時でも、フックを掛けて固定出来るようになっているので、良い例としてご紹介させて頂きました。一般には、閉めている時はフックを掛けられるようになっている、でも、収納する時には、フックが無い場合が多いです。購入されたお部屋に吊り戸がある場合、この部分がどうなっているかも確認して下さい。(426)


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カギやお金が転がり込んでは・・・

2023年10月19日 17時12分23秒 | 一戸建ての購入時に

写真は、戸建の内覧会の際に、玄関ポーチの階段周りを撮ったものです。ご覧になって頂きたいのは、階段とフェンスブロック基礎の間の赤い↓部分です。お分かりにくいかとは思いますが、気に入ったのは、ここの隙間が目地モルタルで埋められていることです。
この隙間は空いている場合もあります。空き具合にもよりますが、ここが空いていますと、玄関でドアを開けようとカギを出して、手元が滑って、この隙間にカギが転がり込んだ場合、手が入らず、拾い出すのにヒト苦労なんてことになります。また、お金が入り込んだり、枯葉が溜まったりもしてしまいます。こうして隙間をモルタル等で埋めてありますと、何かを落とし込んでしまう心配もなくなりますし、ゴミも溜まりません。
戸建をお買いになりましたら、ここの隙間がどうなっているかもご確認下さい。もし、隙間があるようでしたら、タイルの目地を埋めるモルタルを使って、この隙間も埋めてもらうようにしてもらえば良いでしょう。(97)


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たかがトイレ、されどトイレ・・・

2023年10月17日 16時34分11秒 | マイホームの購入時に

使いやすくて清潔感もあるトイレは気分が良くなります。使いやすいトイレを考えてみます。まず、トイレ内部の有効寸法として、長辺方向は1.3m、短辺方向は0.9m、このぐらいは欲しいところです。また重要なのは、便器の先端から正面の壁やドア面までの距離ですが、55㎝以上あると良いです。そのくらいあれば、便器に座る時に正面の壁やドアの位置を気にする必要はないでしょう。
肝心な便器ですが、これにもいろいろなタイプがあります。便器の大きさ、流し方、タンクの有無、やはり最新式の方が、全てに良い点が多いように思われます。また、ペーパーホルダーの位置や床からの高さも確認してみて下さい。高さは無理なく届くところ、位置は右利きの人が多いことを考えると、便器に座って左側にあった方が使いやすくなります。それから、手すりも標準装備されて付いる事が多くなってきています。手すりの取り付け位置の高さや位置も大事です。便器に座って、右側にあった方が右利きの人には力が入りやすくなります。
但し、以上のことはトイレの位置によって変わってきてしまいます。モデルルームに行った際には、実際に座ってみてチェックすることが大事となります。たかがトイレ、されどトイレ、使いやすさを求めて、こだわりを持つべき場所の一つと言えるでしょう。それから、トイレの中には、鏡が標準装備されることは少ないですが、手洗いの前に鏡があると、トイレ内が明るくなりますし、なにかと便利だと思います。(712)


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つかめるものがあれば・・・

2023年10月13日 17時12分42秒 | 一戸建ての購入時に

写真は、戸建の内覧会の後の確認会で撮ったものです。確認会とは、内覧会で指摘した不具合の補修の出来具合を確認するものです。ここでご覧頂きたいのは、矢印で指した手すりです。この手すりは内覧会の時は、付いていなかったのですが、ロフトへの上り下りの際の安全のために付けてもらいました。ロフトとは天井高を高くして、部屋の一部を2層式にした上部スペースのことを指します。建築基準法上、物置という扱いになりますので、面積は下の階の2分の1以下、天井高は1.4m以下、小屋裏に出入りするためのハシゴは固定式でないこと、などの規制があります。
このロフトへの上り下りにはハシゴを使いますが、安全上、気を使う点があります。それは、手すりが不十分であることです。上っていく際には両側にハシゴの手すりがありますが、上りきってロフトの床の乗ろうとする際に、持つべき手すりがないというケースがほとんどです。また、ロフトから下りる際も、つかまるところがありません。これでは、荷物を持って上り下りする際は、恐いと感じるでしょう。こんな理由から、矢印で指した手すりを設置しました。ここに手すりがあれば、高い位置で、つかまるものがあるので安心、となります。ロフト付きの家を購入する際には、この手すりの設置もお考え下さい。下地の位置が分かれば、自分でも設置することは出来ます。(419)


