写真は戸建の内覧会で撮りました。写した場所は廊下からトイレの中です。ご覧頂きたいのは、青い矢印の収納の扉です。赤い付箋を貼ったのは、これではダメという意味です。なにがダメかと言うと、収納の扉の開く方向が反対なのです。この扉の向きでは、物を入れるときに向こう側から入れなくてはならないので、不便です。手前から向こう側に開いた方が使い易いです。
売主には、これでは使い勝手が悪いから手前から開くようにしてと要求しました。売主は、この要求を受けて、扉を付け替えることになりました。間取り図だけから、このような箇所の扉の向きを把握するのは簡単ではありません。でも、出来てからでは、売主もお金がかかるので簡単に承諾はしませんので、なるべく、購入した時に、このような点も明確にしておいた方が良いでしょう。(3528)
シーリングをした方が良いなー、と思われる箇所は、トイレの便器と床の隙間です。便器を設置する際は、パッキンを置いて、その上に便器を置きます。ですので、床と便器の奥の方は隙間はないのですが、問題は、その外周りです。
内覧会で要望しても、実施してくれない場合には、自分ですることも出来ます。シーリングは面倒であれば、ここの隙間にテープを貼る事をお進めします。ホームセンターに行きますと、このような隙間に貼るテープを売ってます。(0326)
写真はマンションの内覧会で撮りました。写したところはトイレの奥の収納部分です。手洗い器の下の左右に収納があって、トビラがそれぞれ付いています。写真のトビラは、左側の収納となります。トイレは狭いので、少しでも収納が欲しいところです。このトイレは狭いところにも、ちゃんと収納を作っていて感心します。
ところが、この収納の左側の扉が、ウォッシュレット電源のアダプター(赤い矢印部分)が邪魔になって、開かないのです。ここで、もう一度写真をご覧になって頂くとお分かりになるでしょう。これでは、折角の収納も扉が開かないので使えません。
何で、こんなことに?の質問に対し、売主は、「モデルルームでは、アダプターを使っていなかったので、コンセントの位置に付いては、問題とならなかった」との事でした。ウーン、こんなことを言われては、開いた口がふさがらないです。
内覧会に行きましたら、どんな収納でも、扉が開けられるかを、実際に開けて閉めて、確認して下さい。建築の多くのプロが集まってもこんなことが起きるのですから。収納のトビラが開けられないのでは話しになりません。ご参考までに、写真のケースでは、コンセントの位置を動かすことになりました。(7316)
写真はトイレ内の手洗い器です。マンションの内覧会で撮りました。このようなかわいい手洗い器が付いていることがあります。見た目には、とても小さくてカワイイ手洗い器なのですが、実際に手を洗ってみると、問題がありそうです。ご覧の通り、手洗い器が小さいのです。
手をほんの少し濡らしてみるぐらいならいいですが、ついうっかりして水を強く出してしまうこと水が撥ねます。そのために、手洗い器の前には、耐水ボード(グレーの部分です)が張ってありますので、壁に方に多少水がはねても問題ありません。でも、気になるのは、その耐水ボードと手洗い器の隙間です(指で差しているところ)。手を洗って、壁に水がはねれば、壁に付着します。付着した水は、壁の表面を伝わって、壁と手洗い器の間に入っていくしかありません。その隙間に水分が入れば、その部分はカビます。
水滴の浸入とカビを防ぐには、この隙間をシーリング材(コーキングとも呼ばれ詰めるもの)で埋めてしまえばいいです。写真では、隙間はシールで埋められておりません。このように埋められていない場合も、埋められている場合もあります。内覧会に行きまして、ここの隙間がシール埋められていない場合には、売主に対して、シールで隙間を埋めてくれないか、と依頼してみることをお奨めします。(611)
写真は、マンションの内覧会でトイレの便座カバーを上げたところです。便座カバーを上げると、指で指している箇所が、後ろにある水のタンクと接します。接する際に、カチカチという音が気になる場合には、そこにクッション材を貼ると音も緩和され、キズも付きにくくなります。クッション材は、バンポンと言います。バンポン(なみだ目とも言う)とは、ぶつかりを吸収するポリウレタン製のゴムです。色も透明、色付き、形も半球状、角型、大きさも小、大と、いろいろとあります。いずれも下には接着剤が付いていて、誰でも簡単に取り付けることができます。ホームセンターで数百円で売ってます。