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濡れている原因は・・・

2023年10月12日 15時43分08秒 | 一戸建て限定 屋内編

写真は、一戸建ての内覧会で撮ったものです。台所の床下収納のカバーを取って、べた基礎の上を写しました。ご覧頂きたいのは、基礎の上が湿って黒くなっている部分です。こういうところが、どうして濡れているのか、心配になります。
湿っている原因は、外から雨が浸入したか、基礎の下から来たか、この2種類しか考えられません。外から来たのであれば、建築中で防水工事が充分になされていない状態で雨が降り、建物内に入ってきたことが考えられます。もう一つ、基礎の下から来たのであれば、べた基礎にひび割れが入っており、雨が降り地下水が上昇し、表面に浸透して来たこと、この2種類です。べた基礎にひび割れが入っているのであれば、事は深刻となります。いずれにしましても、このようなところに水が溜まれば、土台や柱の根元を腐らせてしまいます。
原因を特定するため、全ての水分をふき取り、雨を待って、再度、地下の状態を見てみることになりました。そして、雨が降った次の日に、地下の状態を見てみました。幸いにも、べた基礎の上に水分はなく、乾いていました。基礎の上に水が溜まった原因として、建築初期の段階で、基礎の立ち上がりの上に水切りを付けていない状態で、強く雨が降って、その雨が基礎部分に流れ込んできた、と結論付けました。
写真の基礎の立ち上がり部分を見て頂くと、水が垂れ込んだ筋が見えます。売主は、このような状態が起きたら、すぐにその水を排出しなければなりませんが、それを放置していました。戸建を購入されたら、工事中でも頻繁に現場に通い、このような箇所ものぞいてみて下さい。(010)


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この砂袋、縁の下の力持ち!

2023年10月06日 19時12分41秒 | 一戸建て限定 屋内編

写真は戸建ての内覧会で撮ったものです。写したところは、キッチンの床下収納ボックスのカバーを開けて、収納ボックスを取ってみたところです。床下ですので、ここの部分はべた基礎の上面となります。収納ボックスの真下部分にあたる位置の基礎の上に袋が置かれています。この袋は何か分かりますでしょうか?
この袋の中には砂が入っています。つまり砂袋なのですが、これが置かれている目的は、プラスチック製の収納ボックスの底を支えるためです。収納ボックスは基礎から浮いた状態で設置されますので、長期間重いものを置いておくと、底がたわんできて使いにくくなったり、支えている床にも余計な荷重をかけてしまいます。それを防ぐのが、この砂袋です。
戸建ての内覧会に行きましたら、床下収納のカバーとボックスを持ち上げてみて、砂袋が設置されているかも確認下さい。砂袋が設置されていない場合、業者に言うか、大きめの布製の袋に砂をつめて置いておけば良いでしょう。その場合、砂袋と収納ボックスの底とが軽く接するようにしておいて下さい。(31.22)


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隣のブロック塀が気になる!

2023年10月03日 21時41分29秒 | 一戸建ての購入時に

写真は、戸建の確認会で撮ったものです。右側のコンクリートブロック塀は隣りの家のもので、こちらの新築の家の塀は、ネットフェンスとなっています。ブロック塀は8段積んでいますので、それだけで1.6m、基礎部分、そして、塀の一番上の笠木部分も入れると約2mあります。
ここでご覧頂きたいのは、塀の部分の矢印です。下の白い矢印は内覧会時点でのフェンスの高さ、上の緑の矢印は確認会の時点でのフェンスの高さです。内覧会では、地震で揺らされた時のブロック塀が心配なので、フェンスをもっと高くしてくれ、という要望を出しました。売主はその要望を受け入れ、フェンスを高くしたので、写真のようになっています。
フェンスを高くしてくれ、という要望を出したのは、古いブロック塀の安全性に不安があるからです。ブロック塀の場合、段数によっては鉄筋を入れますが、重量があること、重心が上にあること、接合部はモルタルであること等から、地震には弱く倒れやすいと言えます。地震で倒れれば、家も傷つきますし、人が近くにいれば大きな事故になります。
写真の場合、ブロック塀は隣りの家のものですし、既存ですから、何とかしてくれ、とは言いにくいものです。そのような場合には、自分で守るしかないでしょう。そのために、フェンスを上に伸ばし、ブロック塀を覆ってしまいました。こうしても、地震に対し、全く、心配がないわけではありませんが、スチールフェンスですから相当の補強にはなると思います。また、このような設計の変更は、出来れば、内覧会の時ではなく、契約時にしておいた方が良いと言えます。(08)


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100%買主の味方です。今までに2000戸以上のマンションや一戸建ての内覧会の全てに、私自身が立ち会ってきました。この経験に基づいて、内覧会では、あなたのマイホームを丸一日掛けて、隅から隅まで、低料金で丁寧に検査します。買主側の建築士として、損をしない、悔いを残さない、買主に安心を!これが私の信条です。お住まいになってからでも、不具合や不明な点が出ましたら、いつまでも無料でご相談に応じます。 新築・中古のマンションや一戸建ての購入、内覧会の立会い、既存住宅状況調査、お住まいの悩み、リフォーム工事、マンションの大規模修繕や管理費削減など、お住まいに関するご相談をお待ちしています。お問い合わせは、お電話:090-7811-4865、もしくはメール:tykyb@agate.plala.or.jpでお願い致します。