内覧会に行きまして、このようなカバーや建具の扉がぶつかってしまう箇所を見つけましたら、売主に言って、バンポンを付けてもらうのが良いでしょう。また、接着剤で付けるだけですので、時間が経つと取れてしまうこともあります。その際は、ホームセンターで購入するか、売主に言って予備をいくつかもらっておいても良いでしょう。(81)
写真は、マンションの内覧会で、トイレ内のタオルリングを撮ったものです。赤い付箋が貼ってあるタオルリングを見て下さい。どうして、タオルリングをこのような位置に付けるのか・・・理解に苦しみます。
折角、収納の棚があるのに、これでは、リングが邪魔をしてしまいます。そして、トイレに限らず、タオル掛けというのは、なるべく手洗いに近い位置に付けるのが都合が良いです。洗った手は、濡れているので、早く拭きたいからです。
他に適当なところがなければ別ですが、奥側に移すか、手前の壁でも良いでしょう。売主に、なんで、このようなところに付けたのですか?と聞いてみました。そしたら、「いや、これはまずいです」とのことでした。結局、タオルリングを棚に掛からない位置まで移動する事になりました。細かいことですが、このようなタオル掛けの位置もチェックしてみて下さい。位置が気に入らなければ移動が可能か、売主に聞いて下さい。
タオル掛けにも写真のようなタオルリング、タオルバー、いろいろと種類があります。トイレはリングタイプでも良いと思います。洗面所はタオルバーの方がタオルが乾きやすいので、出来れば、バータイプが好ましいと思います。(8613)
写真は戸建ての内覧会で撮りました。写したのは、1階にあるトイレです。ご覧になって頂きたいのは、矢印で示した「間隔が狭い」というところです。私がトイレに実際に座ってみたところ、ほとんど足が開けず、両ひざを接したままになってしまいます。家族が毎日使うマイホームのトイレでは、ちょっとこれでは、となります。売主の担当者にも、実際に座ってもらいました。そしたら、「これでは確かに狭いですね」と言いました。
結局、手洗い器付の便器に変更するということになりました。トイレは、配管がいろいろとあるので、便器の交換も簡単ではありません。ですので、作ってしまってからでは、制約が出てきます。従い、設計の段階で三次元で考慮して、便器と手洗い器の位置関係を把握することで防ぐしかありません。(41220)
写真は戸建の内覧会で撮りました。写した場所は廊下からトイレの中です。ご覧頂きたいのは、赤い付箋が貼ってある収納の扉です。赤い付箋を貼ったのは、この向きでは、使いにくいのでダメという意味です。この扉の向きでは、物を入れるときに向こう側から入れなくてはならないので、不便です。手前から向こう側に開いた方が使い易いです。
売主には、これでは使い勝手が悪いから手前から開くようにしてと要求しました。売主は、この要求を受けて、扉を付け替えることになりました。間取り図だけから、このような箇所の扉の向きを把握するのは簡単ではありません。でも、出来てからでは、売主もお金がかかるので簡単に承諾はしません。ですので、なるべく、購入した際に、図面からこのような点も確認しておいた方が良いでしょう。(135)
写真は、マンション室内のトイレの壁をはがしたところを撮りました。手前がトイレで、管(青いテープ部分)の先に便器が来ます。便器からの排水は先端に青いテープを貼った管から、奥の茶色の縦管、そして地下の処理槽にいきます。トイレの壁がはがされているので、中の構造が良く分かります。
実はこのトイレ、汚水が漏れ出す、という欠陥があって、そのために、張った壁を全てはがしてみた所です。汚水が漏れ出した原因は、汚水管のエルボ(写真で90°に曲がっているつなぎの部分)の接合部に、施工業者が接着剤を入れ忘れたのです。ただ、汚水管を突っ込んだ状態になっていたわけですから、当然、そこから、汚水が滲み出てきます。トイレの周りの床や壁は、取り外し、クリーニング、消毒、再度、新品でやり直しとなりました。この家の住人は、住み始めて1週間で、「なんで私の家がこんなことに!」と嘆いていました。
内覧会の時には、このような水漏れというのは発見しにくいのですが、水を流して様子を見て下さい。漏水していても壁の向こう側では分からないかもしれません。でも、トイレの水も流してみて、汚水管の周りに触れてみる、周りの壁にも触れてみる、湿気てないか、このようにしてみると分る場合もあります。そして、お住まいになっても、壁が湿気てる、臭うなど異常を感じたら売主にすぐ言って下さい。